HONDA - over125cc Scooter


Fusion (1986)/Fusion (1990)/Fusion SE (1994)/Fusion SE (1996)/Fusion (2004) STD/TYPE X/TYPE XX/Fusion SE (2005)/Fusion (2006)/Foresight SE (1999)/Spacy 250 Freeway (1984)/Spacy 250 Freeway (1986)/SILVER WING <400> (2001)/SILVER WING <400> (2003)/SILVER WING <400> (2004)/SILVER WING <600> (2004)

50cc Scooter / 50to125 Scooter 


Fusion (1986) フュージョン

 水冷4stSOHC2バルブシングル244cc。1625mmのホイールベースを持つ大型スクーター。北米向けに開発され1986年日本デビュー。ベースはフリーウェイ(1984)。Vマチック無段変速採用のエンジンは20ps/7500rpm、2.2kg*m/5500rpmで乾燥155kgの車体を引っ張る。手前に引かれたハンドルや深いシートからライディングポジションはアメリカン風のもの。テール部分に大型収納スペースを設け、ヘルメット2個を収納可能。フレームがセンターを通るため完全なスルーステップではない。カラー液晶のメーター、フラッシャのオートキャンセルを装備。

 1988年には黒色が追加された。

 スペックデータシート(xlsxファイル)


Fusion (1990) フュージョン

 水冷4stSOHC2バルブシングル244cc。アルミ製キャストホイールに仕様変更。車体色の白がなくなり、銀色が追加された。

 1992年にカラーバリエーション変更。黒、銀→廃止、グレー、紺色→追加。

 1999年10月、排出ガス規制の変更により生産中止。


Fusion SE (1994) フュージョン 限定モデル

 水冷4stSOHC2バルブシングル244cc。LEDブレーキランプを内蔵するRスポイラー、レザー風シート、黒/茶ツートンの専用カラーで限定販売された。


Fusion SE (1996) フュージョン

 水冷4stSOHC2バルブシングル244cc。SEはLEDブレーキランプを内蔵するRスポイラー、レザー風シートを標準装備。ホイールは8本スポークのキャスト。白地にグレーの専用カラーはゴールドウイングを意識した配色だった。

 1999年10月、排出ガス規制の変更により生産中止。

 スペックデータシート(xlsxファイル)


Fusion (2004) STD (CN250 3 J)/TYPE X (CN250 3 2J)/TYPE XX (CN250 4 3J) フュージョン スタンダード/タイプ エックス/タイプ ダブルエックス

 水冷4stSOHC2バルブシングル244cc。10代から20代の若者向けを意識したセールスを行っており、キャッチコピーは「LIFE WITH FUSION」。液晶デジタルメーター、パッセンジャーの左右および背面にグラブレール、MFバッテリ、フラッシャのオートキャンセラとそのフラッシャと兼用のポジションランプを標準装備。またセキュリティを強化しており、日本国内初として盗難抑止アラームを装備するほか、強化ハンドルロック、強化キーシリンダ、キー付きタンクキャップを採用する。環境性能面では、排気ガス再燃焼システム エアインジェクションを搭載。足回りでは、前輪にアンチダイブ機構付きトレーリングリンク式サスペンション(TLAD)+デュアルピストンキャリパのシングルディスク、後輪側はプリロードアジャスタ付き両持ちユニットスイング+フットペダル式ドラム。

 2004年モデルは3タイプが存在し、スタンダード(1色)\499,000-/TYPE X(2色)\519,000-/TYPE XX(4色)\529,000-のラインナップ。XXが主力とされていたことは明らか。スタンダードに比べ、TYPE X/XXはパッセンジャーのバックレスト、ショートスクリーン、カバーレスのメッキバーハンドル+ハンドルポストのメッキカバーが付く仕様。アンダーカバーはボディ同色とされた。またTYPE XXはブラックホイール、マットシルバーの専用「Fusion」エンブレムを持ち、シートにはホワイトのパイピング(イタリアンレッドモデルのみパイピングは赤)、シートサイドの表皮にサテン調の生地を採用する。

 STD、TYPE Xは2003年2月発売。TYPE Xは2万円高でカラーオーダープランにも対応した(2004年にTYPE XX発売とあわせてカラーオーダープランは廃止)。2003年8月にはTYPE Xをベースに、マットアクシスグレーメタリックの外装と同色のホイール、白色のインナー、黒/白のツートンシートの専用カラーモデルを500台限定販売している。

 TYPE XXは2004年に発売。

 2005年1月にFusion SE発売とあわせてSTD、TYPE XXは廃止された。

 スペックデータシート(xlsxファイル)


Fusion SE (2005) フュージョン

 水冷4stSOHC2バルブシングル244cc。TYPE Xをベースに、表皮をルーズにあしらった専用シート、ストップランプ内蔵リアスポイラーを装備するモデルとしてラインナップに加わった。あわせてSTD、TYPE Xは廃止。フュージョンのラインナップはSEとTYPE XXとなった。


Fusion (2006) フュージョン

 水冷4stSOHC2バルブシングル244cc。発売20周年を意識してのマイナーチェンジ。マルチリフレクターヘッドライト、フラッシャレンズをクリアタイプに変更(SEのスポイラーストップランプもクリアタイプに変更)。またミラーがハンドルマウントになったほか、ハンドル形状も変更され、パッセンジャシートも拡幅化された。

 2006年9月には発売20周年アニバーサリーとして、専用カラーを施したモデルが限定販売された。


Foresight SE (1999) フォーサイト

 水冷4stSOHCシングル249cc。フォーサイトのハイグレードモデルとして1999年ラインナップ。ソフトレザー生地のシート、後輪ディスクブレーキの装備が主な相違点。前輪テレスコピックフォーク+シングルディスクブレーキ。大型ヘッドライト、ウインカをフロントカウルにビルトインとし、操舵部には大型スクリーンを設ける。F110/90-12、R130/70-12。高級グレードでありながら価格は他社廉価モデルと同程度の\499000-に設定された。

 発売 1999 全長 2070mm 全幅 735mm 全高 1410mm 軸間距離 1450mm シート高 725mm 最低地上高 140mm 重量 - 乾燥重量 149kg 整備重量 -kg  水冷4サイクルOHC横置単気筒 249cc ボア*ストローク 72.7*60mm 圧縮比 10.5 最大出力 21ps/7000rpm 最大トルク 2.4kg ・m/5500rpm 始動方式 セル  潤滑方式 - オイルポンプ型式 - オイルフィルター型式 - 点火方式 トランジスタ キャブレタ - 点火プラグ - クラッチ - 変速機 無速 変速比 - 1次減速比 - 2次減速比 - フレーム - キャスター 27゜30′ トレール 87 mm  Brake F - Brake R - SusF - Dumper F - SusR - Dumper R - TyreF 110/90-12 TyreR 130/70-12 タンク容量 12L オイル容量 -L バッテリ - 登坂力 -度  定地燃費 41km/L 車両価格 \499000-(1999)japan 

Spacy 250 Freeway (1984) スペイシー フリーウェイ

 水冷4stSOHCシングル244cc。エンジンは新設計されたもので、高速道路を走行可能な国内最大スクーターとして登場。Fサスはトレーリングリンク式で、Fブレーキにデュアルピストンキャリパのシングルディスクを奢る。前後10インチのタイヤはチューブレスタイプ。ラジエーターには冷却ファンを装備する。ヘッドライトはボディ側。Rキャリアを標準装備。1986年にこの大型スクーターの構想はFusionへ進化し、開花する。

 発売 1984 全長 1920mm 全幅 715mm 全高 1115mm 軸間距離 1260mm シート高 - 最低地上高 -mm 重量 118kg 乾燥重量 - 整備重量 -kg 水冷4サイクルOHC横置単気筒 244cc ボア*ストローク -*-mm 圧縮比 - 最大出力 20ps/7500rpm 最大トルク 2.2kg ・m/5500rpm 始動方式 セル 潤滑方式 - オイルポンプ型式 - オイルフィルター型式 - 点火方式 CDI キャブレタ - 点火プラグ - クラッチ - 変速機 無速変速 変速比 - 1次減速比 - 2次減速比 - フレーム - キャスター - トレール - Brake F - Brake R - SusF - Dumper F - SusR - Dumper R - TyreF 4.00-10 TyreR 4.00-10 タンク容量 8.6L オイル容量 -L バッテリ - 登坂力 -度  定地燃費 -km/L 車両価格 \338000-(1984)japan 

Spacy 250 Freeway (1986) スペイシー フリーウェイ

 水冷4stSOHCシングル244cc。大型スクーターの主役は実質Fusionに譲った1986年だがフリーウェイ自身もマイナーチェンジ。メーターをアナログ式から液晶デジタル表示に改め、グラブバーを兼ねるRキャリアのグリップ部分を樹脂材で覆ってユーティリティを高めている。カラーリングも変更。

 発売 1986 全長 1920mm 全幅 715mm 全高 1115mm 軸間距離 1260mm シート高 780mm 最低地上高 -mm 重量 118kg 乾燥重量 - 整備重量 -kg 水冷4サイクルOHC2バルブ横置単気筒 244cc ボア*ストローク 72*60mm 圧縮比 - 最大出力 20ps/7500rpm 最大トルク 2.2kg ・m/5500rpm 始動方式 セル  潤滑方式 - オイルポンプ型式 - オイルフィルター型式 - 点火方式 - キャブレタ - 点火プラグ - クラッチ - 変速機 無段Vマチック 変速比 - 1次減速比 - 2次減速比 - フレーム - キャスター -  トレール -  Brake F - Brake R - SusF - Dumper F - SusR - Dumper R - TyreF 4.00-10 TyreR 4.00-10 タンク容量 8.6L オイル容量 -L バッテリ - 登坂力 -度  定地燃費 -km/L 車両価格 \338000-(1986)japan 

SILVER WING <400> (2001) シルバーウイング

 水冷4stDOHC4バルブパラツイン398cc。シルバーウイング400の初年度モデル。2001年4月のシルバーウイング600発売に半年遅れ、2001年10月に発売。基本的に車体は600と共通で、エンジンは、ボア*ストロークともに縮小されている(72.0*71.5→64.0*62.0)。点火時期と燃料の噴射量を変更し中低速トルク増を狙うTモードを装備する(400のみの装備)。

 2002年2月にパールミルキーホワイト、ピュアブラックの2色が追加された。


SILVER WING <400> (2003) シルバーウイング ABS仕様/ABS無

 水冷4stDOHC4バルブパラツイン398cc。エンジンマウントブシュの変更、ハンドル周りの小物入れ容量増などのマイナーチェンジ。ABS仕様がラインナップに加えられた。


SILVER WING <400> (2004) シルバーウイング ABS仕様:FJS400A 4 J/2J ABS無:FJS400D 4 J/2J

 水冷4stDOHC4バルブパラツイン398cc。キャッチコピーは「GT SCOOTER」。2004年3月10日発表、3月30日発売(600のマイナーチェンジは同日発表、3/25発売)。メーターパネル変更、シート変更、メインスタンドのアームを伸ばす変更、エンジンマウントの変更などのマイナーチェンジ。メーターパネルは左からタコ/スピード/液晶パネルの楕円形状3連メーターとし、液晶パネルには時計・燃料計・ツイントリップメータ・水温計などを表示する(600ではホワイト発光メータを採用)。シートは側面を絞り込む形状に見直され、シート高は10mm下げられている。前席バックレストは前後に50mmの範囲で6段階に調整可能、シートスポンジの材質も見直された。メインスタンドの変更は引き上げ時荷重を30%軽減するとしている。また振動低減を目してエンジンマウントブシュの形状変更、エンジンを支えるステーの追加変更を受けた。

 車体:ホイール、フォークボトム、タンデムステップホルダー、リアスポイラーをマットブラック仕上げとしたスポーティスタイル(型式末尾2J)、とシルバー仕上げとしたコンフォートスタイル(型式末尾J)がある。Fフォークは41mm径、Rショックユニットはプリロード5段調整可のダブルショックでスイングアームはアルミ。2本のメインチューブを持つバックボーンフレームにエンジンを3点でラバーマウントする。スイングアームピボットはクランクシャフト同軸とされる。

 制動:ブレーキシステムにはハイドロ・コンビ・ブレーキ・システムを採用し、左ブレーキレバーの操作で前後ブレーキを油圧駆動する。前輪キャリパはトリプルピストン。ABSモデルにはこれに前後連動ABSが加わる。フロントディスク径はABS無モデルをABSモデルと同じ276mmと大径化した。 

 灯火:ヘッドライトはマルチリフレクタ式ハロゲン2灯を縦位置に並べるデザインで、ハイビーム時には2灯同時点灯する(ヘッドライトエクステンションとFウインカのリフレクタがアルミメッキされているのは600のみ)。ストップランプを含む前後レンズ類はクリアタイプとされ、ともにマルチリフレクタ式。

 収納:シート下の収納スペースは55L容量。庫内照明は自動点灯式だが、スイッチが設けられており、任意に消灯可能。Fパネル左のグローブボックスは6Lでキー付き。またこの中に12V 1A/12Wのアクセサリーソケットが引かれている。Fパネル右側の収納は1.5Lで、キーはなく、高速チケットの一時収納などを目的としたチケットボックスとされている。

 セキュリティ:メインスイッチにはマグネットロックで開閉するシャッターを装備。強化ハンドルロック、強化キーシリンダ採用のほか、直結始動防止回路を内蔵する。

 2005年1月:カラーバリエーションが見直され、ホイールは黒に変更された。

 2007年1月:カラーバリエーションが見直され、ホイールはシルバーに変更された。

 スペックデータシート(xlsxファイル)


SILVER WING <600> (2004) シルバーウイング ABS仕様:FJS600A 4 J/2J ABS無:FJS600D 4 J/2J

 水冷4stDOHC4バルブパラツイン582cc。キャッチコピーは「GT SCOOTER」。2004年3月10日、400と同時発表、3月25日発売(400のマイナーチェンジは同日発表、3/30発売)。メーターパネル変更、シート変更、メインスタンドのアームを伸ばす変更、エンジンマウントの変更などのマイナーチェンジ。メーターパネルは左からタコ/スピード/液晶パネルの楕円形状3連メーターとし、液晶パネルには時計・燃料計・ツイントリップメータ・水温計などを表示するほか、600ではホワイト発光メータ、メインスイッチオン時のウエイクアップ機能付き自発光式指針が採用された。シートは側面を絞り込む形状に見直され、シート高は10mm下げられている。前席バックレストは前後に50mmの範囲で6段階に調整可能、シートスポンジの材質も見直された。メインスタンドの変更は引き上げ時荷重を30%軽減するとしている。また振動低減を目してエンジンマウントブシュの形状変更、エンジンを支えるステーの追加変更を受けた。さらに400のみの装備だったTモードがこのマイナーチェンジにより600にも搭載されることになった。Tモードは点火時期と燃料の噴射量を変更し中低速トルク増を狙うもので、400では2001年の初年度モデルから採用されている。

 車体:ホイール、フォークボトム、タンデムステップホルダー、リアスポイラーをマットブラック仕上げとしたスポーティスタイル(型式末尾2J)、とシルバー仕上げとしたコンフォートスタイル(型式末尾J)がある。Fフォークは41mm径、Rショックユニットはプリロード5段調整可のダブルショックでスイングアームはアルミ。2本のメインチューブを持つバックボーンフレームにエンジンを3点でラバーマウントする。スイングアームピボットはクランクシャフト同軸とされる。

 制動:ブレーキシステムにはハイドロ・コンビ・ブレーキ・システムを採用し、左ブレーキレバーの操作で前後ブレーキを油圧駆動する。前輪キャリパはトリプルピストン。ABSモデルにはこれに前後連動ABSが加わる。フロントディスク径はABS無モデルをABSモデルと同じ276mmと大径化した。 

 灯火:ヘッドライトはマルチリフレクタ式ハロゲン2灯を縦位置に並べるデザインで、ハイビーム時には2灯同時点灯する。600の特別装備としてヘッドライトエクステンションとFウインカのリフレクタがアルミメッキされ質感の向上を図る。ストップランプを含む前後レンズ類はクリアタイプとされ、ともにマルチリフレクタ式。

 収納:シート下の収納スペースは55L容量。庫内照明は自動点灯式だが、スイッチが設けられており、任意に消灯可能。Fパネル左のグローブボックスは6Lでキー付き。またこの中に12V 1A/12Wのアクセサリーソケットが引かれている。Fパネル右側の収納は1.5Lで、キーはなく、高速チケットの一時収納などを目的としたチケットボックスとされている。

 セキュリティ:メインスイッチにはマグネットロックで開閉するシャッターを装備。強化ハンドルロック、強化キーシリンダ採用のほか、直結始動防止回路を内蔵する。

 スペックデータシート(xlsxファイル)