YAMAHA - TDM


TDM850 (1992)/TDM850 (1999)/TDM900 (2006)


TDM850 (1992)

 水冷4stDOHC5バルブ パラツイン 849cc。1992年発表。スーパーテネレベースのエンジンをスープアップしスチール製デルタボックスフレームに抱えるビッグオフ風ツアラー。パラツインは360度クランク。マフラーはダウンタイプでクランク前にはアンダーガードを装備する。ボディマウントのカウルはラジエーターシュラウドを兼ね、丸目2灯ヘッドライトを抱えるデザイン。座面を下げたシートはピリオン部分の表皮色を変えたツートンで、テールカウルにはエアロデザインのタンデムグリップ兼キャリアを装備する。F110/80-18、R150/70-17のキャストホイールはオリジナルデザイン。ブレーキはトリプルディスク。コノパワーユニットはTRX850 (1995)のベースとなった。


TDM850 (1999)

 水冷4stDOHC5バルブ パラツイン 849cc。しばらく国内カタログ落ちしていたTDMを1999年マイナーチェンジを行って復活。これまでのイメージを維持しながらデザイン変更を受け、エンジンは360度クランクから270度/450度の不等間隔点火に変更。車体はフロントまわりのディメンジョンを見直し、キャスターを25度00分より24度30分へ立てている。これにともないトレール量も105mmから103mmへ短縮。前輪正立フォークはインナー径を2mmアップ。F110/80ZR18、R150/70ZR17。エンジンクランク下に設けられていたガードは廃止された。TDM850はヨーロッパを中心に人気モデルとなっておりこの年までに総計6万台を販売している。


TDM900 (2006)

 モデル名:TDM900/TDM900A(対象年式不明)としてリコール情報アリ

  対象車台番号:

  TDM900: RN081-0000301 to 0011855, RN082-0000002 to 0000155, RN084-0000301 to 0008758, RN085-0000001 to 0000051, RN111-0000301 to 0009029, RN112-0000001 to 0000043.

  TDM900A: RN114-0000301 to 0004247.

 プレストのリコール情報より転記:「スロットルポジションセンサー(TPS)の構造が不適切なため、走行中にスロットルを戻してクラッチを切るとエンジンが停止することがある。その状態で、クラッチを急に繋ぐと、低い変速段においては後輪が瞬間的にスリップすることがあり、最悪の場合、走行安定性を損なうおそれがある。」→措置「全車両、スロットルポジションセンサー(TPS)を良品と交換します。」措置済の識別:特に記載なし。対象の車台番号が若干異なるが同じ件と思われるUSヤマハのリコール情報では、この重大な欠陥について対処済かどうか不明な場合にはヤマハディーラーに確認するように、とされている。

http://www.presto-corp.jp/service/recall/20061207_01.pdf