YAMAHA - T


TDR50 (1988)/TDR250 (1988)/TRX850 (1995)/TRX850 (1999)/TZM50R (1994)/TZM50R (1997)


TDR50 (1988)

 水冷2stピストンリードバルブシングル 49cc。1988年発表。7.2ps/10000rpm、0.58kg*m/8000rpm+6速ミッションのパワーユニットを、鋼管クレードルフレームに搭載する。ホイールサイズは前後3.50-12で3本スポークのキャストホイールを採用。組み合わせるブレーキシステムはなんと前後シングルディスクというこだわり。名称のとおり同1988年発表のTDR250のイメージを踏襲したデザインでボディマウントのカウル、ヒートガード付きチャンバ、テール右側へ設置されるサイレンサまで再現。後輪懸架は角型断面鋼管スイングアームによるボトムリンク式モノクロス。FフェンダーはダウンタイプでロードタイヤをOEM装着。


TDR250 (1988)

 水冷2stクランクケースリードバルブパラツイン 249cc。1988年発表。鋼管ダブルクレードルフレーム+角型断面アルミスイングアームのボトムリンク式モノクロスの車体にTZRのパラツインを搭載するオフロードスタイルのスポーツバイクとして新ジャンルを提言した。タンクと一体デザインのボディマウントミニカウルを装備。アップタイプの排気管はシートカウル両脇にサイレンサを配置した。ホイールはスポークながらF110/90-18、R120/80-17サイズのタイヤを履き、前後シングルディスクを装着した。FフェンダーはダウンタイプでFフォークにはブーツが付く。エンジンスペックは45ps/9500rpm、3.6kg*m/8500rpmとTZR250 (1988)と同値だが、6速ミッションや排気デバイスYPVSなどはより低速仕様に振り向けられている。


TRX850 (1995)

 水冷4stDOHC5バルブ パラツイン 849cc。ラジアルタイヤの進歩によりツインスポーツが再評価され、その強い要望に応えてヤマハが送り出したツインエンジンのスーパースポーツ。TDM850ベースのパワーユニットをトラス構造の鋼管バックボーンフレームに吊るす車体デザイン。スイングアームピボットまわりはアルミ製で、後輪懸架は角型断面アルミスイングアームによるボトムリンク式モノクロス。エンジンは270度位相クランクで83ps/7500rpmのスペック。組み合わせるミッションは5速。マフラーは左右2本出しで位置を高くして管長を稼ぐ。F120/60-17、R160/60-17のTZRタイプ中空3本スポークキャストホイール。ブレーキはトリプルディスク。ボディデザインはあえてフルカウルとせずエンジンを露出するボディマウントのハーフカウル。シートカウルはタンデムシートをカウル上に載せるレーシーなデザイン。タンクは前後長を短くしてポジションの自由度を確保するレプリカスタイルでタンク後ろ側のラインを斜めに切り落としたシルエット。


TRX850 (1999)

 水冷4stDOHC5バルブ パラツイン 849cc。1999年モデルはカラー変更のマイナーチェンジ。基本スペックに変更はない。


TZM50R (1994)

 水冷2stクランクケースリードバルブ シングル 49cc。YSR50 (1986)の後継車。ホンダNSR50の人気を受けてTZR50のエンジンを使いグレードアップした。YSRに比べ50%の剛性アップといわれるスチールツインスパーフレームに7.2ps/10000rpm、0.63kg*m/7500rpm+6速ミッションのエンジンを搭載。Fフォークも新設計のテレスコピックで、リンク式モノクロスのRショックにはビルシュタインタイプを採用。F100/90-12、R120/80-12のホイールはTZRタイプの中空3本スポークキャストホイール。前後シングルディスクブレーキを採用。フルカウルのレプリカスタイルで、1993年原田哲也選手のWGP250タイトル獲得を記念してスポンサーカラーを施したTelkorバージョンも用意された。


TZM50R (1997)

 水冷2stクランクケースリードバルブ シングル 49cc。1997年モデルはスペックに変更はない。