2001.10/27-11/7 the 35th Tokyo Motor Show report
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HONDA-1 NSR500/RC143/RC211V/VTR1000SPW
 ホンダにWGP初勝利をもたらしたRC143(1961)と通算500勝を達成したNSR500(2001)が並んで出迎えるホンダブース。1勝目は1961年WGP初戦のスペインでライダーはトム・フィリス選手、500勝目は2001年WGPのやはり初戦で鈴鹿、ライダーはヴァレンティノ・ロッシ選手。カウリングの造形など空力に対する考え方がまったく異なることなど時代を感じさせるが、どちらも素晴らしい機械であることにかわりはない。
 せっかくですのでそのRC143(1961)もう1カット。空冷DOHC4バルブパラツイン124.7cc、23ps以上、乾燥重量93kg以上。クランクケースはマグネシウム。この機体は左ペダルがRブレーキの仕様になっており、左側に出るシフトスピンドルと右側のシフトペダルはエンジン後ろ上方を通ってリンケージされる。マフラーは左右2本出し。Rショックはほぼ垂直姿勢だが2段ばねでプログレッシブ効果を狙う。ばねは密側がばね下側。前後リムはH型アルミリム。
500勝達成の記念車両2001年NSR500はNASTRO AZZURRO Honda。水冷2stクランクケースリードバルブV4は180ps以上を発生。車重は130kg超と発表。GPマシンでありながらあまりにもすっきりしたツクリはさすがホンダ。ショックは例によってショーワ、ブレーキはブレンボ、ホイールはマルケジーニ。前輪後方のアンダーカウル前面にはメッシュが貼られている。左グリップ基部にはドゥーハン選手以来続くRブレーキレバーが見える(ハズ)。
そして来期2002年より参戦のRC211V、水冷4stDOHC4バルブ、前3後2の75.5度V型5気筒990cc。5気筒の選択は前面投影面積抑制のためとホンダらしいチャレンジスピリッツによる。フロントビューは右のとおり従来のNSR並に収まる。
 クラッチ部分を避けてカウルが成型されているが、その間隔からみてもカウル内にほとんど余裕はなく、内部空力もぎりぎりまでマネージメントされていることが想像に難くない。排気系は後方2気筒がテールカウル、前3気筒がアンダーカウル後端へ導かれる。スイングアーム上にリザーバタンクが見えるがRサス機構がフレームと連結されずスイングアーム側だけで完結するフルフローティング。シート下に見える黒いパーツは燃料タンクであるといわれている。
2001年型VTR1000SPW。左と下の写真はご覧の通りCastrol HONDAで2001年スーパーバイクに挑んだ機体。重量162kg超、999cc、180ps以上、水冷4stDOHC4バルブV2+ツインチューブと表示。右はCABIN HONDAで2001年鈴鹿8時間耐久レースで優勝したV.ロッシ/C.エドワーズ/鎌田 学選手のマシン。2001年の8耐勝利は同レースにおけるホンダ5連覇になった。灯火類を装備したこの車体は重量167kg超。下の2枚はそのCastrol VTRのフロントまわり内側と前輪車軸まわりの造形。

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rc143(1961) nsr500(2001) rc211v(2002) cbr954rr(2002) vtr1000spw