SUZUKI - RG/RGΓ(ガンマ)


RG50 (1978)/RG50E (1979)/RG50T(1981)/RG80E(1981)/RG125 (1978,1979)/RG125Γ(1985)/RG125Γ (1992)/RG185 (1978)/RG250 (1978)/RG250E (1978,1979)/RG250Γ(1983)/RG400Γ(1985)/RG500 IV (1979)/RGΓ(1981)/RGΓ(1984)/RG500Γ(1985)


RG50 (1978)

空冷2stシングル ピストンリードバルブ。スズキパワーリードバルブ採用のフルサイズ50ロードスポーツ。

発売 -1978 全長 1815mm 全幅 685mm 全高 955mm 軸間距離 1170mm シート高 - 最低地上高 - 重量 76kg 乾燥重量 - 整備重量 - 49cc 空冷2サイクル単気筒 ピストンリードバルブ ボア*ストローク 41*37.8mm 圧縮比 7.2 MaxP 6.3ps/8500rpm MaxT 0.53kg ・m/8000rpm 始動方式 キック 潤滑方式 - 点火方式 - キャブレタ - クラッチ - 前進5段リターン 変速比 - 1次減速比 - 2次減速比 - フレーム - キャスター - トレール - Brake F SingleDisc  Brake R ドラム SusF テレスコピック Dumper F - SusR スイングアーム Dumper R Tyre F 2.50-17 Tyre F - Tyre R 2.75-17 Tyre R - タンク容量 - オイル容量 - 車両価格 \119000-(1978) japan

RG50E (1979)

空冷2stシングル ピストンリードバルブ。スズキパワーリードバルブ採用のフルサイズ50ロードスポーツRG50に前後18インチ星型キャストホイールを採用。ゼロハン量販車として初めて、ブレーキング時のFフォークの沈み込みによる姿勢変化を抑制するアンチノーズダイブシステムを装備した。この時期のスズキロードスポーツ共通のストリームフローラインのデザインの車体で、7.2ps/9000rpm、0.58kg・m/8000rpmに5速ミッションを組み合わせるエンジンを鋼管セミダブルクレードルフレームに搭載する。ライト切り替えとウインカースイッチを一つのノブで兼用するスイッチホルダはGSXシリーズ譲りの装備だった。フロントに油圧式シングルディスク、後輪はドラムブレーキ。兄弟車にRG80E(1981)があるが、こちらはデザインも異なりボアアップだけというような関係ではない。1981年にはANDFなどの装備を取り払ったRG50Tが発売された。

発売:1979年 全長:1930mm 全幅:715mm 全高:990mm 軸間距離:1205mm シート高:- 最低地上高:150mm 重量:- 乾燥重量:73kg 整備重量:- エンジン:49cc 空冷2サイクル横置単気筒 ピストンリードバルブ ボア*ストローク:41.0*37.8mm 圧縮比:8.1 最大出力:7.2ps/9000rpm 最大トルク:0.58kg ・m/8000rpm 始動方式:プライマリーキック 潤滑方式:分離潤滑式 点火方式:マグネット点火 キャブレタ:VM16SH クラッチ:湿式多板コイルスプリング 変速機:前進5段リターン 変速比:3.166/1.941/1.380/1.083/0.923 1次減速比:3.842 2次減速比:3.750 フレーム:鋼管セミダブルクレードル キャスター:27°30′ トレール:79mm Fブレーキ:油圧式シングルディスク(ANDF) Rブレーキ:ドラム(機械式リーディングトレーリング) 前輪懸架:テレスコピック 後輪懸架:スイングアーム Fタイヤ:2.50-18-4PR Rタイヤ:2.50-18-4PR タンク容量:9.5L オイル容量:1.2L 登坂能力:19°50′ 最小回転半径:2.0m 定地燃費:75km/L 車両価格 \145,000-(1979) 日本国内標準販売価格

RG50T (1981)

空冷2stシングル ピストンリードバルブ。RG50E(1979)の派生モデル。前後輪ともドラムブレーキとされ、ホイールはスポークホイールに変更。当然油圧で動作するANDFもない。テールカウルがなくなり、形状変更されたシートの後ろにはキャリアを標準装備する。前後フェンダーと排気管、マフラーはメッキ仕上げとされた。メーターボックスからはタコメーターが取り外されている。「T」は街乗り用の「TOWN」を意味しているよう。

発売:1981年 全長:1855mm 全幅:735mm 全高:1000mm 軸間距離:1205mm シート高:- 最低地上高:-mm 重量:- 乾燥重量:73kg 整備重量:- エンジン:49cc 空冷2サイクル横置単気筒 ピストンリードバルブ ボア*ストローク:41.0*37.8mm 圧縮比:8.1 最大出力:7.2ps/9000rpm 最大トルク:0.58kg ・m/8000rpm 始動方式:プライマリーキック 潤滑方式:分離潤滑式 点火方式:マグネット点火 キャブレタ:VM16SH クラッチ:湿式多板コイルスプリング 変速機:前進5段リターン 変速比:3.166/1.941/1.380/1.083/0.923 1次減速比:3.842 2次減速比:3.750 フレーム:鋼管セミダブルクレードル キャスター:27°30′ トレール:79mm Fブレーキ:油圧式シングルディスク(ANDF) Rブレーキ:ドラム(機械式リーディングトレーリング) 前輪懸架:テレスコピック 後輪懸架:スイングアーム Fタイヤ:2.50-18-4PR Rタイヤ:2.50-18-4PR タンク容量:9.5L オイル容量:1.2L 登坂能力:19°50′ 最小回転半径:2.0m 定地燃費:75km/L 車両価格 \123,000-(1981) 日本国内標準販売価格

RG80E (1981)

空冷2stシングル ピストンリードバルブ。スズキパワーリードバルブ採用のロードスポーツ。10ps/8500rpm、0.89kg・m/8000rpmに5速ミッションを組み合わせるエンジンを鋼管セミダブルクレードルフレームに搭載する。前輪18インチ、後輪16インチの星形キャストホイールにフロントシングルディスク、リアドラムのブレーキを装着する。後輪懸架は2本ショック。フロントフォークの摺動部にはラバーブーツが付く。ヘッドライトは各目1灯。メーターボックスは2眼式。テールカウルの上にキャリアを標準装備する。

発売:1981年 全長:1965mm 全幅:740mm 全高:1045mm 軸間距離:1225mm シート高:- 最低地上高:- 重量:86.4kg 乾燥重量:- 整備重量:- エンジン:79cc 空冷2サイクル横置単気筒 ピストンリードバルブ ボア*ストローク:49*42mm 圧縮比:7.2 最大出力:10ps/8500rpm 最大トルク:0.89kg ・m/8000rpm 始動方式:プライマリーキック 潤滑方式:分離潤滑式 点火方式:PEI キャブレタ:- クラッチ:湿式多板コイルスプリング 変速機:前進5段リターン 変速比:3.166/1.941/1.380/1.083/0.961 1次減速比:3.841 2次減速比:3.071 フレーム:鋼管セミダブルクレードル キャスター:61.7度 トレール:102mm Fブレーキ:油圧式シングルディスク Rブレーキ:ドラム 前輪懸架:テレスコピック 後輪懸架:スイングアーム Fタイヤ:2.75-18 Rタイヤ:3.00-16 タンク容量:9.5L オイル容量:1.2L 登坂能力:- 最小回転半径:-m 定地燃費:60km/L 車両価格 \159,000-(1981) 日本国内標準販売価格

RG125 (1978,1979)

空冷2stツイン ピストンバルブ。GT125より1978モデルチェンジ。ラムエアカバーは廃止された。Fブレーキは油圧式シングルディスク。

1979モデルではカラー変更されエンジンはブラックアウト。

発売 1978 全長 1910mm 全幅 770mm 全高 1065mm 軸間距離 1230mm シート高 - 最低地上高 - 重量 115kg 乾燥重量 - 整備重量 - 124cc 空冷2サイクル横置並列2気筒 ピストンバルブ ボア*ストローク 43*43mm 圧縮比 6.8 MaxP 16.0ps/9500rpm MaxT  1.3kg ・m/8500rpm 始動方式 キック 潤滑方式 - 点火方式 - キャブレタ - クラッチ - 前進5段リターン 変速比 - 1次減速比 - 2次減速比 - フレーム - キャスター - トレール - Brake F シングルディスク Brake R ドラム SusF テレスコピック Dumper F - SusR スイングアーム Dumper R - Tyre F 2.75-18 Tyre F - Tyre R 3.00-18 Tyre R - タンク容量 - オイル容量 - 車両価格 \198000-(1978,1979) japan

RG125Γ(1985) ガンマ

「THE LIGHT SPRINTER」

 水冷2stシングル パワーリードバルブ 124cc。1985年2月25日発売のブランニュー。125ccクラスに初投入するΓシリーズとして徹底した軽量化を施された乾燥重量95kgの車体とSAECという排気デバイスを搭載する22ps/9500rpmのパワーユニットの組み合わせ。フレームは角型断面の高張力鋼管によるダブルクレードル。多段膨張式マフラーがスイングアームピボット下を通るレイアウトでメインスタンドは持たない。ハーフカウルに組み込まれるヘッドライトは45/45Wの角型で、前後ウインカーはステーを介するタイプ。フロント16インチホイールは新設計で左側1枚260mm径のブレーキディスクを直接マウントする。フロントブレーキキャリパは対向ピストン式。クラス初の偏平チューブレスタイヤと合わせ、従来より10%以上の軽量化。

型式:NF11F 発売:1985 全長:1950mm 全幅:660mm 全高:1155mm 軸間距離:1310mm 最低地上高:155mm シート高:730mm 重量:-kg 乾燥重量:95kg 整備重量:-kg エンジン型式:- エンジン種類:水冷2サイクルパワーリードバルブ横置単気筒 123cc ボア*ストローク:54*54mm 圧縮比:7.4 最大出力:22ps/9500rpm 最大トルク:1.7kg ・m/8500rpm 始動方式:キック 潤滑方式:分離潤滑 オイルポンプ型式:- オイルフィルター型式:- 点火方式:P.E.I. キャブレタ型式:VM28SS 点火プラグ:- クラッチ形式:湿式多板 変速機:常時嚙合式6段リターン 変速比:2.750/1.857/1.368/1.095/0.956/0.840 1次減速比:3.350(ギヤ) 2次減速比:3.142(チェーン) フレーム形式:ダブルクレードル キャスター:26°20' トレール:81mm 前ブレーキ形式:油圧式ディスク 後ブレーキ形式:機械式ドラム 前懸架方式:テレスコピック 後懸架方式:スイングアーム 前タイヤサイズ:80/100-16(チューブレス) 後タイヤサイズ:90/90-18(チューブレス) タンク容量:13L オイル容量:1.2L バッテリ:- かじ取角左右:30° 制動距離:7.0m(35km/h) 最小回転半径:3.0m 登坂力(tanθ):- 定地燃費:51.0km/L(50km/h) 車両価格:\289,000-(1985)japan カラー:ホワイト/ブルー、ホワイト/レッド

G125Γ (1992) ガンマ

  水冷2stシングル クランクケースリードバルブ 124cc。1991年11/25発売の1992年モデルは、1985年発表以来初のフルモデルチェンジ。54*54mmのスクエアだったシリンダは56.0*50.6mmとショートストローク化され、吸気方式は2stロードレーサーのトレンドとなったクランクケースリードバルブとなった。エンジンはさらに1軸ダイナミックバランサ、SBCシリンダ、AETCII、メインボアを楕円形状としたスリングショットキャブレタを採用。始動はセルのみとなった。レーサーレプリカスタイルの車体はシャーシをツインチューブタイプとし、これにガルウイング状のスイングアーム、インナー39mm径の倒立式Fフォークを組み合わせる。後輪のサスペンションはリンク方式が改められた。Fブレーキはシングルディスクで300mm径ローターをフローティング、これに異径4ポットキャリパを装備。後輪はリジッドタイプのシングルディスクで、ローターは210mm径、キャリパは片押し式異径2ポット。前後17インチの3本スポークキャストホイール。

発売 1991.11.25 全長 2005mm 全幅 720mm 全高 1090mm 軸間距離 1335mm シート高 760mm 最低地上高 140mm 重量 -kg 乾燥重量 123kg 整備重量 - 水冷2サイクル横置単気筒 クランクケースリードバルブ 124cc ボア*ストローク 56.0*50.6mm 圧縮比 7.4 MaxP 22ps/10000rpm MaxT  1.7kg ・m/9000rpm 始動方式 セル 潤滑方式 分離 点火方式 - キャブレタ  ミクニ TM30SS クラッチ 湿式多板 前進6段リターン 変速比 - 1次減速比 - 2次減速比 - フレーム ツインチューブ キャスター 25.5度 トレール 97mm Brake F シングルディスク Brake R シングルディスク SusF 倒立式テレスコピック Dumper F - SusR スイングアーム Dumper R - Tyre F 100/80-17 Tyre R 120/80-17 タンク容量 14L オイル容量 - カラー白/青、黒/ピンク  車両価格 \435000-(1992) japan

RG185 (1978)

空冷2stツイン ピストンバルブ。2st車では珍しくセル付が選べた。エンジンヘッドにはラムエアカバーが付く。

発売 - 全長 1950mm 全幅 770mm 全高 1065mm 軸間距離 1290mm シート高 - 最低地上高 - 重量 129kg 乾燥重量 - 整備重量 - 184cc 空冷2サイクル横置並列2気筒 ピストンバルブ ボア*ストローク 49*49mm 圧縮比 7.3 MaxP 21ps/7500rpm MaxT 2.1kg ・m/6500rpm 始動方式 キック/セル 潤滑方式 - 点火方式 - キャブレタ - クラッチ - 前進5段リターン 変速比 - 1次減速比 - 2次減速比 - フレーム - キャスター - トレール - Brake F シングルディスク Brake R ドラム SusF テレスコピック Dumper F - SusR スイングアーム Dumper R - Tyre F 2.75-18 Tyre F - Tyre R 3.00-18 Tyre R - タンク容量 - オイル容量 - 車両価格 \235000-(1978) japan

RG250 (1978)

空冷2stツイン ピストンリードバルブ。250専用設計の2stロードスポーツ。ホイールはスポーク。

発売 - 全長 2005mm 全幅 740mm 全高 1065mm 軸間距離 1320mm シート高 - 最低地上高 - 重量 126kg 乾燥重量 - 整備重量 - 247cc 空冷2サイクル横置並列2気筒 ピストンリードバルブ ボア*ストローク 54*54mm 圧縮比 6.7 MaxP 30ps/8000rpm MaxT 2.9kg ・m/7000rpm 始動方式 キック 潤滑方式 - 点火方式 - キャブレタ - クラッチ - 前進6段リターン 変速比 - 1次減速比 - 2次減速比 - フレーム - キャスター - トレール - Brake F シングルディスク Brake R ドラム SusF テレスコピック Dumper F - SusR スイングアーム Dumper R - Tyre F 3.00-18 Tyre F - Tyre R 3.25-18 Tyre R - タンク容量 - オイル容量 - 車両価格 \279000-(1978) japan

RG250E (1978,1979)

空冷2stツイン ピストンリードバルブ。RG250に星型キャストホイールを採用したモデル。車体は250専用設計。輸出仕様はGT250X-7

発売 - 全長 2005mm 全幅 740mm 全高 1065mm 軸間距離 1320mm シート高 - 最低地上高 - 重量 128kg 乾燥重量 - 整備重量 - 247cc 空冷2サイクル横置並列2気筒 ピストンリードバルブ ボア*ストローク 54*54mm 圧縮比 6.7 MaxP 30ps/8000rpm MaxT 2.9kg ・m/7000rpm 始動方式 キック 潤滑方式 - 点火方式 - キャブレタ - クラッチ - 前進6段リターン 変速比 - 1次減速比 - 2次減速比 - フレーム - キャスター - トレール - Brake F シングルディスク Brake R ドラム SusF テレスコピック Dumper F - SusR スイングアーム Dumper R - Tyre F 3.00-18 Tyre F - Tyre R 3.25-18 Tyre R - タンク容量 - オイル容量 - 車両価格 \295000-(1978,1979) japan

RG250Γ(1983) ガンマ

「SUPER CHAMPION RG250Γ」

「栄光のウイニング・ヒストリー、いまここに。発信、RG250Γ。」

 水冷2stパワーリードバルブパラツイン247cc。初代RG250Γ。’82GP500世界チャンピオン フランコ・ウンチーニが駆ったRGΓをイメージしたスーパースポーツとして先進技術を満載してブランニュー。目玉は国産量販車初採用となるボディマウントのカウルと、量販車世界初のアルミフレーム。AL-BOXと名付けられた角型断面パイプのアルミフレームはステアリングからスイングアームピボットを一直線に結ぶダブルクレードルフレームで、乾燥重量131kgを実現した。1981年にRGΓでスズキは前輪16インチ装着車として初めて世界タイトルを獲得しており、そのフィードバックとして250Γにも前輪に16インチホイールを採用。タイヤはGP500で共同開発を続けてきたミシュラン製の偏平チューブレスタイヤを標準装着する。前輪懸架はセミエア・テレスコピックフォークに250cc初のANDFをダブルで装備。ブレーキとANDFを結ぶオイルホースにはメッシュタイプを採用した。後輪懸架はオンロード量販車に初採用のフルフローターサスペンションで、クッションユニット位置を低くセットして重心位置を下げたオンロード専用設計。スイングアームは角型断面アルミ、クッション・ロッド、クッション・レバーもアルミ製。リヤショックのプリロードをサイドカバー下側のダイヤルで5段階に調節できる機能がありRCPLと呼んだ。前後3枚のディスクブレーキには対向ピストン式で、スパイラル状に孔が開くディスクプレートは中央部分をアルミとした分割式。

 ヘッドライトは60/55Wの角型1灯でハロゲンランプを採用。前後ウインカはビルトイン。アルミ製メーターパネルもレーシングイメージを踏襲し、センターに3000rpm以下が刻まれないタコメーター、左にスピード、右に水温計をフローティングマウントする。ハンドルはアルミ鍛造のセパレート型でトップブリッジ上に設置される。ヒューエルタンクキャップは国産量販車初のエアプレーンタイプ。ステップホルダーはアルミダイキャスト。ステップ、タンデムステップ、チェンジレバーはすべてアルミ鍛造。ステップにはラバーが付かない。

 1気筒あたり125ccが吸排気効率のうえで理想的であるとしたエンジンは45ps/8500rpm。ボア×ストロークは54×54mmのスクエア。ラジエータは小型軽量なシングルコアのSR(Single Row)タイプで、オーバークールを防止するサーモスタット、点検・補水を容易にするリザーバータンクを備える。強制循環の冷却システムはラジエータからウォーターポンプに入った冷却水を直接シリンダに送る。キャブレターはアルミ製で、プレート状のスロットルバルブを持つフラットスライド式。その他吸気系では2気筒間のマニホールドを連結して充填効率を高めるSIPCを新開発している。マフラーは多段膨張式、負圧の発生を長く大きくすることで排気ガスの吸出効果を高め、排気脈動により新しい混合気の吹き抜けを防止し、燃焼・排気効率を向上させる。このエンジンは車体に3点でラバーマウントされる。パワーウエイトレシオは2.91kg/ps。カラーはブルー/ホワイトのワークスカラーのみ。

型式:GJ21A 発売:1983 全長:2050mm 全幅:685mm 全高:1195mm 軸間距離:1385mm シート高:785mm 最低地上高:155mm 重量:-kg 乾燥重量:131kg 整備重量:-kg エンジン型式:- エンジン種類:水冷2サイクル パワーリードバルブ 横置並列2気筒 247cc ボア*ストローク:54.0*54.0mm 圧縮比:7.5 最大出力:45ps/8500rpm 最大トルク:3.8kg ・m/8000rpm 始動方式:キック 潤滑方式:分離潤滑式 オイルポンプ型式 - オイルフィルター型式 - 点火方式:P.E.I. キャブレタ型式:VM28SS(アマル) 点火プラグ:- クラッチ形式:湿式多板コイルスプリング 変速機形式:常時嚙合式6段リターン 変速比:2.500/1.625/1.210/1.000/0.863/0.782 1次減速比:3.100 2次減速比:2.642 フレーム形式:ダブルクレードル キャスター:28°45' トレール:102mm 前ブレーキ形式:油圧式ダブルディスク 後ブレーキ形式:油圧式ディスク 前懸架方式:テレスコピック 後懸架方式:スイングアーム(フルフローター) 前タイヤサイズ:100/90-16 54S(チューブレス) 後タイヤサイズ:100/90-18 56S(チューブレス) かじ取角左右:30° 燃料タンク容量:17L オイル容量:1.2L バッテリ:- 制動距離:14.0m(50km/h) 最小回転半径:3.2m 登坂力:tanθ=0.70  定地燃費:45.3km/L(50km/h) 車両価格 \460,000-(1983)japan カラー:ブルー/ホワイト 

RG400Γ(1985) ガンマ

「REAL SPRINTER RG400Γ」

 水冷2stロータリーディスクバルブスクエア4 397cc。世界GP500ccクラスレーサーRGΓのレプリカマシン。ULTRA LIGHT WEIGHTを掲げて開発された車体はMR-ALBOXのダブルクレードルフレーム、アルミ鍛造パーツの多用、ピストンの軽量化から計算されたエンジン等により乾燥重量153kgを実現した。4つのシリンダを正方形に配置するスクエア4は、インライン4のエンジン幅拡大、V4の吸排気レイアウトとバランスの不利を検討した結果としてRGΓで採用されたエンジンレイアウトで、RG400Γでもこれを踏襲する。薄型フラットスライドキャブレターを両側面に配置するレイアウトでエンジン幅を抑え、50mm×50.6mmのほぼスクエアなシリンダとしてストロークを抑えながら後部2気筒をややリフトして全長を短縮する。パイロットシャフトをカウンターシャフト/クランクシャフト間に設けたのもエンジンのコンパクト化を考慮したもの。このエンジンは対角に位置するシリンダを同爆として一次振動を相殺する設計で、バランサーを持たない。内周面に角度を付けてピストンのガタ付きを抑えるテーパード・ピストンリング、吸気系デバイスSIPC、排気系デバイスSAECを採用するエンジンは59ps9000rpm、4.9kg-m/8500rpmを発生した。排気デバイスSAECの採用は量販車初。コルゲートタイプ密閉式ラジエータはサーモスタット、リザーブタンクを装備する。エンジンに組み合わせる6速ミッションは、クラッチケースを取り外すと一体で引き出せるカセット式。

 フルフェアリング(アンダーカウルはオプション)をマウントする車体はヘッド部分をアルミキャストとし、6L容量のエアクリーナーボックスと兼用する。MR-ALBOXはこのステアリングヘッドのほか、スイングアームピボット部分にキャスティングパーツを組み合わせる。前輪16インチホイールを懸架するフロントフォークはエアサス併用で、フォークトップにフォークスプリングのプリロード調整機構とボトムケースにPDFをダブルで装備する。後輪懸架はフルフローター・サスペンションで、アルミ製スイングアームのピボットにはニードルローラーベアリングを組み込む。後輪サイズは17インチ。制動装置は前輪対向4ポッド、後輪対向2ポッドキャリパと多孔式ディスクのDPBS。後輪側はスイングアームの動きの影響を受けないフローティング式でトルクリンクにピロボールを採用する。ヘッドライトは60W/55Wの角型1灯、フロントウインカはカウルにビルトイン。リアウインカは3番/4番のアルミカバー付サイレンサの下側にステーを介してマウント。メーターパネルはフローティング式で、タコメーターには3000rpm以下を刻印しない。ハンドルバーはトップブリッジ下側にマウントする。アルミ鍛造のステップはラバーを設けず、レーシーさを演出した。

型式:HK31A 発売:1985 全長:2100mm 全幅:695mm 全高:1185mm 軸間距離:1425mm 最低地上高:150mm シート高:770mm 重量:-kg 乾燥重量:153kg 整備重量:-kg エンジン型式:- エンジン種類:水冷2サイクル ロータリーディスクバルブ横置スクエア4気筒 397cc ボア*ストローク:50*50.6mm 圧縮比:7.2 最大出力:59ps/9000rpm 最大トルク:4.9kg ・m/8500rpm 始動方式:キック 潤滑方式:分離潤滑 オイルポンプ型式:- オイルフィルター型式:- 点火方式:P.E.I. キャブレタ型式:VM28 点火プラグ:- クラッチ形式:湿式多板コイルスプリング 変速機:常時嚙合式6段リターン 変速比:2.636/1.750/1.380/1.173/1.045/0.956 1次減速比:2.230(ギヤ) 2次減速比:2.733(チェーン) フレーム形式:ダブルクレードル キャスター:23°35' トレール:102mm 前ブレーキ形式:油圧式ダブルディスク 後ブレーキ形式:油圧式ディスク 前懸架方式:テレスコピック 後懸架方式:スイングアーム 前タイヤサイズ:110/90-16 59H(チューブレス) 後タイヤサイズ:120/90-17 64H(チューブレス) タンク容量:22L オイル容量:1.5L バッテリ:- かじ取角左右:30° 制動距離:14.0m(50km/h) 最小回転半径:3.2m 登坂力(tanθ):- 定地燃費:38.0km/L(60km/h) 車両価格:\659,000-(1985)japan カラー:ホワイト/ブルー、ホワイト/レッド

RG500 IV (1979)

輸出車。市販レーサー。水冷2stスクエア4 ロータリーディスクバルブ。スポークホイールにトリプルディスク。公称最高速度270km/h以上。

発売 - 全長 - 全幅 - 全高 - 軸間距離 - シート高 - 最低地上高 - 重量 143kg 乾燥重量 - 整備重量 - 496cc 空冷2サイクル横置スクエア4気筒 ロータリーディスクバルブ ボア*ストローク 54*54mm 圧縮比 - MaxP 110ps/11000rpm MaxT - 始動方式 押し掛け 潤滑方式 - 点火方式 - キャブレタ - クラッチ - 前進6段リターン 変速比 - 1次減速比 - 2次減速比 - フレーム - キャスター - トレール - Brake F シングルディスク Brake R ドラム SusF テレスコピック Dumper F - SusR スイングアーム Dumper R - Tyre F - Tyre R - タンク容量 - オイル容量 - 車両価格 \-(1979)

RGΓ(1981) ガンマ

 500ccクラスWGPレーサー。この年に車名をRGBからRGΓに改称。Γはギリシア語で「栄光・栄誉」を意味するゲライロ(Γεραιρω)の頭文字。このRGΓで同社はフロント16インチホイール、AL-BOXフレームを採用。メーカー・ライダーのダブルチャンピオンを獲得した。


RGΓ(1984) ガンマ

 水冷2stロータリーディスクバルブスクエア4。500ccクラスWGPレーサー。排気側にサブチャンバーを設けバルブで管理するSAECを採用。


RG500Γ(1985) ガンマ

「HYPER SPRINTER RG500Γ」

「Winner on the Road いま、ロードに甦る頂点の血統。」

 水冷2stロータリーディスクバルブスクエア4 498cc。500ccクラスWGPレーサーRGΓレプリカの量販車。国内仕様のスペックは64ps/8500rpm、5.8kg-m/7500rpm。乾燥重量156kg。セパレートハンドルはトップブリッジ下にマウント。3000rpm以下がないタコメーターを中央にする3連メーターを装備。アンダーカウルまで含むフルカウル仕様で、センタースタンドはなく、オプションでレーシングスタンドが用意された。ヘッドライトは60/55W角型ハロゲンランプの1灯。前側ウインカはカウルにビルトイン。後輪ウインカは後方2気筒のサイレンサに追い出され、通常のステーを介するタイプ。

 RGΓ譲りのスクエア4エンジンは全幅を「2気筒並み」に抑えられるメリットのある方式だが、ショートストローク化により全高を、さらに後方2気筒をリフトアップすることで前後長を短縮化。一方で後方気筒の冷却や、2本のクランクシャフトを接続するパイロットシャフトが必要になるなど、機構が複雑化するデメリットもある。RG500Γでは2本のピストンリングの内、下側のセカンドリングをテーパードリング(内径側、エキスパンダリングと接する部分を斜めに加工)とし、ガタ付きを抑えて信頼性を上げる工夫がされている。排気側にサブチャンバーを設けバルブで管理するSAECを採用するが、これは前年、1984年にRGΓで開発された技術だった。ラジエータはサーモスタット付きのコルゲート密閉式。吸気側には充填効率を上げるSIPCを採用。キャブレターにはメインノズルの流速を上げスロットルレスポンスを向上させることを狙ったプレート状スロットルバルブを持つフラットスライド式を採用。車体全幅を抑えるよう、シリンダ横に付くこのキャブレターは薄く設計されている。カウルとの隙間を樹脂製パーツが這い、キャブレターとエアクリーナボックスを接続する。RGΓ同様ロータリーディスクバルブ方式。

 フレーム:リブ付きの角断面アルミ管によるダブルクレードル型で、ステアリングヘッド部分を一体鋳造とする。またこの鋳造部は6L容量のエアクリーナーケースを兼ねる。スイングアームも角断面アルミ。

 足回り:前輪16インチ、後輪17インチのチューブレスバイアスタイヤ。前輪懸架は正立式テレスコピック。プリロード調整機構とPDFという名のANDFが付く。後輪懸架はフルフローター式。ブレーキはトリプルディスクで前輪はフローティング。リア側はスイングアームの動きに影響を与えぬよう、キャリパのトルクロッドをフレームに接続しフローティングする。またブレーキのピストンを前輪:対向式4ピストンのダブルディスクで8、後輪対向式で2、合計10個使用し、DPBSと呼んだ。

型式:HM31A 発売:1985 全長:2100mm 全幅:695mm 全高:1185mm 軸間距離:1425mm シート高:770mm 最低地上高:110mm 重量:-kg 乾燥重量:156kg 整備重量:-kg エンジン型式:- エンジン種類:水冷2サイクル ロータリーディスクバルブ 横置スクエア4気筒 498cc ボア*ストローク:56.0*50.6mm 圧縮比:7.0 最大出力:64ps/8500rpm 最大トルク:5.8kg ・m/7500rpm 始動方式:キック 潤滑方式:分離潤滑式 オイルポンプ型式 - オイルフィルター型式 - 点火方式:P.E.I. キャブレタ型式:VM28SS 点火プラグ:- クラッチ形式:湿式多板コイルスプリング 変速機形式:常時嚙合式6段リターン 変速比:2.636/1.750/1.380/1.173/1.045/0.956 1次減速比:2.230 2次減速比:2.500 フレーム形式:ダブルクレードル キャスター:23°35' トレール:102mm 前ブレーキ形式:油圧式ダブルディスク 後ブレーキ形式:油圧式ディスク 前懸架方式:テレスコピック 後懸架方式:スイングアーム(フルフローター) 前タイヤサイズ:110/90-16 59H(チューブレス) 後タイヤサイズ:120/90-17 64H(チューブレス) かじ取角左右:30° 燃料タンク容量:22L オイル容量:1.5L バッテリ:- 制動距離:14.0m(50km/h) 最小回転半径:3.2m 登坂力:-  定地燃費:32.4km/L(60km/h) 車両価格 \759,000-(1985)japan カラー:レッド/ホワイト、ブルー/ホワイト 

 スペックデータシート(xlsxファイル)