YAMAHA - XZ


XZ400D (1982)/XZ550 (1981)/XZ550D (1983)


XZ400D (1982)

 水冷4stDOHC4バルブV型2気筒 398cc。ヨーロピアンツアラー。XZ400のフルカウルバージョンで、国内初認可のフルカウルモデルとなった。角型ヘッドライトを収めボディマウントされる大型カウリングはクランク上までを覆う。国内仕様国産車初のセパレートハンドルを採用し、ミラーはカウルにマウント。大きなタンクが主張する大柄な車体はXZ550/XZ550Dをベースとしており、テールカウル両脇にタンデムグリップを装備する。エンジンはXZ550をベースとするが73.0*47.6mmのシリンダはボア*ストロークともに550とは異なる。1気筒あたり2本のエキパイを持ち、マフラーは左右に振り分けた2本。後輪支持は角型断面材によるモノクロス。F90/90-18、R110/90-18サイズのキャストホイールで、前輪ブレーキは穴開きディスクをダブルで装着。前輪アクスルをFフォークの延長線より後ろに置くのもXZ550と同様。後輪はドラム。


XZ550 (1981)

 水冷4stDOHC4バルブ横置Vツイン 552cc。輸出車。翌1982年国内発売されたXZ400のベースとなった車両で車体はほぼ共通。Vツインながら1気筒あたり2本のエキパイを持つハイメカエンジンをバックボーンフレームに搭載する。角型ヘッドライトのハンドルまわりはハイメカをイメージするコックピットでハンドルはセパレートタイプ。タンク、サイドカバーとつながるデザインのテールカウルにはテールライトをビルトイン。両サイドにタンデムグリップを装備する。F90/90-18、R110/90-18のタイヤを履くホイールはXZ用にデザインされたキャストホイールでフロントダブルディスク。前輪アクスルをFフォークの延長線より後ろに置く。後輪はドラムブレーキで、後輪支持は角型断面材によるモノクロス。


XZ550D (1983)

 水冷4stDOHC4バルブ横置Vツイン 552cc。XZ550にボディマウントの大型カウルを装備したモデルでXZ400Dのベースになった。XZ550同様輸出モデルとして開発されたが1983年に国内販売されている。シリンダサイズは80.0*55.0mmで62.0ps/9500rpm、4.80kg*m/8500rpm。フロントダブルディスクは400と同じ穴開きディスクとされている。F100/90-18、R110/90-18。