SUZUKI - S


125 S10 (1965)/Sport S30 (196-)/Sport S31 (1963)/Selpet MA (1960)/Selpet MA (1961)/SP370 (1978,1979)


125 S10 (1965)

 空冷2stロータリーディスクバルブ シングル 124cc。プレス鋼板によるバックボーンフレームのビジネスモデルで、後のKシリーズへつながるモデル。エンジンはEXポートを2つとしてエキパイを左右2本出しとする。性能面、騒音対策という目的以外に、いかに高級に見せるかという点も2本マフラー採用の理由だったといわれる。そのエンジンはロータリーディスク吸気を採用し、シリンダは54.0*54.0mmのスクエア。10.5ps/7000rpm、1.2kg*m/5000rpmのスペックでミッションは4速。前輪懸架はテレスコピックで、後輪はスイングアーム+2本ショック。厚いシングルシート+大型キャリアの構成で、レッグシールドを標準装備。ホイールサイズは前後3.00-16。公称最高速度は110km/h。


Sport S30 (196-)

 空冷2stパラツイン 124cc。1959年のコレダ セルツインSBで開発されたツインエンジンをバックボーンフレームに搭載したビジネスモデル。S30をベースに1963年スポーツモデルS31が用意された。


Sport S31 (1963)

 空冷2stパラツイン 124cc。S30をベースにツーリングスポーツとしてアレンジされたモデル。マフラーをセミアップタイプに変更し、エンジンスペックも12.5ps/8000rpm、1.2kg*m/6000rpmへスペックアップ。始動方式はセル/キック併用式でミッションは4速。前輪懸架はテレスコピックでアウターを省略しスプリングを剥き出しにしてスポーティさを演出した。後輪の2本ショックも同様で車体側を密に巻いた2段スプリングを剥き出しにする。ダブルシート後方に小さなRキャリアを標準装備。前後3.00-16サイズでフェンダーは浅いタイプ。公称最高速度115km/h。


SP370 (1978,1979)

 空冷4stSOHC2バルブシングル。スズキ初の4stオフローダー。当時500ccクラス2stモトクロッサーの排気量が360ccであったのにあわせて排気量が決められた。重量とトルクのバランス点を探した結果というところ。エンジンはバランサなし、デコンプなしのウェットサンプで、アルミリム、アルミフォークブラケット、アルミドリブンスプロケットなど徹底した軽量化が施された意欲作だった。だがバランサのないシングルエンジンの振動はかなりのものだったようで部品の脱落などそれに起因するトラブルも多かったようだ。キャブレタはVMタイプのシングル。Rフェンダーはスチール製でテールランプはこれに直付けされる。ヘッドライトは6V35Wと貧弱。700台生産されたのみで希少車といえる。カラーは赤とシルバーがあった。SPの名称はSuzukiPerformanceであるという説がある。

発売 1978-1979 全長 2200mm 全幅 850mm 全高 1180mm 軸間距離 1420mm シート高 - 最低地上高 - 乾燥重量 123kg 整備重量 - 369cc 空冷4サイクル単気筒 OHC 2バルブ ボア*ストローク 85*65.2mm 圧縮比 8.9 MaxP 25ps/7500rpm MaxT 2.9kg ・m/4000rpm 始動方式 キック 潤滑方式 ウェットサンプ 点火方式 - キャブレタ VM クラッチ - 前進5段リターン 変速比 - 1次減速比 - 2次減速比 - フレーム - キャスター - トレール - Brake F ドラム Brake R ドラム SusF テレスコピック Dumper F - SusR スイングアーム Dumper R - Tyre F 3.00-21 Tyre R 4.00-18 タンク容量 8.5L オイル容量 - ヘッドライト 6V35W 車両価格 \299000-(1978) japan