words - suspention


ド・カルボンタイプ ショックユニット/ANDF (Anti Nose Dive Fork)


ド・カルボンタイプ ショックユニット

 緩衝ゴム、コイルスプリング、オイルに加えて高圧窒素ガスを封入したショックユニット。キャビテーション(泡立ち)の発生が少なく、長時間の連続走行時にも安定した減衰性能を発揮する。 


ANDF (Anti Nose Dive Fork)

 ロードレースのフルブレーキング時に荷重が大きく前方に移動し、後輪荷重が不足することによって旋回動作に支障が出ることを防ぐために考案されたFサスペンションの前屈防止機構。フルブレーキングのような強く急激な荷重変動がかかったときのみFサスペンションの減衰力を強くして姿勢変化を抑える。1980年代より量販車へもフィードバックされ、スペックとしてカタログコピーにも使用された。Fフォークのボトムケース前方などに装備されることが多かったが、機能の実現方法は各社で異なり、ホンダはブレーキング時の反トルクでスイッチを入れる方式、スズキはレバーの圧力でスイッチングした。Fフォークはこの後、深いストロークの際に圧側減衰力を自動的に高める位置依存型が主流となり、ANDFの名称は姿を消した。減衰力を直接操作するデバイスであるがためにメンテナンスが必要だが、部品の組換え方向を間違えると非常に危険であり注意が必要。