HONDA - CD

Benly CD50 (1970)/CD50 Benly (1978)/Benly CD50（1985*不詳）/Benly CD50 (1999)/Benly CD70 (1970)/Benly CD90 (1968)/Benly CD90 (1970)/Benly CD90 (1978)/Benly CD90（1985*不詳）/Benly CD125 (1966)/CD125T Benly (1979)/CD125T（1985*不詳）/Dream CD250 (1968)/CD250U (1988)

Benly CD50 (1970) ベンリィ

　空冷4stSOHC2バルブ水平シングル49cc。Tボーンフレームにカブ系エンジンを搭載。車体は基本的にCD70（1970）と共通。1970年モデルでは新たに両サイドメッキタイプのタンクを装備、Rキャリアもメッキ処理された。公称最高速度は80km/h。

CD50 Benly (1978) ベンリィ

  空冷4stSOHC2バルブ水平シングル49cc。カブ系エンジンのビジネスモデル。1979に中速重視の設定に変更。シートも厚いものに変わっている。Fサスペンションはピストンメタル型。

Benly CD50（1985*カタログデータだが年式不詳） ベンリイ　＜A-CD50＞

　空冷4stSOHC2バルブシングル 49cc。カブ系エンジンをTボーンのプレスフレームに搭載したビジネスマシン。1985年前後のカタログから。ベンリイCD（カタログの記述は「ィ」ではなく「イ」）シリーズのキャッチコピーは「働きざかりと一緒にがんばる、ビジネス車のエキスパート。新エコノパワーエンジン搭載でリッター140km（30km/h定地走行）の低燃費を謳う。点火方式はCDI、自動調整式カムチェーンテンショナーを採用。ホイールは前後17インチスポーク、制動は前後ドラム式。透過光式メーターはヘッドライトと一体式。フルカバードチェーンと大型キャリアがビジネスモデルの証。車体色は「ブラック」のみ。兄弟車にCD90があった。

Benly CD50 (1999) ベンリィ

　空冷4stSOHC2バルブシングル 49cc。カブ系エンジンをTボーンフレームに搭載したビジネスマシン。1999はマイナーチェンジ。ブローバイガス還元ユニットの採用などにより1999/10施行の国内排ガス規制に適応した。マフラーガードも新たに装備。この車両をベースにロードスポーツ ベンリィ 50S、スクランブラー ベンリィ CL50がラインナップされている。

Benly CD70 (1970) ベンリィ

　空冷4stSOHC2バルブ水平シングル72cc。Tボーンフレームにカブ系エンジンを搭載。車体は基本的にCD50(1970)と共通。タンクは両サイドメッキタイプでニーグリップラバーが付く。70年モデルではポジションランプ、サイドスタンドを装備。タンデムシート部が別体で、これを外すとRキャリアが現れる構成。公称最高速度は85km/h。

Benly CD90 (1968) ベンリィ

　空冷4ｓｔSOHC2バルブ水平シングル89.6cc。カブ系エンジンをプレスフレームに搭載したビジネスモデルの主力機。1968年のモデルチェンジでTボーンフレーム（CS90(1964)に初採用）となった。またFサスはテレスコピックになり、前後ホイールは17インチに。公称最高速度は95km/h。

Benly CD90 (1970) ベンリィ

　空冷4stSOHC2バルブ水平シングル89.6cc。ボディ同色のTボーンフレームにカブ系エンジン搭載。前後フェンダーも同色になり、またRキャリアが大型化、ウィンカ形状が変更されているのが1968年モデルとの相違点。公称最高速度は95km/h。

Benly CD90 (1978) ベンリィ

　空冷4stSOHC水平シングル89cc。フレームはプレスバックボーン。外観に変更はないがエンジンスペックが0.2psダウン。見直されたエンジンは従来モデルより500rpm低い8500rpmで7.3psの最高出力を発生する。

Benly CD90（1985*カタログデータだが年式不詳）ベンリイ　＜HA03＞

　空冷4stSOHC2バルブシングル 85cc。カブ系エンジンをTボーンのプレスフレームに搭載したビジネスマシン。1985年前後のカタログから。ベンリイCD（カタログの記述は「ィ」ではなく「イ」）シリーズのキャッチコピーは「働きざかりと一緒にがんばる、ビジネス車のエキスパート。CD50の兄弟車で相違はエンジンの他、前後タイヤ、ストライプのデザイン、スイングアーム直付けのタンデムステップ、シートデザイン。ウインカーの消し忘れを知らせるブザーが付いた。点火方式はCD50がCDIだったのに対してマグネット式だった。ホイールは前後17インチスポーク、制動は前後ドラム式。車体色は「ブラック」のみ。

Benly CD125 (1966) ベンリィ

  空冷4ｓｔSOHCパラツイン124cc。CS90（1964）で採用されたT型のプレスバックボーン(Tボーン)フレームに抱えられるパラツインはボア*ストロークを同時期ラインナップのCB125と同じくするが異なるエンジン。1966年のCB系はカムチェーンがセンターだがCD系は左サイド（1967モデルからCB125も左カムチェーンのCD系エンジンを搭載する）。実用モデルとしてシングルシートにRキャリアが装備された。ホイールは前後16インチ。公称最高速度85km/h。

CD125T Benly (1979) ベンリィ

  空冷4stSOHCパラツイン124cc。1979マイナーチェンジ。ヘッドランプは光量アップ、エンジンは見直され中低速域をアップ。レッグシールドが標準装備になった。Fサスはピストンメタル型。

CD125T Benly（1985*カタログデータだが年式不詳）ベンリイ　＜CD125T＞

 　空冷4stSOHCパラツイン124cc。1985年前後のカタログから。ベンリイCD（カタログの記述は「ィ」ではなく「イ」）シリーズのキャッチコピーは「働きざかりと一緒にがんばる、ビジネス車のエキスパート。ニーグリップラバーを貼ったクロムメッキタンクにレッグシールド、シングルシート+大型キャリアのビジネスモデル。何年か不明だがこの年のマイナーチェンジ（と思われるがカタログには「新型」と記載）で5段階プリロード調整機能付Rサスペンションとトリップメーターを新設。メーターは透過光式、ヘッドランプは35W/36.5Wのハロゲン、12Vバッテリを搭載し、点火方式はCDIでメンテナンスフリーを謳った。変速機はスーパーカブエンジンと同様の4段ロータリー。2次減速はチェーンでフルカバーされる。
　鋼管ダイヤモンドフレームの車体に前後同サイズの17インチタイヤを履く。ブレーキは前後ドラム式。車体色は「ブラック」のみ。

Dream CD250 (1968) ドリーム

　空冷4ｓｔSOHC2バルブパラツイン249cc。同年発表のCB250をベースにしたビジネスモデル。基本的に共通だが、シートが前後分割式になっており、リアシートを外すとキャリアがある仕掛けや、アップされたハンドル、ブラックアウトされた前後フェンダー、マフラーのデザインなどが外観的に異なる点。ミッションは4速ロータリーで、CB250の30ps/10500rpm、2.14kg*m/9500rpmに対して27ps/10000rpm、2.07kg*m/8000rpmとエンジンは扱い易さを重視されている。車重は5kg重く、販売価格はCB250と同じだった。0→400mは16.5sec。公称最高速度は140km/h。

CD250U (1988)

　空冷4ｓｔSOHC2バルブパラツイン233cc。1988年ブランニューモデルとして発表。CD250(1968)以来20年ぶりのCDシリーズの250になる。ビジネスモデルの要素にスポーツ性を加味したモデルで、鋼管ダイヤモンドフレームにシリンダを前傾させた空冷パラツインを搭載。ボア*ストロークは53*53mmのスクエアでREBELに積まれたエンジンがベースになる。前後17インチのスポークホイールで、Rショックは2本ショックながら2段ばね式。メーターは2眼式。テールにキャリアを装備する。ダブルシートモデルのほかに、シングルシート仕様で大型キャリアを装備したバリエーションも用意された。