Gallina - t


TGA6 R1 (1991)/TGA6 S1 (1991)


TGA6 R1 (1991)

 空冷4stSOHC4バルブシングル 786.8cc。単座仕様シングルスーパースポーツ。TGA6 S1のロード仕様に対してR1はコンペティション仕様。正しくはレーサーR1が先に開発され、そのロードバージョンがS1。車体は共通で、エンジンのチューンの度合いと足回りが異なる。スズキDR800Sベースのエンジンは0.5mmボアを広げ、ミッションにはオリジナルの6速が組み込まれる。エンジンスペックはS1の56ps/7000rpm、6.2kg*m/4700rpmに対して72ps/7200rpm、7.2kg*m/5600rpm。前後ショックユニットはオーリンズが装着される。ブレーキもS1とは異なり、S1のF320mm径シングルディスクはR1では280mm径のダブルディスクとされる。後輪ブレーキは同一だがS1でフローティングされるキャリパは固定される。

 TGA6R1は1990年エコー・デ・カトル(筑波)、1991年バトル・オブ・ツイン(筑波)でコースレコードを更新。1991年Due Giorni Internazionali supermono calssifiche (モンツァ)、1991年ルーツ・ザ・レース(鈴鹿)で勝利を飾った。

**参考文献  bikers station No.52 1992/1 (株)遊風社

発売 1991 全長 -mm 全幅 -mm 全高 -mm 軸間距離 -mm シート高 -mm 最低地上高 - 重量 - 乾燥重量 -kg 整備重量 - フル装備重量 165kg  空冷4サイクルSOHC4バルブ横置単気筒 779.3cc ボア*ストローク 105.5*90mm 圧縮比 11.0 最大出力 72ps/8000rpm 最大トルク 7.2kg*m/6800rpm  始動方式 セル 潤滑方式 ウェットサンプ 点火方式 -キャブレタ ミクニBST33スリングショット*2 クラッチ 湿式多板 変速機 6速 変速比 - 1次減速比 - 2次減速比 - フレーム ツインスパー キャスター 23度 トレール - BrakeF ダブルディスク BrakeR シングルディスク SusF テレスコピック DumperF - SusR ボトムリンク DumperR - Wheel F 3.50-17 Tyre F 120/60ZR17 Wheel R 5.00-17 Tyre R 160/60ZR17 タンク容量 - オイル容量 - 車両価格 \5013000 -〜5858000-(1991) 

TGA6 S1 (1991)  

 空冷4stSOHC4バルブシングル 779.3cc。単座仕様シングルスーパースポーツ。スズキDR800Sのパワーユニットをプレスアルミ板をモナカ合わせに溶接したツインスパーフレームに抱える。TGA6の名称はチーム・ガリーナの6番目の作品の意。ヨーロッパで人気のSOS(Sound of Singles)シングルレース参戦のために作られたマシンでストリートバージョンがS1、レーサーバージョンがR1。違いはエンジンと足回りで車体は共通。ロベルト・ガリーナ氏はシンプルで良質なシングルマシンはライダーとの対話の中から、愉しみを与え、またライダーを育てることができるとスクールバイクとしての素質を訴える。

 フレ−ムと同じくスイングアームもアルミのモナカ合わせ構造のボックスタイプで、右側はエキパイの干渉を避けるガルアーム形状になっている。Rフェンダーをそのガルアームのラインにあわせてスイングアームに乗せ、フルカウルの車体内側の空気の流れをマネジメントする。Rショックはチュリアーニ製で、車体の中心に位置し、スイングアーム下のリンクアームを長く取って低く、また可能な限りエンジンに近づけて搭載される。ショックユニット取り付け位置の上部には車高調整機構が備わる。Fフォークはフォルセラブランドのインナー38mm径の倒立式。出荷時設定のキャスターアングルは23度だがステアリングヘッドパイプに内蔵されるカラーを交換することで変更が可能。ステアリングダンパーを標準装備する。前後ホイールはF3.50-17、R5.00-17のマルケジーニ製3本スポークキャストホイールで、OEM装着されるタイヤはピレリMP7スポーツ。サイズはF120/60ZR17、R160/60ZR17。ブレーキはフロント側がブレンボの異径4ポットキャリパと320mm径のフローティングローター、後輪側がリジッドマウントの190mm径ローターにブレンボ2ポットキャリパの組み合わせ。Rブレーキのキャリパはトルクロッドを車体に接続するフローティングマウント。バッテリはシートレール後端、シートストッパー内部に位置する。

 エンジンはS1では吸排気系のみに手が加えられている以外は基本的にノーマルで、ミッションもそのまま。このエンジンはもともとスズキワークス パリダカールレーサーDR-Zをベースにしたもので、油冷システムSACS、ツインプラグ、2軸バランサなど最新のフィーチャーで固めたビッグシングルであり、パフォーマンスは高い。吸気系ではキャブレタ自体はノーマルのミクニBST33スリングショット2連装キャブをそのまま流用し、エアクリーナボックスを廃してK&Nパワーフィルターを装着。排気系はオリジナルのオールスチール製で黒塗装仕上げ。オイルクーラーはメインチューブからエンジンハンガーのほかにもう1本左側にハンガーを下ろして2点で縦位置に支持する。

 低く構えるフルカウルにはフラッシュサーフェイス化したヘッドライトを備え、カウルマウントのミラーは四輪のF1のような小さく四角い形状。カウルサイドには大きなダクトが設けられる。ボディマウントのメーターはガリーナのロゴ入り。トップブリッジはマグネシウム製で肉抜き加工、黒塗装の上、切削を施された面を上側として装着される。スイッチボックスにはDRのものを流用する。

**参考文献  bikers station No.52 1992/1 (株)遊風社

発売 1991 全長 -mm 全幅 -mm 全高 -mm 軸間距離 -mm シート高 -mm 最低地上高 - 重量 - 乾燥重量 -kg 整備重量 - フル装備重量 165kg  空冷4サイクルSOHC4バルブ横置単気筒 779.3cc ボア*ストローク 105*90mm 圧縮比 9.5 最大出力 56ps/6600rpm 最大トルク 6.3kg*m/5400rpm  始動方式 セル 潤滑方式 ウェットサンプ 点火方式 -キャブレタ ミクニBST33スリングショット*2 クラッチ 湿式多板 変速機 5速 変速比 - 1次減速比 - 2次減速比 - フレーム ツインスパー キャスター 23度 トレール - BrakeF シングルディスク BrakeR シングルディスク SusF テレスコピック DumperF - SusR ボトムリンク DumperR - Wheel F 3.50-17 Tyre F 120/60ZR17 Wheel R 5.00-17 Tyre R 160/60ZR17 タンク容量 - オイル容量 - 車両価格 \3000000-〜3078000-(1991)