YAMAHA - Scooter


Active (1983)/Axis 50 (1990)/Axis 50 (1997)/Axis 90 (1990)/Axis 90 (1997)/Grand Axis 100 (1998)/Box'n (1985)/BW'S (1988)/BW'S Sport (1989)/Champ (1984)/Champ 80 (1986)/Champ CX (1988)/Cygnus XC125 (1984)/Cygnus 125 (1988)/Cygnus 125 (1995)/Cygnus 125 D (1998)/Cygnus 125 Si (1998)/Cygnus GT (1993)/Cygnus XC180 (1982)/Cute (1984)/Excel (1986)/BA50ST Gear (1994)/Jog (1983)/Jog (1987)/Jog CY50 (1997)/Jog (1999)/Jog Aprio (1993)/Jog Aprio EX (1994)/Jog Aprio (1997)/Jog Aprio TypeII (1997)/Jog Aprio Natural (1999)/Jog Poche (1999)/Super Jog ZR (1995)/Majesty 125 (1998)/Majesty (1995.8)/Majesty (1996)/Majesty (1997)/Majesty (1999)/Mint (1986)/Pasetta SB50 (1981)/Passol S50 (1977)/Passola SA50 (1978)/ベルーガ CV50E (1981)/ベルーガ CV80- (1981)/Salient CA50E (1982)/Salient SuperDelax (1982)/Tracy CZ125 (1983)/CZ150R (1987)/Try (1985)/Vino (1997)/Vino (1999)/Vino Classic (1999)


Active (1983) アクティブ

 空冷2stピストンリードバルブシングル 49cc。大柄なボディの男性をターゲットにした高級スクーター。エンジンは5.5ps/7000rpm、0.58kg*m/5500rpmのスペックでトルクカム付Vベルト無段変速機と組み合わせられる。前後3.00-10ホイール。ヘッドライト、ウインカ周りのデザインはハンドルグリップまでカバーする造形。


Axis 50 (1990) アクシス

 空冷2stクランクケースリードバルブシングル 49cc。スポーツスクーターとしてデザインされ、前輪懸架にはテレスコピックフォーク、前輪ディスクブレーキを採用。シート下にはヘルメット収納スペースを確保。コックピットまわりはヘッドライトレンズ両脇にホワイトレンズのウインカを設置するデザイン。アクシス90と同時開発され車体は基本的に共通。


Axis 50 (1997) アクシス

 空冷2stクランクケースリードバルブシングル 49cc。1990年モデルからほとんど変更はない。


Axis 90 (1990) アクシス

 空冷2stクランクケースリードバルブシングル 82cc。スポーツスクーターとしてデザインされ、前輪懸架にはテレスコピックフォーク、前輪ディスクブレーキを採用。シート下にはヘルメット収納スペースを確保。コックピットまわりはヘッドライトレンズ両脇にホワイトレンズのウインカを設置するデザイン。アクシス50と同時開発され車体は基本的に共通。前後90/90-10サイズ。エンジンスペックは8.5ps/7000rpm、0.89kg*m/6500rpm。


Axis 90 (1997) アクシス

 空冷2stクランクケースリードバルブシングル 82cc。1990年モデルからほとんど変更はない。


Grand Axis 100 (1998) グランド アクシス

 空冷2stクランクケースリードバルブシングル 101cc。ヤマハモーター台湾により生産され国内販売されたモデルで1998年アクシス90から100に排気量をアップした。車体は90に比べ一気に105mmも延長した1275mmのホイールベースを持つ新デザイン。F110/70-12、R120/70-12のホイールと前輪ディスクブレーキの組み合わせで前輪懸架はテレスコピックフォーク。Fフェンダーは独立タイプとなった。居住空間も広く改善されている。10.0ps/7000rpm、1.10kg*m/6000rpm。


Box'n (1985) ボクスン

 空冷2stピストンリードバルブシングル 49cc。シート下にヘルメットを収納する機能を設けたスクーター。エンジン搭載方式に振動を抑える構造のバイブレスリンク式懸架を採用。エンジンは7ポートシリンダのトルクインダクションエンジンで5.8ps/7000rpm、0.61kg*m/6000rpmを発生した。変速機はVベルトによる無段変速。F2.75-10、R3.00-10。


Champ (1984) チャンプ

 空冷2stピストンリードバルブシングル 49cc。スクーターレースでも活躍したスクーター。5.2ps/7000rpm、0.58kg*m/5500rpmのエンジンにF3.00-8、R2.75-10のホイール。前輪懸架はテレスコピック。Fフェンダーはフロントカウルと一体のタイプ。アナログメーター仕様とデジタルメーター仕様を選択でき、デジタル式の方が\10000-高価だった。1986年に80ccバージョンが追加されている。


Champ 80 (1986) チャンプ

 空冷2stピストンリードバルブシングル 79cc。1986年に追加されたチャンプ80ccバージョン。もともと走行性能重視のスクーターで80ccにも関わらず乗車定員は1名とされた。車体は基本的に50と共通だが足回りが強化されている。エンジンは7.0ps/6500rpm、0.80kg*m/6000rpmを発生。F3.00-8、R2.75-10。


Champ CX (1988) チャンプ

 空冷2stピストンリードバルブシングル 49cc。1988年発表。1985年のボクスンで実用化されたメットイン機能を搭載して発表されたChampのニューモデル。前モデルのイメージを残しながらもデザインを見直し、シート下にヘルメット収納機能を採用。エンジンも新設計され6.3ps/7000rpm、0.65kg*m/6500rpmへパワーアップした。始動はセルとキックの併用。F3.00-10、R90/90-10サイズの足回りは新デザインの3本スポークキャストホイールを装備する。


Cute (1984) キュート

 空冷2stピストンリードバルブシングル 49cc。女性ユーザーをターゲットにしたスクーター。クランクを片持ちとするなどして軽量、低価格を徹底。前後3.00-8。女子高校生御用達として定着した1機種といわれる。Rキャリアを標準装備。フロントバスケットなどオプション類にも気が配られた。後継機種は1986年のミント


Cygnus XC125 (1984) シグナス

 空冷4stSOHCシングル 124cc。11ps/8000rpm、1.1kg*m/6500rpmを発生するエンジンを搭載するスクーター。シグナス180の兄弟車だがデザインは大幅に変更されている。Fフェンダーもフォークにマウントする従来のタイプ。樹脂コーティングされたタンデムグリップ、Rキャリアを標準装備。前後3.50-10。


Cygnus 125 (1988) シグナス

 空冷4stSOHCシングル 124cc。1988年はシートの形状変更、スモークウインカの採用、カラー変更のマイナーチェンジ。シートはエッジを削り落とした形状になった。1984年モデルと外観はほぼ変わらず。1軸バランサを持つエンジンのスペックも同値で、変速機はVベルトによる無段変速。ショックユニットにはダブルガスクッションを採用する。ヘッドライトには45/45Wのハロゲン球を使用する。


Cygnus 125 (1995) シグナス

 空冷4stSOHC2バルブ シングル 124cc。1995年フルモデルチェンジ。メットイン機能を持つ車体に生まれ変わった。ヤマハモーター台湾により生産され国内販売されたモデルで、その経緯はシグナスGT (1993)と同様。エンジンは強制空冷式で10ps/8000rpm、1.9kg*m/6000rpm。Vベルト無段変速。低振動がウリのエンジンと長いストロークのリンク式フロントサスペンションなど落ち着いた乗り味を提供する。前後3.50-10サイズホイールで、Fフェンダーは別体式。シート後方にはタンデムグリップ部を持つキャリアを装備。


Cygnus 125 D (1998) シグナス

 空冷4stSOHC2バルブ シングル 124cc。ヤマハモーター台湾により生産され国内販売されたシグナスSiのハイグレードモデル。前輪のテレスコピックフォークをインナー33mm径とし、前輪に油圧式ディスクブレーキを採用する。販売価格はSiより\30000-高の\289000-。


Cygnus 125 Si (1998) シグナス

 空冷4stSOHC2バルブ シングル 124cc。ヤマハモーター台湾により生産され国内販売されたモデル。デザインは1995年モデルの流れを汲むが異なる。前輪懸架のテレスコピック、前後3.50-10サイズなどは変わらず。Siは125クラスとして初めてマルチリフレクター式ヘッドライトを採用したモデル。10ps/7500rpm、1.0kg*m/6000rpm。


Cygnus GT (1993) シグナス

 水冷4stSOHC2バルブ シングル 149cc。ヤマハモーター台湾により生産され1993年国内販売された。シグナスの名称だがアクシスに近いデザインでFウインカはフロントボディにビルトイン。エンジンスペックは12.0ps/8000rpm、1.2kg*m/8000rpm+無段変速。150ながら小柄な車体でシート下にはヘルメット収納スペースを確保。F100/90-10、R100/90-12サイズのホイールでフロントディスクブレーキを採用。前輪懸架はテレスコピック式。ハンドル切れ角は左右100度。タンデムグリップとRキャリアを標準装備した。


Cygnus XC180 (1982) シグナス

 空冷4stSOHCシングル 171cc。新設計エンジンを搭載したスクーター。シリンダサイズは63.0*55.0mm。前後3.50-10ホイールで前輪は片持ち式。Fフェンダーとレッグシールドを一体としたデザインでメーターパネルには小さなバイザーが付く。高速道路走行可のスクーターとして発表された。夏場にはパーコレーションが見られたこともあるようだ。


Excel (1986)

 空冷2stピストンリードバルブシングル 49cc。\135000-の高級スクーター。CMキャラクターにはワークスライダーだった平 忠彦選手が起用された。エンジンはジョグがベースで5.8ps/7000rpm、0.61kg*m/6000rpmにスペックアップ。変速機はトルクカム付Vマチック。足回りはソフトな乗り心地を求めて前輪懸架にトレーリングリンク式サスペンションを採用する。前後2.75-10。


BA50ST Gear (1994) ギア

 空冷2stシングル 49cc。業務用途のスクーター。シート後方に大きな荷台スペースを持つのが特徴。重量物積載時の走行安定性を配慮して、鋼管フレームの車体剛性を確保。エンジンはYCLS採用のシングルで5.0ps/6500rpm、0.57kg*m/6000rpm+Vベルト無段変速。始動はセル/キック併用式。燃料タンク容量は9Lとスクーターとしては大容量。BA50、BA50S、BA50STの3タイプが用意され、フル装備のBA50STにはパーキングスタンドと大型リアボックスが装備された。


Jog (1983) ジョグ

 空冷2stピストンリードバルブシングル 49cc。初代ジョグ。10万円を切る低価格を実現しながら速いスクーターとして新たな客層を開拓しヒット商品となった。4.5ps/7000rpm、0.54kg*m/5500rpmのスペックで、ホイールは前後2.75-10。


Jog (1987) ジョグ

 空冷2stピストンリードバルブシングル 49cc。1987年モデルは新設計エンジンを搭載する実質的なモデルチェンジ。40*39.2mmシリンダのエンジンは6.0ps/7000rpm、0.63kg*m/6000rpm。Vベルト無段変速。車体も見直されており前後3.00-10のホイールも拡幅化。スクーターレースを視野に入れてバンク角アップも考慮されている。価格は\109000-で、パールホワイトモデルが\115000-。


Jog CY50 (1997) ジョグ

 空冷2stクランクケースリードバルブシングル 49cc。エンジンスペックは6.8ps/7000rpm、0.71kg*m/6500rpm。前後80/90-10インチのタイヤを履く車体はスポーティながら、ヘルメット収納機能、シートを開閉せずに使用できる給油口などユーティリティにも気を配ったデザイン。CY50はジョグシリーズのスタンダードモデル。売価は\132000-だった。


Jog (1999) ジョグ

 空冷2stクランクケースリードバルブシングル 49cc。1999年はモデルチェンジ。排ガス規制対応のエンジンを新デザインの車体に搭載する。エンジンスペックは6.8ps/7000rpm、0.71kg*m/6500rpmと従来モデルと同値。前後90/90-10サイズとなりタイヤは1サイズ拡幅化された。前輪懸架のテレスコピックフォークはグレードアップし、フロントシングルディスクブレーキを採用。燃料タンク容量は7L、オイルタンクは1.4Lを確保。Gロック機構と呼ばれる盗難防止システムを装備する。シートは前後長を伸ばし、ポジションの改善を図る。緑、黒、赤、銀、青の5色をラインナップ。


Jog Aprio (1993) ジョグ アプリオ

 空冷2stクランクケースリードバルブシングル 49cc。スクーター初のコンピュータ制御デジタル進角方式を採用、低燃費と6.8psの高出力を実現した。ベーシックなつくりのよさを訴えたモデルで、おとなしめのデザインを採用。車体はシート位置を車体中央としてホイールベースを長くとり、前後荷重配分を見直して、スクーターボディでの安定性の向上を図っている。タンク容量はクラス最大の6.0L。もちろんメットイン機能もあり、収納トランク底にはサイクルロックの格納スペースまで設定する。F80/90-10、R80/90-10。6.8ps/6500rpm、0.75kg*m/6000rpm。Vベルトによる無段変速で、始動はセル/キック併用式。


Jog Aprio EX (1994) ジョグ アプリオ

 空冷2stクランクケースリードバルブシングル 49cc。ジョグ アプリオのスポーツバージョンとして1994年発表。前輪ブレーキに126mm径のシングルディスクを採用した。その他仕様に変更点はない。


Jog Aprio (1997) ジョグ アプリオ

 空冷2stクランクケースリードバルブシングル 49cc。1997年モデルのエンジンスペックは6.8ps/7000rpm、0.72kg*m/6500rpm。前後80/90-10サイズのタイヤを履くキャストホイールにドラムブレーキ。デザインなどに変更はない。


Jog Aprio TypeII (1997) ジョグ アプリオ

 空冷2stクランクケースリードバルブシングル 49cc。1997年アプリオに用意されたハイグレードバージョン。7.2psのエンジンを搭載し、フロントにはディスクブレーキを採用する。


Jog Aprio Natural (1999) ジョグ アプリオ ナチュラル

 空冷2stクランクケースリードバルブシングル 49cc。ジョグアプリオをベースに低価格化を図ったモデルで基本的には共通の車体。エンジンスペックも変わらず。エンブレムをステッカーにするなどしてコストダウンを図る。


Jog Poche (1999) ジョグ ポシェ

 空冷2stクランクケースリードバルブシングル 49cc。1999年モデルチェンジのジョグのバリエーションモデルで「ショッピングスクーター をコンセプトとする。フロントパネルのデザインを一新し、1.5LサイズのPETボトルを縦置きできる大型バスケットを前面に装備。荷物が光を遮らないようヘッドライトをバスケット下に設置する。フロントパネル裏の収納ボックスも大型化されており、こちらは500ccサイズの缶を収納可能なサイズに設定、その上部には荷掛けフックを採用する万全の構え。シートまわりの造形はノーマルと共通でシート下トランクの容量は23L。エンジンはノーマルよりやや出力を抑えており、ノーマルの6.8ps/7000rpm、0.71kg*m/6500rpmに対して6.3ps/7000rpm、0.67kg*m/6500rpm。前後タイヤサイズも一回り細く80/90-10。Rキャリアのデザインもノーマルと異なっている。


Super Jog ZR (1995) スーパージョグ

 空冷2stクランクケースリードバルブシングル 49cc。ジョグのスポーツモデル、スーパージョグZの後継車として1995年発表。出力アップしたエンジンは7.2ps/7000rpm、0.74kg*m/6500rpmとスペックだけならTZR50R (1995)を凌ぐ。強制空冷式。Vベルト無段変速。Rショックユニットにピギーバックタイプを奢り、クッションストローク55mmと従来より10mmアップ。前後90/90-10のホイールに前輪シングルディスクブレーキ。メインキーに鍵穴を守る強化ロックを採用。


Majesty 125 (1998) マジェスティ

 水冷4stSOHC シングル。ヨーロッパ向け輸出モデル。


Majesty (1995.8) マジェスティ

 水冷4stSOHC シングル 249cc。1995.8発表。「スポーティ&コンフォート」をコンセプトに開発されたビッグスクーターでヒット商品となった。エンジンは新設計で21ps/6500rpm、2.4kg*m/5500rpmを発生。高級感を持たせたエアロフォルムボディに、フロント、床下、シート下の3つの収納スペースを確保。F110/90-12、R130/70-12のキャストホイールで、フロント懸架はテレスコピックフォーク。前輪シングルディスクブレーキ。ライダーシートには位置調整が可能なバックレストを装備。


Majesty (1996) マジェスティ

 水冷4stSOHC シングル 249cc。


Majesty (1997) マジェスティ

 水冷4stSOHC シングル 249cc。1997年は樹脂素材そのままの黒だったボディ下半分を塗装仕上げとしたマイナーチェンジ。発進加速のフィーリング向上を図った改良も施されている。基本スペックに変更はない。


Majesty (1999) マジェスティ

 水冷4stSOHC シングル 249cc。1999年はフルモデルチェンジ。フレームから新設計され1500mmだった軸間距離を1535mmとし、より流麗なデザインに生まれ変わった。ヘッドライトにはマルチリフレクター式を採用。バックレストは大型化されたライダーシートと一体となった。好評だったバックレストの調整機能はなくなったが、メインシート自体が前後に50mmの幅を持って移動可能とされた。このシートデザインのためピリオンシートはメインシートと分離されている。このメインシート部分がシート下トランクスペースの蓋となっており、このスペースには従来モデルの29Lに対しフルフェイスヘルメット2個を収納できる54Lの容量を確保。操縦安定性の向上を図った車体は足回りのセッティングを見直し、タンク位置も変更。F110/90-12、R130/70-12のキャストホイールに前後シングルディスクブレーキ。前輪懸架はテレスコピックフォーク。エンジンスペックは従来モデルの21ps/6500rpm、2.4kg*m/5500rpmから22ps/7500rpm、2.3kg*m/6000rpmとやや高回転型にシフトされている。


Mint (1986) ミント

 空冷2stピストンリードバルブシングル 49cc。女性ユーザーをターゲットにしたスクーターでCute (1984)の後継機種にあたる。なんと14色ものカラーバリエーションを展開した。4.3ps/6000rpm、0.54kg*m/5500rpmのパワーユニットに組み合わされるのは自動遠心式クラッチと無段変速機構。最終減速はチェーン。始動方式でもバリエーションがあり、「スタンダード」がキック仕様、「DX」がセル付き。またフロントボックスを装備した「カスタム」もラインナップされた。価格帯は\83000-から\96000-。


Pasetta SB50 (1981) パセッタ

 空冷2stリードバルブシングル 49cc。後輪サスペンションを中央位置1本としたスクーター。Rフェンダー部分とシート下をつなぐセンタークッションをアピールするため後輪まわりをカバーしないデザインで、シート後ろに直接Rキャリア、テールランプ類が付く。エンジンはオートチョーク付。前後2.50-10インチ。前半分はステップスルーの通常のスクータースタイル。Fフェンダー上にもキャリアを標準装備する。


Passol S50 (1977) パッソル

 空冷2stリードバルブシングル 49cc。鋼管によるステップスルーのフレームを採用したスクーター。ソフトバイクと呼称して販売された。2.3psエンジンに無段変速機を組み合わせる。点火方式はCDI。シートの後ろに燃料タンクを置く構成で、前後2.50-10サイズの3本スポークプレスホイールなど至って軽快なつくり。小さなレッグシールドも付き、前後にキャリアを標準装備。CMキャラクターに女優の八千草 薫氏を起用し、年齢層を問わないヒット商品となった。グッドデザイン賞を受賞。1976年にはホンダ ロードパル NC50が登場しており、この後第2次スクーターブームと呼ばれる時代が到来する。


Passola SA50 (1978) パッソーラ

 空冷2stピストンリードバルブシングル 49cc。パッソルよりひとまわり大きな車体に0.5ps最高出力をアップしたエンジンを搭載。ミッションは2段自動変速。パッソル同様のステップスルーボディ。レッグシールドはパッソルより大型化されている。前後にキャリアを標準装備。グッドデザイン賞を受賞している。


ベルーガ CV50E (1981)

 空冷2stリードバルブシングル 49cc。男性ユーザーを意識した高級スクーターで、エンジンは強制空冷式、変速機はVベルトによる無段変速。投下類をボディにビルトインしたスクーター。ベルーガは白イルカの意。前後3.00-10サイズのプレスホイールでフロントのボトムリンクはオイルダンパー付。80ccバージョンもラインナップされた。


ベルーガ CV80- (1981)

 空冷2stリードバルブシングル -cc。ベルーガ CV50E (1981)の80ccモデル。ダブルシートの採用でタンデムに対応。エンジンは強制空冷式、変速機はVベルトによる無段変速。投下類をボディにビルトインしたスクーター。ベルーガは白イルカの意。前後3.00-10サイズのプレスホイールでフロントのボトムリンクはオイルダンパー付。型式等未確認。


Salient CA50E (1982) サリアン

 空冷2stピストンリードバルブシングル 49cc。女性ユーザーをターゲットとしたスクーター。ウインカをハンドル部分にビルトイン、Fフェンダーをレッグシールド部分を一体とするデザイン。ウインカはオーディオパイロット付で戻し忘れを防止する。エンジンはVベルトによる無段変速。前後2.75-10ホイールで前輪懸架はボトムリンク。Rキャリアを標準装備。


Salient SuperDelax (1982) サリアン スーパーデラックス

 空冷2stピストンリードバルブシングル 49cc。サリアンのハイグレードバージョン。基本スペックは変わらず。リアサイドパネルを木目調とし、レッグシールド内側にトランクを装備する。ノーマルとの価格差は\9000-。


Tracy CZ125 (1983) トレーシィ

 空冷2stクランクケースリードバルブシングル 123cc。ユーティリティより速さを重視して設計されたスクーター。16.0ps/7000rpm、1.70kg*m/6500rpmのハイパワーを活かして走るのにはテクニックを要したといわれる。前後3.50-10のホイールでFフォークはテレスコピック。Fフェンダーはフォークボトムケースにマウントする。メーターバイザー、タンデムグリップを装備した。


CZ150R (1987)

 空冷2stクランクケースリードバルブシングル 141cc。CZ125のボアを4mm広げた後継機種。ユーティリティより速さを重視したデザインはそのままだが、排気量のアップは低速にやや振った特性に変更するため。エンジンスペックは17ps/6500rpm、1.9kg*m/6000rpm。Vベルトの無段変速。F100/90-10、R100/90-10。


Try (1985) トライ

 空冷2stピストンリードバルブシングル 49cc。5.0ps/7000rpm、0.55kg*m/5500rpmのエンジンは発進加速を重視した特性で車体も49kgと軽量。0→50m加速ではジョグを上回るとされる。F3.00-8、R2.75-10サイズの簡素なボディで\99800-。大型メーターパネルには電気式燃料計、バッテリ警告灯などを内蔵した。


Vino (1997) ヴィーノ

 空冷2stクランクケースリードバルブシングル 49cc。女性ユーザーをターゲットにレトロなデザイン要素を盛り込んでシックにまとめたスクーター。大きなブラウンのシート下にはメットイン機能を有する。燃料タンク容量は6.0L、オイルタンクも1.3Lを確保。丸型ヘッドライトはケースをボディと一体デザインとし、ウインカボディ、ハンドルバー、独立したメーターなどをメッキ仕上げとして拘りを見せる。燃料計も独立して備える。ハンドルグリップはブラウンのゴムで造形されている樽型。ウインカはプッシュキャンセル式。エンジンはジョグ アプリオ系でスペックは6.3ps/7000rpm、0.67kg*m/6500rpm+Vベルト式無段変速。前後80/90-10サイズのタイヤを履くホイールは3本スポークデザインのキャストホイールで88年のチャンプあたりからヤマハスクーター全般に採用されているデザイン。ブレーキは前後ドラム式。前輪懸架はトレーリングリンク式。ボディと独立した深いFフェンダーがべスパをイメージさせる。


Vino (1999) ヴィーノ

 空冷2stクランクケースリードバルブシングル 49cc。1999年はエンジンを見直し排ガス規制に対応。これにともない燃費の向上が謳われているが基本スペック、外観ともに変更はない。1999年モデルではフロントシールドのメーカーエンブレムに音叉マークを使う。Vinoは1997年発表以来、累計販売台数132000台を記録している。


Vino Classic (1999) ヴィーノ クラシック

 空冷2stクランクケースリードバルブシングル 49cc。Vinoのスペシャルカラーバージョン。ボディはパーツ毎の色変更だが、あわせてFフェンダーが塗り分けのツートンになる。専用フロアマットを標準装備する。基本スペックはノーマルと同じ。