HONDA - moped

Little Honda P25 (1966)/Little Honda PC50 (1969-1970)/NOVIO PM50 (1973)/NOVIO ＰＭ50Ｋ（1974）/People (1984)/アミーゴ (1968)

Little Honda P25 (1966) リトルホンダ

　空冷4ｓｔOHCシングル49cc。ペダルが付いていることをモペッド（モペットではなく）の定義とするならばA型以来のホンダ製モペッド。車体からコンプリートで生産されたところからはホンダ初のモペッドといえる。ホンダらしくエンジンは4サイクル。ぺダリングにより始動するエンジンをRホイール位置に設置。RはリジッドマウントでFはボトムリンク。自転車然としたプレスフレームにサドルシートでガスタンクはRキャリア下に装備する。前後ホイールは17インチ。海外でもウケがよかったようだ。公称最高速度30km/h。

アミーゴ (1968)

　正確な綴り未確認。輸出仕様モペッドで翌1969年アレンジされた車両がPC50として国内に投入された。

Little Honda PC50 (1969-1970) リトルホンダ

　空冷4stOHV水平シングル49cc。1969.3.1発売。P25の発展型のモペット（モペッド）でペダルは健在だが構成は大きく変わり、スーパーカブに酷似したものになった。FサスはボトムリンクでRはスイングアーム、タンクはシート下でエンジンはスイングアーム基部、レッグシールドが付くところまで同じくする。ただしエンジンはOHV時代のスーパーカブとも異なる別物。最終伝達はチェーン。1968年に海外向けにアミーゴという名称のモペッドが作られており。これの国内版にあたる。レッグシールドとウインカ類の装備は国内仕様のみ。公称最高速度50km/h。海外仕様のプロダクトコード063、フレームシリアルPC50-1060413〜、エンジンシリアルはPC50E-1000001〜。海外向けにはBright Red/White、Sky Blue/Whiteの2色が用意された。

NOVIO PM50 (1973) ノビオ

　空冷2stピストンバルブシングル49cc。ヘッドとスイングアームピボットを結ぶ部分をガスタンクに使用するプレス鋼板のフレームに、スクエアに近い小さな新開発エンジンを抱える。エンジンは自動遠心式の湿式多板クラッチを装備。クランク下すぐ後方にマフラーを設け、すぐ上にはペダルの付くスプロケットがある。ペダリングが車体右側のチェーンで、エンジンによる駆動が車体左側のチェーンという構造。Rキャリアの下にオイルタンクが設けられている。FサスはボトムリンクでRは短いストロークながら2段ばねを装備するスイングアーム式。始動はペダリングによるものでこれにともなってメインスタンドもきっちり装備する。Fキャリアも標準装備で明るいカラーリング(グリーン)と乾燥45kgという軽量ボディ。リトルホンダを発展させ女性ユーザを強く意識したといわれる。ホイールは前後17インチでカブの2.50より細い2.0を履く。

NOVIO ＰＭ50Ｋ（1974） ノビオ

　空冷2stピストンバルブシングル49cc。PM50(1973)のマイナーチェンジモデル。ペダルクランクの樹脂カバーが大型化され、フロントにバスケットを標準装備。ペダルクランクのカバーやシートに花柄があしらわれた。チョークがレバー式に変更されグリップ近くに装着されたのは実用的な変更点。

People (1984) ピープル

　空冷2stピストンリードバルブシングル24cc。自転車のボディにエンジンを搭載したいわゆるバイクモーター付き自転車。クランクの下に水平シリンダのエンジンを置き、ローラーで直接Rタイヤを駆動する。フレームの間にガスタンクを装備し、始動はペダリングで行う。Fにドラムブレーキを装備。