YAMAHA - Mate


Mate 50 (1967)/Mate 50U-5D (1965)/Mate 50U5-AD (1969)/Mate V50A (1975)/TownMate 50 (1982)/Mate 70U-7 (1966)/Town Mate T90N (19-)/Town Mate T90D (1997) 


ホンダ スーパーカブのヒットを受け、ヤマハがその対抗馬として開発を進めたのがメイトシリーズ。2stエンジンを採用するが車体構成は利便性を追求すると結局スーパーカブに酷似するものとなるようだ。後にメンテナンスフリーのシャフトドライブを採用しカブとの差別化を図るがスーパーカブの牙城を脅かすには至っていない。


Mate 50U-5D (1965) メイト

 空冷2stロータリーディスクバルブシングル 50cc。HONDA SuperCubの影響を多分に受けて誕生したメイトシリーズ第一作。初代SuperCub C100は1958年8月だから7年ほど後ということになる。前後2.25-17のホイールに昇降を配慮したU字アンダーボーンと呼ばれるプレスフレーム、フロントボトムリンク式サスペンション。レッグシールドを装備し、ミッションは3速。ツートンシートにパイプハンドルだった。公称最高速度70km/h。燃費は90km/Lと発表。


Mate 50 (1967) メイト

 空冷2stロータリーディスクバルブシングル 50cc。Mate 50U-5D (1965)よりマイナーチェンジ。デザイン、スペックに変更はないが新たにセルが装備された。パイプハンドル装備はこのモデルまで。公称最高速度70km/h。燃費は90km/Lと発表。


Mate 50U5-AD (1969) メイト

 空冷2stロータリーディスクバルブシングル 49cc。1969年は灯火類の大型化を受けるマイナーチェンジ。パイプハンドルはプレスに変更された。ウインカは点灯時にカチカチ音を発するオーディオパイロットを採用され、戻し忘れの防止が図られた。キックペダルの形状もストレートから途中で曲げられるものに変更されている。


Mate V50A (1975) メイト

 空冷2stリードバルブシングル 49cc。1975年モデルではギアチェンジ方式をロータリー式3段から自動遠心クラッチ+負荷に応じて低速側と高速側に自動切換するオートマチックトランスミッションに変更された。型番の末尾Aはオートマをあらわす。前後2.25-17ホイールで、フロントボトムリンク、後輪支持プレススイングアーム+2本ショックで変更はない。


TownMate 50 (1982) タウンメイト

 空冷4stSOHCシングル 49cc。当時2stメイトは90km/Lの燃費性能を持っていたが、SuperCubの牙城を崩すことはできず、ヤマハが投入した4stのメイトがタウンメイト。水平シリンダエンジンは加速ポンプ付キャブレタ、YICSなどを採用し、5.0ps/7500rpm、0.5kg*m/6500rpmを発生。始動はセル/キック併用。ミッションに3速を採用したモデルと4速のモデルが用意され燃費はそれぞれ140km/L、160km/Lと公表する。最終減速はチェーン。前後2.25-17のスポークホイールでフロントはボトムリンク、後輪はプレススイングアーム+2本ショック。


Mate 70U-7 (1966) メイト

 空冷2stロータリーディスクバルブシングル 73cc。70ccメイトはCMソングで「庶民の足」をアピールした。エンジンはオートルーブによる分離給油で、ミッションは3速、クラッチは自動遠心式。後部荷台の上にセカンドシートが付いた。前後2.25-17ホイールにFボトムリンク、Rスイングアーム+2本ショック。


Town Mate T90D (1997) タウンメイト

 空冷4stSOHCシングル 89cc。新聞配達に特化した4stメイトT90Nをベースとするビジネスバージョン。フロントバスケット、Rキャリアを装備。バスケットの使用を前提にFウインカをハンドルバー上に設置する。Fフォークはテレスコピック式。F2.75-14、R2.75-14。エンジンスペックは6.5ps/7000rpm、0.76kg*m/5500rpm。


Town Mate T90N (19-) タウンメイト

 空冷4stSOHCシングル 89cc。新聞配達に特化した4stメイト。大型フロントバスケット、大型Rキャリアを装備する。Fフォークはテレスコピック式。前後14インチホイール。T90D (1997)のベースモデルとなった。