YSSM - 2st-twin

YSSM (1992)

YSSM (1992)

  水冷2stパラツイン　249cc。後方排気パラツイン+デルタボックスフレームのヤマハTZR250ベースの車体は全て分解されYSSMとして生まれ変わる。その作業はFホイールの調整に6時間を費やすほど入念なもの。1990年夏に発売された車両だが、1992年モデルではよりリニアな特性とするべくチャンバーが見直されるなどさらに手が入れられている。その他の変更点は概ね以下のとおり。Fサスペンションオイルの変更、Fホイール2.50-16から2.15-16への変更、Fブレーキキャリパステーの材質変更、キャブレタセッティングの変更、電装のセッティング変更、Rサスペンションの作動性向上をねらった見直し、ピストン、ピストンリング、シリンダの変更。左カウルの隙間にYuzoオリジナルRショックのリザーバタンクを備える。またこの92年モデルでは加工費、材料費、パーツ代等の値上がりにより価格が\1480000-へアップしている。純正指定オイルは開発元YUZO MRDと共同石油の共同開発による「be-all」で、車両には同オイルが1年分付属する。

　YSSMは「スポーツ」の語源ラテン語の「楽しい」を具現化する車両であって、レーサーレプリカではなく、既存の車両とも一線を画すものと開発者の名メカニック柳沢雄造氏は訴えている。ベースがヤマハであるのは生産性をあげるための手段にすぎないと。