BSA (britain 1906-1971) - index


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 1906年創立。群雄割拠した創世記の英国オートバイ産業においてMaudesトロフィーなどで名をあげ、1920年代の終わりには英国4大メーカーのひとつに数えられた。そして1930年代末には究極ともいわれたGoldStarを開発、”Goldie”の愛称で1963年に生産を終了するまで親しまれ、ロードレースはもちろんトライアルやスクランブルまで戦績を残した。GoldStarの名称は元来Brooklandsサーキットで平均速度100mphオーバーを実現したものに与えられた称号。BSAは1921年にセニアTTにエントリーした6台のSloperモデルの全てが完走できなかったことからレース活動を休止していたが1937年の500ccシングルEmpireStarの開発にあたってこれに挑戦したものだ。ライダー役を引退していたWal Handley氏に依頼し1937.7.30のレースで大差をつけて圧勝。アベレージスピードは102.27mph、最速だった周回では107.57mphを記録して注目を浴び、アールズコートショーで発表されたそのレプリカを誰もがGoldStarと呼んだことにその名称は由来する。

 1951年春にはTriumphを買収、BSAグループの最大のマーケットは北米だったがこれより古くからTriumphは北米に市場を持っており、その買収はグループに大きな利益をもたらした。