QA50K2  -1974- 2/2 with Z50R
Manufactured by honda
ownerMr.Sakata

↑上はリジッドマウントの後輪まわり。後輪も前輪と同じ4-PLY 4.00-5インチのブリヂストン トレール。チェーンの様子からみてドライブ/ドリブンスプロケットの関係は特に極端なものではないようだ。特徴的なチェーンガード一体のRフェンダーはこの角度からみるのがデザイナーの意図に沿うのではないだろうか。一体造形はマウントポイントを確保しつつ形状で強度を出すひとつの工夫。エンジンはメインチューブから下ろされるハンガーと後輪を支持するこのループ前側に設けられるステーの3ヶ所でマウントされる。ホイールは前後とも左右分割タイプ。
 ↑モンキー同様カブの流れを汲む水平シリンダパワーユニットは49ccOHV。スペックは1.8ps/6000rpm、0.3kg*m/3000rpm。小さなヘッドに収まる2つのバルブを制御するカムはチェーンで駆動される。キャブレタ左側にチョークレバーが見える。エキパイはギアボックス下までしっかりヒートガードでカバー。クラッチは自動遠心式でミッションは2速。後輪ブレーキは左レバー操作のため右側足元はステップのみ。ドレンチューブがフライホイールのカバー前を取り回される。

 ←左の写真ではエンジン上を後ろから覗いている。丸いエアクリーナボックスのカバーが見える。斜めにまっすぐ手前に渡されるケーブルはハンドルの左レバーで操作されるRブレーキのケーブル。左手前に見える黒いパーツはシート下に位置するイグニッションコイル。
 エンジン下側後方に小さく位置するマフラー。この写真でステップの鋼管がエンジン下を左右に横切っているのがよくわかる。このクランク状のパイプはミッションケース下でエンジンにボルトオンされている。そのフットペグバーに付く小さなサイドスタンドが支える車体は乾燥でわずか38kg。チェンジペダルのスピンドル部分はドライブスプロケットとの位置関係の制限によりケースから突出しており、補強リブが設けられている。
 エンジンユニットを下から。フレームから完全に独立したステップバーとそのバーに直接設置されるサイドスタンド、それから排気系のマウントがみてとれる。排気システムはエキパイに接続されたチャンバーに出口側からディフューザーパイプを挿入する構造。エキパイのヒートガードは左右2分割の構成で、表側だけでなくこのように裏側まですっぽりと覆う。
 こちらの3枚で並べてあるのは同じホンダの Z50R。QA50単体でみるとボリュームのあるタイヤから車格を錯覚するが、5インチのホイールがいかに小さいかがわかろう。同じキッズバイクでも趣きが大きく異なる2台。
 目立って特徴的なチェーンガード一体成型のRフェンダーの形状もよくわかる。
 Z50Rよりも、軽量・コンパクトです。 旧車で、部品も調達しにくく不便ですが、これから子どもと良い思い出が作れたらなぁ〜と、思っております。ちなみに、我が家のQA50は1974年型 K2です。ミッションの造りが、簡素すぎて抜けやすいと、在る方から聞きました。しかしながら、OHVエンジンの割には、エンジン音はとても静かで、そしてコンパクトな車体(エンジンも)は、RSCのモトピット(Z50R)よりも軽く、車に乗せるときも、苦になりません。何とも言えない車体デザインも、お気に入りの一つです。ただ、ハンドルの切れ角が、少ししかないため、取り回しが悪いのが、難点です。
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