SUZUKI - A


AC50 (1970)/A70 (196-)/A90 (1967)/AC90 (1968)/A100 (1967)


AC50 (1970)

 空冷2st ロータリーディスクバルブ 水平シングル 49cc。AC90の兄弟車にあたるスクランブラーモデル。プレスバックボーンフレームにCCIエンジンを搭載し、前輪懸架はテレスコピック、後輪支持はプレススイングアーム+2本ショック。Fフェンダーは浅いダウンタイプ。1970年モデルよりスポーツモデルを主張するデザインに変更された。セミアップのマフラーは左出しでブラックアウトされる。メーターはヘッドライトから独立したものとなった。シリンダサイズは41*37.8mmで6.0ps/9000rpm、0.50kg*m/8000rpmを発生。ミッションは5速。始動はキックのみ。ホイールサイズは前後とも2.25-17。公称最高速度95km/h。1971年にTS50へモデルチェンジされハスラーシリーズへ発展。


A70 (196-)

 空冷2stシングル。(K30の別称あるいは資料誤植の可能性アリ)


A90 (1967)

 空冷2st ロータリーディスクバルブ 水平シングル 86.7cc。K30系のスポーツ車。A70の90ccバージョンとして発表。プレス鋼板のバックボーンフレームにCCI採用の水平シリンダエンジンを搭載。シリンダサイズは47*50mmで8.4ps/7500rpm、0.89kg*m/5000rpmを発生する。始動はキックのみでミッションは4速。円筒型のエアクリーナボックスを採用しておりK30とはこの形状とシリンダまわり、前輪サイズなどが異なる。ホイールサイズは前後2.50-17。Rフェンダーはフレームと別体のスポーティなもので前後とも金属製のフェンダーは浅いタイプ。シートはダブルシートタイプ。前輪懸架はテレスコピック、後輪支持はプレススイングアーム+2本ショック。公称最高速度100km/h。このA90をベースにスクランブラーとしたAC90 (1968)、同じエンジンをビジネスモデルK80のフレームに搭載したK90 (1967)、排気量をアップしたA100もラインナップされた。


AC90 (1968)

 空冷2st ロータリーディスクバルブ 水平シングル 86.7cc。A90のスクランブラーバージョン。セミアップのエキパイは車体左側を通る。プレスバックボーンのフレームはA90と共通だがタンクはオリジナルデザインのものを採用、ヘッドライトケースとシングルメーターが独立した他、ブリッジ付きの幅広ハンドルとなって仕事場風景はかなり変わっている。この他保安部品も大型化、ダブルシートは後端を少し持ち上げたデザインで鋲打ちのものに換装、ステップも可倒式のものに変更されている。ホイールはF2.50-18、R2.75-18と17インチから18インチに大径化されており、これにともないFフェンダーまわりも形状変更を受けている。エンジンはエアクリーナボックスが円筒型からオーバル断面のものに変更、8.4ps/7500rpm、0.89kg*m/5000rpm、4速ミッションのスペックに変わりはないが2次減速比の変更により低速寄りの性格に振られている。公称最高速度100km/h。


A100 (1967)

 空冷2st ロータリーディスクバルブ 水平シングル 98cc。A90の輸出仕様として開発され国内でも販売されたスポーツモデル。ボアを3mm広げて50*50mmのスクエア、100ccとしたモデルでシリンダはアルミ製とされている。CCI採用のエンジンスペックは9.3ps/7500rpm、0.99kg*m/5000rpmで公称最高速度105km/h。始動はキックのみでミッションは4速。円筒型のエアクリーナボックスを採用。ホイールサイズは前後2.50-17。Rフェンダーはフレームと別体のスポーティなもので前後とも金属製のフェンダーは浅いタイプ。シートはダブルシートタイプ。前輪懸架はテレスコピック、後輪支持はプレススイングアーム+2本ショック。