YAMAHA - YD


YD-1 (1957)/YD-2 (1959)/YD-3 (1960)/YD250 (1989)/YD250S (1989)


YD-1 (1957)

 空冷2stパラツイン 247cc。革新的な2st2気筒エンジンを搭載したモデルで国内外で評価された。西ドイツのアドラーを手本に製作されたが、独自のデザインをGKデザインが担当した。前後3.25-16のホイールで懸架はFテレスコピック、Rスイングアーム+2本ショック。フレームはバックボーンタイプ。発売当初はシングルシートだったが後にダブルシート仕様となった。ずんぐりした形状のタンクは「文福茶釜」と呼ばれた。


YD-2 (1959)

 空冷2stパラツイン 247cc。YD-1よりモデルチェンジ。バックボーンフレームはプレス鋼板に変更された。基本スペックはYD-1より変わっていないが、タンクやサイド部分などのデザインが変更されたほか、セルモーターが装備されている。


YD-3 (1960)

 空冷2stパラツイン 247cc。YD-2よりのマイナーチェンジモデル。ダブルシートだったシートは前後分離タイプとなり、タンク形状も変更。セミアップハンドルを採用した。重量をYD-2より乾燥で7kg軽減し、1キャブレタから2キャブレタ式に変更されたエンジンは14.5psから17psへ出力アップ。公称最高速度が115km/hから125km/hへアップしたのにともないブレーキも大径化されている。リムサイズに変更はないがOEM装着のタイヤはホワイトリボンタイヤとなった。


YD250 (1989)

 空冷4stSOHCシングル 249cc。ビジネスモデルYD250は1989年モデルチェンジ。F3.00-17、R3.25-17のホイールはTZRなどと同じデザインの3本スポークキャストホイールで、これにチューブレスタイヤをOEM装着。ブレーキはフロントシングルディスク、後輪ドラムとなった。エンジンは中低速域の充実が図られており、カムプロファイルの変更、排気系見直し、エアクリーナの大容量化などが行われている。角型ヘッドライトはハロゲンライトとなった。フレームは鋼管ダイヤモンドで後輪懸架はスイングアーム+2本ショック。ショックユニットはフルカバード。前後フェンダーには深いものが採用されている。シングルシート後方に大型Rキャリアを標準装備。タックロールの入ったダブルシートを採用したYD250Sもラインナップされた。エンジンスペックは20ps/8500rpm、1.8kg*m/6500rpmでミッションは5速。点火方式はCDI。始動はセルとキック併用式。


YD250S (1989)

 空冷4stSOHCシングル 249cc。ビジネスモデルYD250は1989年モデルチェンジ。F3.00-17、R3.25-17のホイールはTZRなどと同じデザインの3本スポークキャストホイールで、これにチューブレスタイヤをOEM装着。ブレーキはフロントシングルディスク、後輪ドラムとなった。エンジンは中低速域の充実が図られており、カムプロファイルの変更、排気系見直し、エアクリーナの大容量化などが行われている。角型ヘッドライトはハロゲンライトとなった。フレームは鋼管ダイヤモンドで後輪懸架はスイングアーム+2本ショック。ショックユニットはフルカバード。前後フェンダーには深いものが採用されている。YD250との違いはシートで、YD250Sはタックロールの入ったダブルシートを採用し、Rキャリアを標準装備する。エンジンスペックは20ps/8500rpm、1.8kg*m/6500rpmでミッションは5速。点火方式はCDI。始動はセルとキック併用式。