YSSM - Index


2stTwin


  YSSMはYuzo Specialize Sports Machine。名レースメカニック柳沢雄造氏の造るブランド。「止まる」「曲がる」「走る」を高次元でバランスさせたピュアスポーツマシンとして一台一台柳沢氏の技術が注ぎ込まれる極少量生産。氏は浅見貞男選手、根本 健選手、片山敬済選手、石川岩夫選手、池田 直選手、酒井清孝選手といった壮々たる顔ぶれのマシンを手がけている。片山敬済選手は1977年ヤマハに乗って世界タイトルを取ったが、そのマシンに装着されたチャンバは柳沢氏の手によるものだった。氏はその後フレディ・スペンサー選手、ケニー・ロバーツ選手の走りに自らの理想が具現化されたのをみて、そのマシンつくりの方向性が誤っていなかったことを確認するが、レースでは必ずしも正しいマシンがよいわけではない矛盾に気づき、公道用車両としてのYSSMの製作にかかることになる。「普通の人が普通に乗るオートバイ」そしてそういうマシンは本来「レースでも勝てるマシン」のハズ。氏の信念がそこには注ぎ込まれている。YSSMの開発は1983年のホンダMVX250Fからだがこれはフレディ・スペンサー選手の走りを再現できる突出したもので市販はされなかった。実際の販売はヤマハTZR250をベースにした1989年からになる。