YAMAHA - early Scooter


MF-1 (1960)/MF-2 (1962)/MJ-2K (1962)/SC-1 (1960)


MF-1 (1960)

 空冷2stシングル 50cc。モノコックボディを採用したスクーター。一時流行したモペッドを継ぐものという位置付けだった。フロントはボトムリンク、後輪はスイングアームによる支持でサイズはともに2.25-20。前後にラバークッションを採用。3年ほど生産された。SC-1(1960)とともに興業的には失敗し、一部上場されていたヤマハ発動機の株価急落、無配当という危機に陥れる引き金になってしまったといわれている。


MF-2 (1962)

  空冷2stロータリーディスクバルブシングル50cc。MF-1 (1960)の後継機種はホンダSuperCubの影響をもろに受けたビジネスバイクとなった。外観もコピーといってよいほどで現在のMateシリーズの源流となる。クラッチも自動遠心式とCub同様でミッションは3速。出力は4.5psと同等。始動はキックのみ。ドリブンスプロケットとハブを一体成型とし、整備性の向上を図っていた。


MJ-2K (1962)

  空冷2stロータリーディスクバルブシングル55cc。MF-2のボアを2mm広げ、Rキャリア上にタンデムシートを装着したバリエーションモデル。


SC-1 (1960)

 空冷2stシングル 175cc。ヤマハ初のスクーター。モノコックボディにYC-1のパワーユニットを搭載。ミッションは2段で、トルクコンバータを搭載。最終駆動はシャフトドライブ。性能面では評価されたが、信頼性と整備性に問題があったとされる。スクーター市場の縮小により生産期間は長くはなかった。MF-1(1960)とともに興業的には失敗し、一部上場されていたヤマハ発動機の株価急落、無配当という危機に陥れる引き金になってしまったといわれている。