ARIEL (Britain 1902-1970) - index


 


 1898年から3輪車の製造を行っていたが1902年に2輪業に進出。3.5hpシングルから始まったラインナップは1914年には498ccサイドバルブシングル、ioe(inlet over exhaust)のVツインを手がけるまで広がる。そして1927年、オーナーJack Sangster氏は後にスクエア4を手がける若きエンジニアEdward Turner氏、設計主任としてVal Page氏を迎え、新しいOHV498ccシングル、SV557ccシングルを作り上げた。

 そして名車スクエア4は1931年に498ccでTurnerの手により設計される。その後10年に渡りこのエンジンは開発が進められ、排気量は601cc、996ccと拡大されていった。Turnerはその後1936年にSangsterが買収したTriumphに移る。そして第二次大戦を迎えることになるがArielは大量のOHV347ccを軍に納入した。

 戦後の同社の中心となったのはOHV347cc、497ccシングル Red Hunter、バーチカルツインのHuntmaster、そして改良を続けられたOHV997ccスクエア4だった。このスクエア4はしばしばSquarielと呼ばれる。

 1936年に傘下に入れたTriumphは1951年にBSAグループに売却されるが、ArielオーナーJack Sangster氏は1940年代後期にはBSAとの関係を深めており、やがてAriel自体もBSAグループの傘下に入っていく。そのため1950年代初頭の同社のラインナップにはBSAの198cc Colt シングルやサイドカー用のSV598ccシングルが加えられている。その後247ccの2stバーチカルツインのLeader、Arrowが開発されるが、1960年代末に197ccモデルの製造を最後にArielは事実上消滅する。(その後もAriel3 Mopedはしばらく生産されたようだ。)