YAMAHA - XJR


XJR400 (1993)/XJR400S (1994)/XJR400R (1995)/XJR400R (1996)/XJR400R II (1996)/XJR400R (1997)/XJR400R (1998)/XJR1200 (1994)/XJR1200 (1995)/XJR1200R (1996)/XJR1300R (1998)


XJR400 (1993)

 空冷4stDOHC4バルブ インライン4 399cc。1993年発表。新開発空冷4発エンジンは55.0*42.0mmのショートストロークエンジンで53.0ps/11000rpm、3.5kg*m/9500rpmを発生。53psの最高出力は当時の400クラスメーカー自主規制値。オイルクーラーをステアリング下のダウンチューブに装備する。組み合わせるミッションは6速。このエンジンを鋼管ダブルクレードルフレームに搭載するネイキッドモデル。後輪支持は角型断面アルミ材によるスイングアーム+ピギーバックタイプ2本ショック。F110/70-17、R150/70-18の足回りはTZRタイプ中空3本スポークキャストホイールでブレーキはトリプルディスク。ヘッドライトは丸目1灯。


XJR400S (1994)

 空冷4stDOHC4バルブ インライン4 399cc。XJR400の足回りをグレードアップしたハイグレードバージョン。ピギーバックタイプのRショックユニットは減衰力調整機構付のビルシュタインタイプに換装され、フロントまわりは剛性アップが図られている。基本スペックに変更はなく、設定価格はノーマルより\10000-高の\589000-。白と黒が用意され、白はSモデル専用色だった。


XJR400R (1995)

 空冷4stDOHC4バルブ インライン4 399cc。フロントダブルディスクブレーキのキャリパにブレンボを採用するスペシャルモデル。RショックユニットはXJR400S同様の減衰力調整機構付ビルシュタインタイプ。F110/70-17、R150/70-17と前後17インチホイール。95年はパワーユニットは53ps/11000rpmの最高出力スペックは従来モデルと変わらないが最大発生トルクが3.6kg*m/9500rpmと0.1kgスペックアップ。


XJR400R (1996)

 空冷4stDOHC4バルブ インライン4 399cc。1996年の400Rはシート形状が変更され、座面が下げられた。このシートのクッション材には新素材ワイラックスが採用されている。基本スペックに変更はない。


XJR400R II (1996)

 空冷4stDOHC4バルブ インライン4 399cc。ゼッケンプレート風のミニカウル、軽量小型ヘッドライト、デジタルメーターパネルを採用してハンドルまわりの軽量化を図る。エンジンスペックなどはXJR400R (1996)と変わらないが排気管が黒塗装仕上げとされている。シートも400R同様ワイラックスを使った新形状シートを採用。


XJR400R (1997)

 空冷4stDOHC4バルブ インライン4 399cc。1997年モデルは基本スペックに変更はない。


XJR400R (1998)

 空冷4stDOHC4バルブ インライン4 399cc。1998年は外装変更を中心とするマイナーチェンジ。従来のイメージを活かしながらタンク、サイドカバー、テールカウル、テールランプ、シートをニューデザイン。メーターまわりも見直されており、ツイントリップ、電気式スピードメーターが採用された。53ps/11000rpm、3.6kg*m/9500rpmのエンジンスペック、F110/70-17、R150/70-17のホイールなどの基本スペックに変更はない。タンク容量は2L増え、20.0Lとなった。


XJR1200 (1994)

 空冷4stDOHC4バルブ インライン4 1188cc。1994年発表。ホンダ CB1000 BIG1 (1992)の人気を受けてのビッグネイキッド開発となった。エンジンのベースはFJ1200。エンジンスペックは97.0ps/8000rpm、9.3kg*m/6000rpmでミッションは5速。最新ネイキッド用として各所モディファイされており、スロットルレスポンスのためにスロットルポジションセンサーと同調する吸気系、コンピュータマップで制御されるイグナイターなどを採用。排気系は左右2本出しのクロムメッキ仕上げメガホンマフラー。ステアリング下のダウンチューブにはオイルクーラーを設け、シリンダの冷却フィンも大型化。このパワーユニットを鋼管ダブルクレードルの新設計フレームに搭載。後輪支持は角型断面アルミ材スイングアームの2本ショック。ショックユニットはオーリンズのピギーバックタイプ。F130/70-17、R170/60-17の3本スポークキャストホイールにトリプルディスクブレーキの組み合わせ。


XJR1200 (1995)

 空冷4stDOHC4バルブ インライン4 1188cc。1995年はブレンボのブレーキキャリパ、新素材ワイラックスを採用したシートのマイナーチェンジ。チョークレバーをグリップへ装備した。


XJR1200R (1996)

 空冷4stDOHC4バルブ インライン4 1188cc。XJR1200のボディマウントハーフカウル装着バージョン。カウル内のメーターは3連タイプとなり、シートには真空成型素材を使用。基本スペックは従来モデルと変更ない。


XJR1300R (1998)

 空冷4stDOHC4バルブ インライン4 1250cc。1998年XJRシリーズのトップモデルはボアを2mm広げ1300の表記となった。オイルクーラーを備える空冷エンジンは鋳造だったピストンを鍛造ピストンに替え、シリンダはメッキシリンダの採用となった。圧縮比は変わらず9.7:1でエンジンスペックは100ps/8000rpm、10.0kg*m/6000rpm。ミッションは5速。車体デザインはそのままだがシートが変更を受けている。F120/70ZR17、R180/55ZR17と足回りは拡幅化。