YAMAHA - L


Trail 100L-2C (1968)/Lanza (1997)


Trail 100L-2C (1968)

 空冷2stロータリーディスクバルブシングル 96cc。90H-3 (1967)をベースにしたスクランブラーモデル。輸出用として開発され、後に国内販売された。エンジンはボアを2mm広げられ、8ps/7000rpm、0.85kg*m/5000rpm→8.5ps/6500rpm、095kg*m/5000rpmへアップ。H-3の7ボーンフレームと呼ばれるプレスバックボーンにエンジンガードを兼ねるダウンチューブを追加。マフラーはセミアップ。短いFフェンダー、ダブルシート、ツートンに塗り分けられたタンク、Fフォークにはブーツを装備。Rキャリアを標準装備した。この時期のヤマハ車の末尾のCはセミアップマフラーのスクランブラーを表す。また1968年にヤマハラインナップは一斉に灯火類の大型化を実行しており、このモデルもウインカなど共通パーツを使用している。公称最高速度95km/h。


Lanza (1997) ランツァ

 水冷2stクランクケースリードバルブ シングル 224cc。DT200Rの後継車として1997年発表。走りの楽しさをアピールした。後輪のスリップを抑止しコントロールを失わないよう点火時期を制御するトラクション コントロールシステムを採用する。始動はセルのみ。鋼管ダブルクレードルフレームに角型断面アルミスイングアームによるリンク式モノクロスの組み合わせ。制動は前後シングルディスク。チャンバとスイングアームピボットまわりにはプロテクターを装備。ラジエーターにはアルミ製のガードが付く。角型ヘッドライトは小型だが60/55W、あわせてTT250R レイドと同仕様の多機能デジタルメーターを採用しハンドルまわりの軽量化に貢献する。