SUZUKI - K


80K10D (1965)/80K10-2 (1966)/80K11 (1965)/80K11P (1966) export/70K30 (1966)/70 K40 (1966)/K50 (1979)/KS50 (1967)/K90 (1967)


80K10D (1965)

 空冷2stシングル。


80K10-2 (1966)

 空冷2st ピストンバルブ シングル 79cc。プレスバックボーンフレームに前輪テレスコピック、後輪スイングアーム+2本ショックの車体にシングルエンジンを搭載したビジネスモデル。ポジション的にはセルペット80Kの後継車で、前年1965年に先んじて発表されたハイグレードモデル80K10D80K11のビジネスモデルバージョンということになる。同1966年には80K11Pのベースとなった。エンジンにはスズキオリジナルの分離給油方式であるセルミックス(CCI)を採用し、スペックは6.9ps/7000rpm、0.78kg*m/5000rpm。始動はキックのみでミッションには4速を採用。ホイールサイズは前後2.50-17。シングルシート+Rキャリアの基本構成だがキャリア上に設置するタンデムシートを標準装備した。公称燃費は75km/L、公称最高速度は85km/h。サイドカバー(右オイルタンク)にはゴールドの装飾にSUZUKI SELMIXの文字が刻まれる。


80K11 (1965)

 空冷2stシングル。ビジネスモデルK80ベースのスポーツ車。プレスバックボーンフレームにシングルエンジンを抱える基本構成は同一だが、エキパイをセミアップに変更し、ダブルシートを採用する。後輪懸架はスイングアーム+2本ショック、前輪はテレスコピックだが1965年モデルでフォークスプリングをインナーに収めるタイプに変更された。シリンダサイズは45.0*50.0mmでスペックは7.3ps/7000rpm、0.75kg*m/6000rpm。始動はキックのみでミッションは4速。前後2.50-17サイズのホイールで浅いフェンダーを採用する。65年モデルではハンドルがこれまでの一文字タイプからアップタイプに変更された他、シート形状が見直されている。小さなRキャリアを標準装備した。


80K11P (1966) export

 空冷2st ピストンバルブ シングル 79cc。80K10-2をベースにセミアップマフラー、浅いFフェンダー、ダブルシートなどを装備した輸出仕様スポーツモデル。テレスコピックフォークにはブーツを採用、ハンドルは低い一文字バー。後輪の2本ショックはスプリングを露出したタイプに変更されている。エンジンスペックは7.3ps/7000rpm、0.75kg*m/6000rpmでミッションは4速。フレームはプレスバックボーン。ホイールサイズは前後2.50-17。公称最高速度95km/h。国内仕様が65年に投入されている。


70K30 (1966)

 空冷2st ロータリーディスクバルブ 水平シングル 69cc。プレスバックボーンフレームに水平に近い前傾シリンダを搭載したスポーツモデルで50ccモデルがベースになっている。Rフェンダーはフレームと別体で、Fフェンダーとともに浅いスポーティなタイプ。前輪懸架はテレスコピック、後輪はスイングアーム+2本ショック。シートにはダブルシートを採用。エンジンは46*42mmのショートストロークエンジンとなっており、7.3ps/7500rpm、0.78kg*m/5000rpmを発生。始動はキックのみでミッションは4速。クラッチは湿式多板式。スズキオリジナルの分離給油方式であるセルミックス(CCI)を採用、サイドカバーのエンブレムにはSELMIXのロゴとならんで大きくCCIの文字が刻まれる。ホイールサイズはF2.25-17、R2.50-17。公称燃費75km/L、公称最高速度95km/h。ライバルはもちろんホンダ ベンリィCS90で1966年データでは排気量の小さい分K30は0.7psのビハインドがあったが、K30の方が2000rpm低い回転数で最高出力を発生し、また重量で8.5kgほど下回った。このエンジンは70 K40 (1966)でいわゆるスーパーカブスタイルの車体に搭載され、その後、Kシリーズ、バーディシリーズに続く。


KS50 (1967)

 空冷2st ピストンバルブ シングル 50cc。50 M12-2の後継車で、プレスバックボーンフレームの車体はそのままにCCI採用の新エンジンを搭載した。このエンジンのCCIオイルポンプはクランク右サイドに配置される。シリンダサイズは41.0*38.0mm。エンジンスペックは4.5ps/8000rpm、0.42kg*m/7000rpm。ミッションは4速。ロングタイプのシングルシートにセミアップマフラー、前後2.25-17サイズホイール、Rキャリアの標準装備などもM12-2から変更ないがテールランプ、フラッシャーが大型化されている。前輪懸架はテレスコピック、後輪支持はスイングアーム+2本ショック。


K50 (1979)

 空冷2stシングル。ビジネスモデル。1979にタンクの形状変更。前傾したリードバルブエンジンを積む。ショックはピストンメタル型。

発売 1979- 全長 1815mm 全幅 750mm 全高 990mm 軸間距離 1190mm シート高 - 最低地上高 - 重量 72kg 乾燥重量 - 整備重量 - 空冷2サイクル単気筒 リードバルブ 49cc ボア*ストローク 41*37.8mm 圧縮比 6.9 MaxP 4.5ps/7000rpm MaxT 0.52kg ・m/5000rpm 始動方式 キック 潤滑方式 - 点火方式 - キャブレタ - クラッチ - 前進4段ロータリー 変速比 - 1次減速比 - 2次減速比 - フレーム - キャスター - トレール - Brake F ドラム Brake R ドラム SusF テレスコピック Dumper F - SusR スイングアーム Dumper R - Tyre F 2.25-17 Tyre F - Tyre R 2.25-17 Tyre R - タンク容量 - オイル容量 - 車両価格 \106000-(1979)

K90 (1967)

 空冷2st ロータリーディスクバルブ 水平シングル 86cc。A90 (1967)CCIエンジンをK80の車体に搭載したビジネスモデル。Rフェンダー一体のプレスバックボーンフレームに前輪テレスコピック、後輪プレススイングアーム+2本ショックの組み合わせ。8.4ps/7500rpm、0.89kg*m/5000rpmのスペックはA90と同値。始動はキックのみでミッションは4速ロータリー式。2.50-17の前後ホイールサイズも共通。タンクデザインなども共通。シングルシート+大型Rキャリアの構成で公称最高速度は100km/h。