HONDA - RoadRacer (factory)


CR93改 (1962)/RC163 ()/2RC164 ()/RC166 ()/RC174 (1967)


CR93改 (1962)

 1962年型は6段ミッションなどを採用した発展型。スズキ2st勢(RT)の前にタイトル獲得はならなかった。


RC163 () Honda-Four

 ホンダ4気筒レーサー。直接のライバルはヤマハ・ツインRD56だった。


2RC164 ()

  ホンダ4気筒レーサーの最終型。これまでのアルミカウルに代わりこのモデルからFRP製フェアリングを装備。後継の3RC164は6気筒であり、RC166へつながる。


RC166 () Honda-Six 250

  ホンダ・シックス250と呼ばれる6気筒レーサー。1966年に5クラス制覇の偉業をホンダにもたらした核となった。6気筒がはじめて衆目にさらされたのは1964年のモンツァ(イタリアGP)で、その際の型式は3RC164。4気筒の最終型となった2RC164の改良型という位置付けになるが、これは輸出する際に必要だったカルネを呼ばれる型式認定が間に合わないことに対する措置だった。したがってホンダ社内的にはこの車がRC165と呼ばれていた可能性はある。初期のホンダ・シックスはギリギリの設計と実現した高回転により熱問題などを抱えていた。コンロッド大端部の平軸受けの採用もその一因だった。クランクケース下にオイルサンプを装備し、初戦ではこれの冷却を考慮した形状のカウリングを装着していた(2戦目となった日本GPではオイルタンクのフィンを露出させるデザインに変更)。厳しいGPを戦うマシンはマイク・ヘイルウッド選手のライディングにフレームが耐え切れず、ウォブルに悩まされていたともいわれる。


RC174 (1967)

 空冷4st並列6気筒レーサー。RC166を297.06ccにスープアップ。マイク・ヘイルウッド選手のライディングで350ccクラスのタイトルを獲得した。