HONDA - CBX


CBX125F (1984)/CBX125F (1987)/CBX125F (1988)/CBX125F (1993)/CBX125 Custom(1985)/CBX125 Custom (1993)/CBX250RS (1983)/CBX250S (1985)/CBX400 Custom (1983)/CBX400F (1981.11)/CBX400F (1984)/CBX400F INTEGRA (1982)/CBX650 Custom (1982)/CBX750F (1983)/CBX750F BOLD'OR (1985)/CBX750 Horizon (1984)/CBX1000 (1978)/CBX1000 (1980)/CBX1000 (1981)/


CBX125F (1984)

「ニューテック・マシン125。いま、最先端テクノロジーがライトウェイトスポーツを一変した。」

 空冷4stDOHC4バルブRFVCシングル124cc。CB125JX(1982)のからのフルモデルチェンジ。タンクと一体デザインのボディマウントカウルを装備するライトウェイトスポーツで、デザインは後に登場するCBX250Sと同系統。フロントウインカはカウルにビルトイン、ミラーもカウルにマウント。35W/36.5Wハロゲン丸型1灯のヘッドライトを抱えるロケットカウルはボーイズレーサーのイメージ。セパレートハンドルのコックピットは中央に燃料計を備える3眼メーター。発表当時125ccクラス唯一のDOHCエンジンは理想の球形に近い燃焼室を実現するRFVCデュアルインテークキャブレタを採用し、17ps/11500rpmを達成する。2本のエキパイはミッション下方で集合し、マフラーは右1本出し。後端にサイレンサ風のサチライトメッキパーツが付く。このエンジンをラバーマウントするフレームは鋼管セミダブルクレードルでダウンチューブには角型断面材を使用、前輪16インチ、後輪18インチホイール。制動は前輪油圧式シングルディスク+デュアルピストンキャリパ、後輪ドラム。ホイールはアルミブーメランコムスター。フロントフォークはセミエア式でフェンダー上にスタビライザーを装備、リヤショックは2本式で下側にリザーバータンクを備える。このリヤショックは車体色にあわせて赤(車体色:ブラック)もしくは青(車体色:マックスシルバー)に塗装された。リヤスイングアームは角型断面。

型式:JC11 発売:1984 全長:1940mm 全幅:680mm 全高:1120mm 軸間距離:1280mm シート高:770mm 最低地上高:180mm 重量:117kg 乾燥重量:105kg 整備重量:-kg エンジン型式:JC11E エンジン種類:空冷4サイクルDOHC横置単気筒 124cc ボア*ストローク:58.0*47.0mm 圧縮比:11.0 最大出力:17ps/11500rpm 最大トルク:1.1kg ・m/9500rpm 始動方式:セル 潤滑方式:圧送飛沫併用式 オイルポンプ型式:- オイルフィルター型式:- 点火方式:無接点式CDI キャブレタ型式:PF35A 点火プラグ:- クラッチ形式:湿式多板コイルスプリング 変速機:常時嚙合式6段リターン 変速比:3.000/2.062/1.578/1.333/1.153/1.041 1次減速比:3.315 2次減速比:3.000 フレーム形式:セミダブルクレードル キャスター:27°00' トレール:90mm 前ブレーキ形式:油圧式ディスク 後ブレーキ形式:機械式リーディングトレーリング 前懸架方式:テレスコピック 後懸架方式:スイングアーム 前タイヤサイズ:80/100-16 45P 後タイヤサイズ:90/90-18 51P タンク容量:12L オイル容量:1.2L バッテリ:- 最小回転半径:2.2m 登坂力(tanθ):0.36(約20°) 定地燃費:64.0km/L(50km/h) 車両価格:\289,000-(1984)japan カラー:ブラック、マックスシルバー

CBX125F (1987)

 空冷4stDOHC4バルブRFVCシングル124cc。1987年はカラー変更とマフラーの騒音対策を主体としたマイナーチェンジ。

 発売 1987 全長 1940mm 全幅 680mm 全高 1120mm 軸間距離 1280mm シート高 770mm 最低地上高 -mm 重量 105kg 乾燥重量 - 整備重量 -kg 空冷4サイクルDOHC4バルブ横置単気筒 124cc ボア*ストローク 58*47mm 圧縮比 - 最大出力 17ps/11500rpm 最大トルク 1.1kg ・m/8500rpm 始動方式 セル  潤滑方式 - オイルポンプ型式 - オイルフィルター型式 - 点火方式 - キャブレタ - 点火プラグ - クラッチ - 変速機 6速 変速比 - 1次減速比 - 2次減速比 - フレーム - キャスター 27゜00′ トレール 90 mm   Brake F - Brake R - SusF - Dumper F - SusR - Dumper R - TyreF 80/100-16 TyreR 90/90-18 タンク容量 12L オイル容量 -L バッテリ - 登坂力 -度  定地燃費 -km/L 車両価格 \289000-(1987)japan 

CBX125F (1988)

 空冷4stDOHC4バルブRFVCシングル124cc。1988年モデルは変更無し。

 発売 1988 全長 1940mm 全幅 680mm 全高 1120mm 軸間距離 1280mm シート高 770mm 最低地上高 -mm 重量 105kg 乾燥重量 - 整備重量 -kg 空冷4サイクルDOHC4バルブ横置単気筒 124cc ボア*ストローク 58*47mm 圧縮比 - 最大出力 17ps/11500rpm 最大トルク 1.1kg ・m/8500rpm 始動方式 セル  潤滑方式 - オイルポンプ型式 - オイルフィルター型式 - 点火方式 - キャブレタ - 点火プラグ - クラッチ - 変速機 6速 変速比 - 1次減速比 - 2次減速比 - フレーム - キャスター 27゜00′ トレール 90 mm  Brake F - Brake R - SusF - Dumper F - SusR - Dumper R - TyreF 80/100-16 TyreR 90/90-18 タンク容量 12L オイル容量 -L バッテリ - 登坂力 -度  定地燃費 -km/L 車両価格 \289000-(1988)japan 

CBX125F (1993)

 空冷4stDOHC4バルブRFVCシングル124cc。1993年モデルはマイナーチェンジ。カラー変更のほか、中低速域の使用を考慮してギア比が見直されている。また通常進化としてMFバッテリを採用。ウインカはプッシュキャンセル式になった。

 発売 1993 全長 1940mm 全幅 680mm 全高 1120mm 軸間距離 1280mm シート高 770mm 最低地上高 -mm 重量 105kg 乾燥重量 - 整備重量 -kg 空冷4サイクルDOHC4バルブ横置単気筒 124cc ボア*ストローク 58*47mm 圧縮比 - 最大出力 17ps/11500rpm 最大トルク 1.1kg ・m/8500rpm 始動方式 セル  潤滑方式 - オイルポンプ型式 - オイルフィルター型式 - 点火方式 - キャブレタ - 点火プラグ - クラッチ - 変速機 6速 変速比 - 1次減速比 - 2次減速比 - フレーム - キャスター 27゜00′ トレール 90 mm  Brake F - Brake R - SusF - Dumper F - SusR - Dumper R - TyreF 80/100-16 TyreR 90/90-18 タンク容量 12L オイル容量 -L バッテリ - 登坂力 -度  定地燃費 -km/L 車両価格 \339000-(1993)japan 

CBX125 Custom (1985*カタログデータだが年式不詳) カスタム <JC12>

 空冷4stDOHC4バルブRFVCシングル124cc。CBX125Fベースのアメリカンスタイルモデル。キャッチコピーは「ハイクオリティ・リアルアメリカン」「磨き抜かれたスタイリングに、ハイテクノロジーを凝縮。その全身にアメリカンテイストが息づく。CBS125カスタム登場」。「ハイテクノロジー」はRFVC+デュアルインテークキャブレターを指している。デュアルインテークキャブレターのカタログ説明を以下に転記「二つのインテークポート各々に異なった機能を果たすキャブレターを設け、スロットル開度に応じ、つねに最適な混合気を供給。アイドリングから中速域まではプライマリー側のみが作動し、すぐれたピックアップを発揮する。スロットル開度があるレベルを越えるとセカンダリー側のバルブも開き始め、多量の混合気が供給され、ハイパワーを発揮。さらに二つのインテークマニホールドの間に、混合気のバイパス経路を設定。プライマリー側のキャブレターのみが作動している時、わずかな混合気を流し、セカンダリー側のマニホールドに既燃焼ガスの逆流を防ぎ、安定したアイドル回転と超低速域からの敏感なレスポンスを実現している」(ここまでカタログより転記)。
 車体はセミダブルクレードルの鋼管フレームにこのエンジンをラバーマウントする。角形ヘッドライトは35W/36.5Wのハロゲン。当時豪華装備と言われたダブルホーンを採用し、メーターはスピード+燃料計/インジケーターランプ+タコのセパレートタイプ。プルバックハンドルに10L容量のティアドロップタンク、段付きシート、ショートメガホンのツインマフラー、アルミダイキャスト製グラブレールを装備した。高いピリオンシート下は後ろ側から開閉できるキー付きの物入れになっていた。前後ウインカーはラバーマウントされる。
 F18、R16インチのスポークホイールで、後輪支持は角型断面鋼管スイングアームによる2本ショックでショックユニットはカバードタイプ。Fブレーキはデュアルピストンのシングルディスク、Rブレーキはドラム式。
 カラーはキャンディワインベリーレッド、キャンディエンパイアブルーの2色。

 発売 1985(未確認) 型式:JC12 全長 2050mm 全幅 785mm 全高 1110mm 軸間距離 1360mm シート高 730mm 最低地上高 175mm 重量 121kg 乾燥重量 112kg 整備重量 -kg エンジン型式 JC11E 空冷4サイクルDOHC4バルブ横置単気筒 124cc ボア*ストローク 58.0*47.0mm 圧縮比 11.0 最大出力 15ps/10500rpm 最大トルク 1.1kg ・m/9000rpm 始動方式 セル  潤滑方式 圧送飛沫併用式 オイルポンプ型式 - オイルフィルター型式 - 点火方式 無接点式CDI キャブレタ PF40A 点火プラグ - クラッチ 湿式多板コイルスプリング 変速機 常時噛合式5段リターン 変速比 1速:3.000/2速:1.941/3速:1.450/4速:1.173/5速:1.000 1次減速比 3.315 2次減速比 2.933 フレーム 鋼管セミダブルクレードル キャスター 30゜00′ トレール 122 mm  Brake F 油圧式シングルディスク  Brake R 機械式リーディングトレーリング 懸架方式F:テレスコピック 懸架方式R:スイングアーム SusF - Dumper F - SusR - Dumper R - TyreF 90/90-18 51P TyreR 110/90-16 59P タンク容量 10L オイル容量 1.2L バッテリ - 登坂力 20度  定地燃費 64km/L 車両価格 \289,000-(1985(未確認))japan 

CBX125 Custom (1993) カスタム+

 空冷4stDOHC4バルブRFVCシングル124cc。CBX125Fベースのアメリカンスタイルモデル。1993年はCBX125F(1993)と同様のマイナーチェンジ。カラー変更のほか、中低速域の使用を考慮してギア比が見直されている。また通常進化としてMFバッテリを採用。ウインカはプッシュキャンセル式になった。
 F18、R16インチのスポークホイールで、フレームは鋼管セミダブルクレードル。後輪支持は角型断面鋼管スイングアームによる2本ショックでショックユニットはカバードタイプ。Fシングルディスク、RドラムのブレーキもCBX125F同様。ヘッドライトは角型1灯。プルバックハンドルにティアドロップタンク、シーシーバー風タンデムグリップの付いた段付きシート、ショートメガホンのマフラーは立派なアメリカン。価格はCBX125Fと同じ。

 発売 1993 全長 2050mm 全幅 785mm 全高 1110mm 軸間距離 1370mm シート高 730mm 最低地上高 -mm 重量 114kg 乾燥重量 - 整備重量 -kg 空冷4サイクルDOHC4バルブ横置単気筒 124cc ボア*ストローク 58*47mm 圧縮比 - 最大出力 15ps/10500rpm 最大トルク 1.1kg ・m/8000rpm 始動方式 セル  潤滑方式 - オイルポンプ型式 - オイルフィルター型式 - 点火方式 - キャブレタ - 点火プラグ - クラッチ - 変速機 5速 変速比 - 1次減速比 - 2次減速比 - フレーム - キャスター 30゜00′ トレール 122 mm  Brake F - Brake R - SusF - Dumper F - SusR - Dumper R - TyreF 90/90-18 TyreR 110/90-16 タンク容量 10L オイル容量 -L バッテリ - 登坂力 -度  定地燃費 -km/L 車両価格 \339000-(1993)japan 

CBX250S (1985)

「ずっと乗れる。軽くつきあえる。スーパーライト・シングルCBX250S。」

 空冷4stSOHCシングル249cc。250シングルだがCBX250RS(1983)とは系列が異なり、こちらはCBX125F(1984)の車体に250のRFVCSOHCエンジンを搭載した軽量スポーツ。ヘッドライトは60/55Wハロゲン、アルミトップブリッジとステップホルダー、Fブレーキディスクが多孔式になるなどグレードアップされているが基本的に125と同様の装備で、乾燥重量115kgを実現している。RFVCエンジンはオートカムチェーンテンショナ、ポイントレスCDI点火で整備性を向上。キャブレターはCVタイプ。このエンジンを鋼管セミダブルクレードルフレームにリジッドマウントする。足回りは前輪16インチ、後輪18インチのオールアルミブーメランコムスター。前輪シングルディスク+デュアルピストンキャリパ、後輪ドラムブレーキ。後輪まわりは下方にリザーバータンクを装備した2本ショック+角型断面スイングアーム。ロケットカウルのほかアンダーカウルを標準装備。2-1の排気系は125の外観の特徴となっていたマフラーエンドのメッキパーツ装飾はない。

型式:MC12 発売:1985 全長:1940mm 全幅:690mm 全高:1120mm 軸間距離:1290mm シート高:760mm 最低地上高:155mm 重量:127kg 乾燥重量:115kg 整備重量:-kg エンジン型式:MC12E エンジン種類:空冷4サイクルSOHC4バルブ横置単気筒 249cc ボア*ストローク:75.0*56.5mm 圧縮比:9.8 最大出力:28ps/8500rpm 最大トルク:2.6kg ・m/7000rpm 始動方式:セル 潤滑方式:圧送飛沫併用式 オイルポンプ型式 - オイルフィルター型式 - 点火方式:無接点式CDI キャブレタ型式:VE07 点火プラグ - クラッチ形式:湿式多板コイルスプリング 変速機:常時嚙合式6段リターン 変速比:2.769/1.722/1.272/1.041/0.884/0.785 1次減速比:3.100 2次減速比:2.692 フレーム:セミダブルクレードル キャスター:27°00' トレール:90mm 前ブレーキ形式:油圧式ディスク 後ブレーキ形式:機械式リーディングトレーリング 前懸架方式:テレスコピック 後懸架方式:スイングアーム 前タイヤサイズ:80/100-16 45P 後タイヤサイズ:90/90-18 51P タンク容量:12L オイル容量:1.6L バッテリ - 最小回転半径:2.3m 登坂力 -度  定地燃費:60.0km/L(50km/h) 車両価格:\329,000-(1985)japan カラー:シャスタホワイト、ブラック 

CBX250RS (1983)

 空冷4stDOHCシングル249cc。1983年発表。CB250RS-Z(1981)のフルモデルチェンジ車で、DOHCエンジンを搭載。このエンジンはXLX250R(1983)で採用されたものと同様、バルブを放射状に配して燃焼室を理想の球形に近づけるRFVCを採用しているが、XLXのSOHCに対してこちらは2本のカムシャフトでこれを実現している。フレームは鋼管セミダブルクレードル。ライトウエイトスポーツとしてホイールはスポークのままで前後18インチ、Fシングルディスク、Rドラムブレーキ。Rショックはコンベンショナルな2本ショックだが下側にリザーバタンクを備える。バリエーションモデルとしてクラシック調の外観を与えられたGB250が同じ1983年に発表されている。

 発売 1983 全長 2020mm 全幅 745mm 全高 1060mm 軸間距離 1360mm シート高 - 最低地上高 175mm 重量 129kg 乾燥重量 - 整備重量 -kg 空冷4サイクルDOHC横置単気筒 249cc ボア*ストローク 72*61.3mm 圧縮比 10.5 最大出力 30ps/9500rpm 最大トルク 2.4kg ・m/8000rpm 始動方式 セルク 潤滑方式 - オイルポンプ型式 - オイルフィルター型式 - 点火方式 CDI キャブレタ - 点火プラグ - クラッチ - 変速機 6速 変速比 - 1次減速比 - 2次減速比 - フレーム - キャスター - トレール - Brake F - Brake R - SusF - Dumper F - SusR - Dumper R - TyreF 90/90-18 TyreR 110/90-18 タンク容量 -L オイル容量 -L バッテリ - 登坂力 -度  定地燃費 -km/L 車両価格 \368000-(1983)japan 

CBX400 Custom (1983) カスタム

 空冷4stDOHCインライン4 398cc。オイルクーラー装備のインライン4を鋼管ダブルクレードルフレームに積むアメリカンモデル。同年の400クラスホンダ4気筒はCBR400Fの登場を見るがCBX400Customのエンジンは別物でCBX系列ともボア*ストロークともに異なる。CBR、CBX400Fの55.0*42.0mmに対してアメリカンでありながら56.0*40.4mmとショートストローク化されているが、これはエンジンの全高を下げるねらいがあるものと思われる。CBRで採用された可変バルブシステムREVは使われていない。メンテナンスフリーを目した油圧式バルブクリアランスオートアジャスタを装備。最終駆動はシャフトドライブ。ホイールはスズキの星型に似たキャスト。Fシングルディスク、Rドラム。

 発売 1983 全長 2150mm 全幅 830mm 全高 1160mm 軸間距離 1440mm シート高 - 最低地上高 150mm 重量 195kg 乾燥重量 - 整備重量 -kg 空冷4サイクルDOHC並列横置4気筒 398cc ボア*ストローク  56*40.4mm 圧縮比 9.8 最大出力 48ps/10500rpm 最大トルク 3.4kg ・m/8500rpm 始動方式 セル 潤滑方式 - オイルポンプ型式 - オイルフィルター型式 - 点火方式 トランジスタ キャブレタ - 点火プラグ - クラッチ - 変速機 6速 変速比 - 1次減速比 - 2次減速比 - フレーム - キャスター - トレール - Brake F - Brake R - SusF - Dumper F - SusR - Dumper R - TyreF 100/90-19 TyreR 130/90-16 タンク容量 12L オイル容量 -L バッテリ - 登坂力 -度  定地燃費 -km/L 車両価格 \525000-(1983)japan 

CBX400F (1981.11)

「400マルチ、いまクライマックス!」

 空冷4stDOHC4バルブインライン4 399cc。CB400Fourで先行したはずだった400cc4発市場だったがこの市場が成熟するタイミングをいささか逸し、国内4メーカー最後発としてホンダが送り出した4気筒スーパースポーツ。エンジンはもちろん新設計でオイルクーラーを標準装備、クラス最高の48ps/11000rpm、3.4kg*m/9000rpmというスペックだった。マフラーは左右に振り分けた2本出しだが、エキパイを1番シリンダ-4番シリンダ、2番-3番を連結すつ構造で、シリンダ前面で3本と1本でクロスさせミッションケース下で集合させる凝ったとりまわし。キャブレターは吸入効率の高いバイスターター式。整備性を考慮してオートカムチェーンテンショナ、アジャストスクリュー式タペット調整、1本掛カムチェーン、電子進角式フルトランジスタ・イグニッション・ユニットを採用している。

 このパワーユニットを鋼管ダブルクレードルのフレームに4点支持で搭載する。4箇所のうち、最も振動伝達に影響のある1箇所のみラバーマウント。前後ホイールはともに18インチのブーメランコムスターと呼ばれる新形状のコムスターホイール。ブレーキには前後に1枚ずつ油圧式インボードディスクブレーキを装備した。インボードディスクは当時ブレーキディスクは鋳鉄の真綿を締め上げるようなフィーリングがベストといわれていたことに応えたもので、鋳鉄ディスクの錆びを隠すための工夫だった。もちろん錆びたところで最初の制動でサビは吹き飛ばされるため性能上問題はない。赤と白、青と白のツートンカラーと赤のモノトーンカラーが用意されたボディはボリュームのあるデザインで特徴的だったのはテールランプまわりの処理だった。テールカウル後端にテールライト、左右ウインカを一体として内蔵するデザインで法規上の制限ギリギリの幅に収められた。前後エアサスペンションで、フロントフォークにはトルク応答型アンチノーズダイブ機構TRACが組み込まれる。リヤサス機構はスイングアームとクッションユニットの間に、アルミ鍛造のクッションアームとクッションコンロッドの2つのリンクを介するプロリンクを国内オンロード車で初めて採用(CBX(1981)XL250R(1981)の発表とどちらが早かったか未確認)、Rスイングアームは中空アルミキャスト。チェーンにはシールタイプが採用された。

 セパレートハンドル、チェンジペダル、ブレーキペダルはジュラルミン鍛造品。ステップホルダーはアルミキャスト。17L容量の燃料タンクはオートコック付。メーターパネルはスピード、タコの間に燃料計を備える3眼タイプ。リヤウインカはテールライトと一体デザイン。シートはヒンジ付で横開きの構造。丸目1灯のヘッドライトは60/55Wのハロゲン。

 このCBX400Fのメインカラーだった赤と白のツートンカラーは、CB400SuperFour(2002.12)などにスペシャルカラーとして後に採用されている。

型式:NC07 発売:1981.11 全長:2060mm 全幅:720mm 全高:1080mm 軸間距離:1380mm シート高:775mm 最低地上高:140mm 重量:189kg 乾燥重量:173kg 整備重量:-kg エンジン型式:NC07E エンジン種類:空冷4サイクルDOHC4バルブ横置並列4気筒 399cc ボア*ストローク:55.0*42.0mm 圧縮比:9.8 最大出力:48ps/11000rpm 最大トルク:3.4kg ・m/9000rpm 始動方式:セル 潤滑方式:圧送飛沫併用式 オイルポンプ型式:- オイルフィルター型式:- 点火方式:フルトランジスタ キャブレタ型式:VE50A 点火プラグ:- クラッチ形式:湿式多板コイルスプリング 変速機:常時嚙合式6段リターン 変速比:2.769/1.850/1.478/1.240/1.074/0.931 1次減速比:2.565(チェーン) 2次減速比:3.000(チェーン) フレーム形式:ダブルクレードル キャスター:26°00' トレール:97mm 前ブレーキ形式:油圧式ディスク(インボード・ベンチレーテッドディスク) 後ブレーキ形式:油圧式ディスク(インボード・ベンチレーテッドディスク) 前懸架方式:テレスコピック(円筒空気バネ併用) 後懸架方式:スイングアーム(プロリンク) 前タイヤサイズ:3.60H18-4PR(チューブレス) 後タイヤサイズ:4.10H18-4PR(チューブレス) 前リムサイズ:MT2.15×18 後リムサイズ:MT2.15×18 タンク容量:17L オイル容量:3.0L バッテリ:- 最小回転半径:2.2m 登坂力(tanθ):0.46(約25°) 定地燃費:40km/L(60km/h) 車両価格:\485,000-(ツートンカラー)、\470,000-(ソリッドカラー)(1981)japan カラー:パール/キャンディレッド、パール/キャンディブルー、モンツァレッド

CBX400F (1984)

 空冷4stDOHC4バルブインライン4 399cc。CBX400F(1981)は1983年にCBR400F(1983)へモデルチェンジして終了したはずだったのだが、生産終了を惜しむ声が非常に高く、中古車市場での価格が新車時価格をうわまわる事態にまでなり、1984年再生産された。ブーメランコムスターは黒塗りに変更、ボディは2トーンの塗りわけ部のラインがグラデーション風の2色になり、ロゴ位置がライン外へ移されるなど細かな変更がなされているのみで復刻となった。

 発売 1984 全長 2060mm 全幅 720mm 全高 1080mm 軸間距離 1380mm シート高 - 最低地上高 -mm 重量 173kg 乾燥重量 - 整備重量 -kg 空冷4サイクルDOHC横置4気筒 399cc ボア*ストローク 55*42mm 圧縮比 9.8 最大出力 48ps/11000rpm 最大トルク 3.4kg ・m/9000rpm 始動方式 セル 潤滑方式 - オイルポンプ型式 - オイルフィルター型式 - 点火方式 -  キャブレタ - 点火プラグ - クラッチ - 変速機 6速 変速比 - 1次減速比 - 2次減速比 - フレーム - キャスター - トレール - Brake F - Brake R - SusF - Dumper F - SusR - Dumper R - TyreF 3.60-18 TyreR 4.10-18 タンク容量 -L オイル容量 -L バッテリ - 登坂力 -度  定地燃費 -km/L 車両価格 \485000-(1984)japan 

CBX400F INTEGRA (1982) インテグラ

「400マルチ、いまクライマックス!」

 空冷4stDOHC4バルブインライン4 399cc。CBX400F(1981)にボディマウントのカウリングを装備したモデル。この年はカウリングに関する法規制が緩和されたため最初からカウル込みでデザインされたモデルが多く現れたが、国内初のカウル付モデルはこのCBX400Fインテグラだった。カウルはスクリーン上部が起こされた防風を強く意識した造形で、丸ライトを抱えフロントウインカはインテグレートしない。ミラーはフェアリング装着。ウインカの自動キャンセラを搭載する。このオートキャンセラも国内初の装備で、ハンドル切り角センサと車速センサがコーナリング状態を検知し、コンピュータがソレノイドを操作する。車体はCBX400Fと基本的に同一で重量は7kgの増。

型式:NC07 発売:1982 全長:2060mm 全幅:720mm 全高:1275mm 軸間距離:1380mm シート高:775mm 最低地上高:140mm 重量:189kg 乾燥重量:173kg 整備重量:-kg エンジン型式:NC07E エンジン種類:空冷4サイクルDOHC4バルブ横置並列4気筒 399cc ボア*ストローク:55.0*42.0mm 圧縮比:9.8 最大出力:48ps/11000rpm 最大トルク:3.4kg ・m/9000rpm 始動方式:セル 潤滑方式:圧送飛沫併用式 オイルポンプ型式:- オイルフィルター型式:- 点火方式:フルトランジスタ キャブレタ型式:VE50A 点火プラグ:- クラッチ形式:湿式多板コイルスプリング 変速機:常時嚙合式6段リターン 変速比:2.769/1.850/1.478/1.240/1.074/0.931 1次減速比:2.565(チェーン) 2次減速比:3.000(チェーン) フレーム形式:ダブルクレードル キャスター:26°00' トレール:97mm 前ブレーキ形式:油圧式ディスク(インボード・ベンチレーテッドディスク) 後ブレーキ形式:油圧式ディスク(インボード・ベンチレーテッドディスク) 前懸架方式:テレスコピック(円筒空気バネ併用) 後懸架方式:スイングアーム(プロリンク) 前タイヤサイズ:3.60H18-4PR(チューブレス) 後タイヤサイズ:4.10H18-4PR(チューブレス) 前リムサイズ:MT2.15×18 後リムサイズ:MT2.15×18 タンク容量:17L オイル容量:3.0L バッテリ:- 最小回転半径:2.2m 登坂力(tanθ):0.46(約25°) 定地燃費:40km/L(60km/h) 車両価格:\549,000-(1982)japan カラー:パール/キャンディレッド、パール/キャンディブルー

CBX650 Custom (1982) カスタム

 空冷4stDOHC4バルブインライン4 655cc。白バイにも採用されたアメリカンモデル。アメリカンモデルながらダンク、シート、テールを流れのあるデザインでつなぐ新しい試みがなされたモデル。エンジンはジェネレータをシリンダ背面に移しスリム化、バンク角の向上が図られた。このエンジンは翌1983年CB750Fの後継として発表されたCBX750F(1983)のベースエンジンとなった。メンテナンスフリーをねらって油圧式のバルブラッシュアダプタを採用、車体はCB650LC系の鋼管ダブルクレードルでダウンチューブにオイルクーラーを搭載した。最終駆動はシャフトドライブ。ヘッドライトは角型。前後キャストホイールはNV750 Custom(1982)と同デザインだが1サイズ細いタイヤを履く。Fダブルディスク、Rドラムブレーキ。

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 発売 1982 全長 2160mm 全幅 805mm 全高 1145mm 軸間距離 1466mm シート高 - 最低地上高 -mm 重量 197kg 乾燥重量 - 整備重量 -kg 空冷4サイクルDOHC横置4気筒 655cc ボア*ストローク 60*58.8mm 圧縮比 9.5 最大出力 70ps/9500rpm 最大トルク 5.8kg ・m/7500rpm 始動方式 セル 潤滑方式 - オイルポンプ型式 - オイルフィルター型式 - 点火方式 -  キャブレタ - 点火プラグ - クラッチ - 変速機 6速 変速比 - 1次減速比 - 2次減速比 - フレーム - キャスター - トレール - Brake F - Brake R - SusF - Dumper F - SusR - Dumper R - TyreF 100/90-19 TyreR 130/90-16 タンク容量 -L オイル容量 -L バッテリ - 登坂力 -度  定地燃費 -km/L 車両価格 \570000-(1982)japan 

CBX750F (1983)

 空冷4stDOHC4バルブインライン4 747cc。1983年、CB750Fのフルモデルチェンジとして発表。第3世代と評される並列4気筒エンジンを搭載。エンジンの直接のベースは1982年のCBX650Customで、ジェネレータをシリンダ背後に移動、クランクケースの小型化などでバンク角を稼いでいる。ミッションは6速。このパワーユニットを鋼管ダブルクレードルフレームに積む。Rショックはプロリンクとなり、Fホイールは16インチ化。ブレーキはトリプルディスクで、ブレーキング時の後輪のバタツキを抑えるバックトルクリミッターを採用する。ボディマウントのカウルはタンクと一体となったデザインで角型ライトをデュアルで搭載。1987年にCBR750へフルモデルチェンジとなりホンダ750直4の主流はCBRシリーズへ移行した。

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 発売 1983 全長 2145mm 全幅 740mm 全高 1240mm 軸間距離 1465mm シート高 - 最低地上高 -mm 重量 217kg 乾燥重量 - 整備重量 -kg 空冷4サイクルDOHC横置並列4気筒 747cc ボア*ストローク 67*53mm 圧縮比 9.3 最大出力 77ps/9500rpm 最大トルク 6.5kg ・m/7500rpm 始動方式 セル 潤滑方式 - オイルポンプ型式 - オイルフィルター型式 - 点火方式 -  キャブレタ - 点火プラグ - クラッチ - 変速機 6速 変速比 - 1次減速比 - 2次減速比 - フレーム - キャスター - トレール - Brake F - Brake R - SusF - Dumper F - SusR - Dumper R - TyreF 110/90-16 TyreR 130/80-18 タンク容量 -L オイル容量 -L バッテリ - 登坂力 -度  定地燃費 -km/L 車両価格 \698000-(1983)japan 

CBX750 Horizon (1984) ホライズン

 空冷4stDOHC4バルブインライン4 747cc。CBX750F(1983)をベースにシャフトドライブ化、オーバードライブギアを採用したエンジンをラバーマウントし、その名のとおり地平線を追いかけ走りつづけるマシンとして静寂性とメンテナンスフリーを目したモデル。ビキニカウルを装備。鋼管ダブルクレードルのダウンチューブにオイルクーラーを備える。F18、R16のディメンジョンで白バイや教習車に数多く採用された。Rショックはコンベンショナルな2本サスでホイールはキャスト。Fダブルディスク、Rドラム。

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 発売 1984 全長 2200mm 全幅 780mm 全高 1195mm 軸間距離 1515mm シート高 - 最低地上高 -mm 重量 215kg 乾燥重量 - 整備重量 -kg 空冷4サイクルDOHC並列横置4気筒 747cc ボア*ストローク 67*53mm 圧縮比 9.3 最大出力 77ps/9500rpm 最大トルク 6.5kg ・m/7500rpm 始動方式 セル 潤滑方式 - オイルポンプ型式 - オイルフィルター型式 - 点火方式 - キャブレタ - 点火プラグ - クラッチ - 変速機 6速 変速比 - 1次減速比 - 2次減速比 - フレーム - キャスター - トレール - Brake F - Brake R - SusF - Dumper F - SusR - Dumper R - TyreF 110/90-18 TyreR 130/90-16 タンク容量 -L オイル容量 -L バッテリ - 登坂力 -度  定地燃費 -km/L 車両価格 \685000-(1984)japan 

CBX750F BOLD'OR (1985) ボルドール

 空冷4stDOHC4バルブインライン4 747cc。CBX750F(1983)のフルカウルモデル。立てられたウインドシールドは快適性を目したものでツーリング志向に振られたモデル。ボルドールの名称はもちろん耐久レースが行われるフランスの地名から来ている。車体は基本的にベースモデルと共通。

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 発売 1985 全長 2145mm 全幅 735mm 全高 1285mm 軸間距離 1465mm シート高 - 最低地上高 -mm 重量 225kg 乾燥重量 - 整備重量 -kg 空冷4サイクルDOHC4バルブ横置4気筒 747cc ボア*ストローク 67*53mm 圧縮比 - 最大出力 77ps/9500rpm 最大トルク 6.5kg ・m/7500rpm 始動方式 セル 潤滑方式 - オイルポンプ型式 - オイルフィルター型式 - 点火方式 - キャブレタ - 点火プラグ - クラッチ - 変速機 6速 変速比 - 1次減速比 - 2次減速比 - フレーム - キャスター 27°00 ′トレール 93mm  Brake F - Brake R - SusF - Dumper F - SusR - Dumper R - TyreF 110/90-16 TyreR 130/80-18 タンク容量 22L オイル容量 -L バッテリ - 登坂力 -度  定地燃費 -km/L 車両価格 \750000-(1985)japan 

CBX1000 (1978)

  輸出車。空冷4stDOHC4バルブインライン6。コムスターホイールにトリプルディスク。ヨーロッパ仕様はコンチハン、北米仕様はアップハンドルになる。

 当時ホンダのビッグバイクには革新的な技術を満載したGL1000があったが、時代が求め始めたスポーツマインドを満たす性格のものではなかった。最高のスーパースポーツを命題に開発が始まったCBXの当初の車名はCX1000だった。V型エンジンやGLの延長という案もあったが結局従来通りのインラインで行くことに決まる。ただし、シリンダの数は6と決定された。ホンダはGPレーサーRC164やRC166で6気筒のノウハウを充分もっていたし、RC166ベースの6発とRCBベースの4発の比較テストからパワーでは6気筒の優位性が圧倒的だったからである。計画スタート時の年間生産目標は3000台だった。

 エンジンはアルミのツインカムカバーを誇示するように33度前傾して搭載される。これはヘッドの冷却のためと、ライダーの膝とエンジンが干渉するのを避けるためで、RC166系を意識して意匠されたわけではない。6連キャブもまっすぐに配置するとライダーと干渉するため両サイドの1番と6番を絞り込むように斜めに配置している。キャブレタはケイヒン28mm径のCVタイプで左から3番目のキャブレタだけに加速ポンプが設けられている。エンジン幅を抑えるためにジェネレータはシリンダ背後へまわされ、これはエンジンの重心を中央に集める効果もあった。またクランク中央にカムチェーンなどが置かれたのもスリム化の一環だ。クランクシャフトは一体式とされ、支持は7個のプレーンベアリング、さらに両端のクランクウェブの幅を詰めビッグエンドの小型化を図るなど徹底した努力の結果、6気筒でありながらエンジン幅は558mm(同年発売のCB750K+50mm)におさまった。DOHCであることは最初から決められておりカムシャフトは精度を上げるため左右で分割される。RC系のカムギアトレインは軽量化のため採用されず、カム駆動はチェーンとされた。バルブ駆動はダイレクトに行われ、ロッカーアームの使用は考えられていなかった。バルブの挟み角は44度。タペット調整はシム交換式。試作1号機のエンジンはこうした努力の末だったが重量111kgで、それからさらにエンジン内部のパーツにマグネシウムを採用、カムシャフトの薄肉化、ミッションギアへの穴あけ加工がすすめられ4kgの軽量化が達成された。軽くするための努力はボルトへの肉抜き加工にまで及んだ。潤滑方式にウェットサンプを採用しているのも軽量化のためである。6気筒の発生する熱量に対応するためCBXはオイルクーラーを標準装備。このオイルクーラーは独立したポンプをもち、アイドルシャフトのハイポチェーンとそのテンショナーやミッションなどを強制潤滑した。

 マフラーはバンク角のために当初から2本出しであったが、6本マフラーも検討されなかったわけではない。アメリカ・ホンダの要求があったからだがレイアウト上の問題から結局2本に落ち着いている。バッグの装着やステップまわりの処理などに問題があったからだ。

 フレームは1964年のRC166同様エンジンを強度メンバーとしたダブルバックボーンで薄肉のパイプで組まれている。エンジンステーはアルミ製で進められていたが6気筒であるからこそ繰り返された転倒テストで破損したため鋼管で処理されることになった。その他高級な素材であったジュラルミンの鍛造品を採用したセパレートタイプのハンドル、ステップ、ステアリングステム、チェンジペダル、ブレーキペダル、ステップホルダーなどはその後の車に大きな影響を与えた。高級スポーツカーに使われているなら採用しようという当時の技術陣の判断であったとされる。

 コムスター、FフォークにはCB750FII系のものが流用されている。しかしながら当時のリム、タイヤにはCBXの重量、パワーに耐えうるものがなく、アウトバーンで繰り返されたテストによって最新のチューブレスタイヤを中心にまとめられることになった。RショックはFVQダンパー。

デザイン的に強い印象を与えるスポイラー風のシートカウルはポルシェのレーシングカーのイメージを追ったものでポルシェタイプと呼ばれた。このシートカウルの採用は最終段階で決定されたもので開発中のモデルにはシートカウルは見られない。またメーター周りのデザインはジェット戦闘機のコックピットをイメージしたもの。

 CX1000として開発が始まったこの車はCB1000-6と変わり最終的にはCBXの名前で1978.1量産試作車完成、1978秋に鈴鹿サーキットで海外ジャーナリストに公開、そして1978.4北米、1978.7ヨーロッパにて発売され大人気を博した。国内販売はされていないが日本では1978.12.9赤坂プリンスホテルで関係者に初披露された。重量車であることに変わりはないのだが1495mmというホイールベースや高めに設定された重心などが軽やかな身のこなしを演出した。センタースタンドの力点の設計などにも細心の注意が払われているといわれる。シート高も805mmとナナハン並みに抑えられてはいるが幅の広くならざるを得ないエアクリーナボックスなどが干渉し足つきはよいとはいえなかった。

 公称最高速度225km/h、0→400m、11.65sec。もちろん当時世界レコードだった。

ヨーロッパ仕様 発売 1978.7 全長 2240mm 全幅 780mm 全高 1145mm 軸間距離 1495mm シート高 805mm 最低地上高 150mm 重量 247kg 乾燥重量 - 整備重量 - 空冷4サイクル横置並列6気筒 DOHC 4バルブ 1047cc ボア*ストローク 64.5*53.4mm 圧縮比 9.3 最大出力 103ps/9000rpm(他一部資料では105ps/9000rpm) 最大トルク 8.5kg ・m/8000rpm 始動方式 セル 潤滑方式 - 点火方式 トランジスタ キャブレタ CV28mm 6連 クラッチ 湿式多板 前進5段リターン 変速比 2.438/1.750/1.391/1.200/1.037 1次減速比 - 2次減速比 - フレーム バックボーン キャスター - トレール - Brake F ダブルディスク Brake R ディスク SusF テレスコピック Dumper F - SusR スイングアーム Dumper R - Tyre F 3.50-19 Tyre R 4.25-18 タンク容量 20.0L オイル容量 -L バッテリ - 登坂力 -度  定地燃費 23km/L 車両価格 \-(1978)

北米仕様 発売 1978.4 全長 2220mm 全幅 885mm 全高 1175mm 軸間距離 1495mm シート高 805mm 最低地上高 150mm 重量 249kg 乾燥重量 249kg 整備重量 - 空冷4サイクル横置並列6気筒 DOHC 4バルブ 1047cc ボア*ストローク 64.5*53.4mm 圧縮比 9.3 最大出力 103ps/9000rpm(他一部資料では105ps/9000rpm)  最大トルク 8.5kg ・m/8000rpm 始動方式 セル 潤滑方式 - 点火方式 トランジスタ キャブレタ CV28mm 6連 クラッチ 湿式多板 前進5段リターン 変速比 2.438/1.750/1.391/1.200/1.037 1次減速比 - 2次減速比 - フレーム バックボーン キャスター - トレール - Brake F ダブルディスク Brake R ディスク SusF テレスコピック Dumper F - SusR スイングアーム Dumper R - Tyre F 3.50-19 Tyre R 4.25-18 タンク容量 20.0L オイル容量 -L バッテリ - 登坂力 -度  定地燃費 23km/L 車両価格 \-(1978)

CBX1000 (1980)

   空冷4stDOHCインライン6。カムシャフト変更。ホイールはコムスターを裏返したブラック仕上げのものになる。スイングアームが強化されタイヤサイズも見直されている。タイヤの性能向上によるものと思われる。操縦安定性が向上したとされる。

北米仕様 発売 1980 全長 - 全幅 - 全高 - 軸間距離 1495mm シート高 - 最低地上高 - 重量 250kg 乾燥重量 - 整備重量 - 空冷4サイクル横置並列6気筒 DOHC 4バルブ 1047cc ボア*ストローク -64.5*53.4mm 圧縮比 - 最大出力 100ps/9000rpm 最大トルク - 始動方式 セル 潤滑方式 - 点火方式 - キャブレタ - クラッチ - 前進5段リターン 変速比 - 1次減速比 - 2次減速比 - フレーム バックボーン キャスター - トレール - Brake F ダブルディスク Brake R ディスク SusF テレスコピック Dumper F - SusR スイングアーム Dumper R - Tyre F - Tyre R 4.25-18 Tyre R - タンク容量 - オイル容量 - 車両価格 \-(1980)

CBX1000 (1981)

   空冷4stDOHCインライン6。1981年にCB1100Rが発表されたことからCBXは方向性を変え、ボディマウントのカウルが装着されデザインを一新。リヤショックは最新のプロリンクになる。このカウルはCB1100R、CB900FIIに使用されたものと同じものでCBX用として開発されたもの。スクリーンは上端を立てた形状になっているいわゆるNRタイプ。スーパースポーツとしてカウル内に物入れは設けられていない。この3型ではブレーキも強化されており、ベンチレーテッドディスクに前後2ポットキャリパーが採用されている。ホイールベースは50mm伸ばされ後輪も太くなっている。またヨーソ球等の電装の装着のためジェネレータも240Wから350Wに強化されている。実質このモデルを最後にCBX1000は1982年を最後にカタログから姿を消した。

北米仕様 発売 1981-1982 全長 - 全幅 - 全高 - 軸間距離 1545mm シート高 - 最低地上高 - 重量 272kg 乾燥重量 - 整備重量 - 空冷4サイクル横置並列6気筒 DOHC 4バルブ 1047cc ボア*ストローク -64.5*53.4mm 圧縮比 - 最大出力 100ps/9000rpm 最大トルク - 始動方式 セル 潤滑方式 - 点火方式 - キャブレタ - クラッチ - 前進5段リターン 変速比 - 1次減速比 - 2次減速比 - フレーム バックボーン キャスター - トレール - Brake F ダブルディスク Brake R ディスク SusF テレスコピック Dumper F - SusR スイングアーム Dumper R - Tyre F - Tyre R - Tyre R 130/90V18 タンク容量 - オイル容量 - 車両価格 \-(1981)