YAMAHA - R


R1-Z (1990)/Renaissa (1996)/RX50 (1980)/RX50SP (1980)/RX50 Special (1981)/RX50 Midnight Special (1981)/RX80 Special (1981)/Sport 350R1 (1967)/Sport 350R3 (1969)/R3C (1969)/360 RT1 TRAIL (1970.4-)/RT360 (1971)/RX80 (1979)/Sport 350RX (1970)/RX350 (1971)/RX350PRO (1972)


Renaissa (1996) ルネッサ

 空冷4stSOHC Vツイン248cc。1996年発表。トラディッショナルスポーツSRV250の外装を一新したモデル。基本スペックは変わらず、車体、エンジンとも基本的に同一。27ps/8500rpm、2.5kg*m/6500rpm。ミッションは5速。F90/90-18、R110/90-18の前後スポークホイールでフロントシングルディスクブレーキ、後輪はドラム式。後輪懸架は鋼管スイングアーム+2本ショック。


RX50 (1980)

 空冷2stピストンリードバルブシングル 49cc。1980年発表。GT50ベースのエンジンを搭載する初のゼロハンフルサイズアメリカンモデル。ティアドロップタンクにプルバックハンドル、段付きシートのピリオン部分は小物入れになっている。シリンダヘッドのフィンはラムエアタイプとされ、スペックは7ps/9000rpm、0.57kg*m8000rpm。CDI点火でミッションは5速。スポークホイール仕様のRX50のほかにキャストホイール仕様のRX50SPもラインナップされた。フロントシングルディスク。後輪支持は鋼管スイングアーム+2本ショック。


RX50SP (1980)

 空冷2stピストンリードバルブシングル 49cc。1980年発表。GT50ベースのエンジンを搭載する初のゼロハンフルサイズアメリカンモデル。ティアドロップタンクにプルバックハンドル、段付きシートのピリオン部分は小物入れになっている。シリンダヘッドのフィンはラムエアタイプとされ、スペックは7ps/9000rpm、0.57kg*m8000rpm。CDI点火でミッションは5速。キャストホイールのSPのほかにスポークホイール仕様のRX50もラインナップされた。フロントシングルディスク。後輪支持は鋼管スイングアーム+2本ショック。


RX50 Special (1981)

 空冷2stピストンリードバルブシングル 49cc。1981年は専用デザインのキャストホイールモデルのみのラインナップ。仕様に変更はない。F2.50-19、R3.50-16。


RX50 Midnight Special (1981)

 空冷2stピストンリードバルブシングル 49cc。RX50 Special (1981)の限定モデル。各部をブラックアウトしたボディにゴールド仕上げのキャストホイールなど金色パーツをあしらった仕様で、スペックに変更はない。


RX80 Special (1981)

 空冷2stピストンリードバルブシングル 79cc。1981年よりラインナップに追加されたRX50 Special (1981)の80モデル。基本的に50と共通で、段付シート、タンデムステップの装備などが相違点。F2.50-19、R3.50-16。


Sport 350R1 (1967)

 空冷2stピストンリードバルブパラツイン 348cc。GPレーサー技術をフィードバックしたヤマハスポーツバイクの旗艦として発表。鋼管ダブルクレードルフレームに搭載されるパラツインは、上下分割のクランクケース、メタリックボンドによるアルミシリンダ、テフロン加工を施したオイルシールを採用。吸気ポートは5ポート。もちろんオートルーブによる分離給油で、グッドデザイン賞を獲得した。F3.00-18、R3.50-18。36ps/7000rpm、3.8kg*m/6500rpmを発生するエンジンは5速ミッションで公称最高速度は173km/h、0→400mは13.8sec。始動はキックのみ。後継車はSport 350R3 (1969)になる。


Sport 350R3 (1969)

 空冷2stピストンバルブパラツイン 348cc。350R1 (1967)の後継車として輸出車として販売されていた350YR-2を1969年に350R3として国内販売に移したもの。タンクやマフラーのデザインなどが見直されているが基本的にはR1の車体とエンジンで、最大トルクの発生回転数が500rpm下げられているもののエンジンスペックも350R1からほとんど変わらない。ダブルシートはタックロールの入ったものに替わり、メーターはセパレートタイプになった。Fフェンダーは小型化されている。公称最高速度は173km/h、0→400mは13.8secとこちらも変わらず。


Scrambler R3C (1969) スクランブラー

 空冷2stピストンバルブパラツイン 348cc。350R1 (1967)の後継車として輸出車として販売されていた350YR-2のバリエーションモデルとして用意されたスクランブラーYR-2Cを1969年に国内販売に移したもの。したがってYR-2の国内モデル350R3 (1969)のバリエーションモデルということになる。基本的に2車は共通の車体で、エンジンスペックも同一。ダブルシートはタックロールの入ったもので共通。ハンドルはブリッジ付きで、セミアップマフラー、スプリング剥き出しのRショック、Fフォークブーツ、ノビータイヤの装着、そしてカラーリングなどが相違点。このほかセミアップとされたマフラーを避けてキックペダルの形状を変更、ペダル類の形状も見直されている。また公称最高速度が168km/hと下がっていることからギア比の変更も受けていることが予想される。


360 RT1 TRAIL (1970.4-)

 空冷2stシングル ピストンリードバルブ。5ポートシリンダ。DT1のフレームに足回りを強化し351ccのエンジンを積んだヤマハトレールラインナップの旗艦。ホイールベースはDT1に対し30mm延長、乾燥重量は7kg増。キャスター、トレールは同数値だがRショックがDT1に比べ5mm伸ばされ、ロードクリアランスが10mmアップ、苦労の跡が偲ばれる。黒にイエローのストライプは初期型でデコンプはないが1970後期モデルから装備される。公称最高速度130km/h。登坂力は35度。強力なケッチンのためもあり人気は250に比べ今ひとつだった。公称最高速度130km/h。早くも翌1971年にモデルチェンジを受け車名もRT360 (1971)へと変更される。

発売 1970.4- 全長 2100mm 全幅 890mm 全高 1160mm 軸間距離 1390mm シート高 - 最低地上高 255mm 乾燥重量 119kg(前/後 54kg/65kg) 整備重量 - エンジン型式名 RT1 空冷2サイクル単気筒ピストンバルブ 351.85cc ボア*ストローク 80*70mm 圧縮比 6.3 MaxP 30ps/6000rpm MaxT 3.6kg*m/5500rpm エンジン重量 38kg シリンダ/シリンダヘッド材質 アルミ/アルミ 始動方式 キック 潤滑方式 オートルーブ 点火方式 フライホイールマグネト- 点火プラグ 14mm NGK B-8E 発電機 6V- バッテリ 6V-4Ah キャブレタ ミクニ32mm クラッチ 湿式多板 5速 変速比 2.250/1.650/1.260/1.000/0.793 1次減速比 3.095(ギア) 2次減速比 2.600(チェーン) フレーム 鋼管ダブルクレードル キャスター 29.5度 トレール 130mm Brake F ドラム150mm Brake R ドラム150mm SusF テレスコピック175mm Dumper F - SusR スイングアーム95mm Dumper R - Tyre F 3.25-19 Tyre R 4.00-18 タンク容量 9.5L オイル容量 1.6L 車両価格 \223000-(1970)(一部資料\213000-)

Trail RT360 (1971)

 空冷2stピストンリードバルブシングル 351cc。360 RT1 (1970)から早くも翌1971年にモデルチェンジ。RT1の車体に新エンジンを搭載する。全体デザインはRT1を踏襲するがタンク、シートのデザインが変更され、タンクはねじ込み式だったタンクキャップがヒンジ式へと変更された。エンジンは従来の5ポートシリンダから7ポートに変更。敬遠された要因となった始動性はデコンプの採用で改善が図られた。キャブレタも見直されメインジェットの交換が容易になったとされる。リムサイズに変更はない。チャンバーのヒートガードに360の文字が入るようになった。公称最高速度135km/h。1974年にDT360へモデルチェンジ。


RX80 (1979)

 輸出車。RD50をベースにしたガソホールエンジン車。優遇政策のとられているブラジルでノックダウン生産された。ホイールはスポーク。

発売 - 全長 - 全幅 - 全高 - 軸間距離 - シート高 - 最低地上高 - 重量 - 乾燥重量 - 整備重量 - 空冷2サイクル単気筒 ピストンリードバルブ ボア*ストローク - 圧縮比 - MaxP - MaxT - 始動方式 キック 潤滑方式 - 点火方式 - キャブレタ - クラッチ - - 変速比 - 1次減速比 - 2次減速比 - フレーム - キャスター - トレール - Brake F ドラム Brake R ドラム SusF テレスコピック Dumper F - SusR スイングアーム Dumper R - Tyre F - Tyre R - タンク容量 - オイル容量 - 車両価格 \-(1979)

Sport 350RX (1970)

 空冷2stピストンリードバルブパラツイン 348cc。350R1 (1967)350R3 (1969)と続いた350ロードスポーツは1970年RX350にフルモデルチェンジ。鋼管ダブルクレードルのフレーム、ピストンリードバルブ、5ポートシリンダのエンジンなど新設計。市販レーサーTR-2 (1970)からのフィードバックが謳われた。デザインはXS-1 (1970)の流れを汲むもの。F3.00-18、R3.50-18のスポークホイールに前後ドラムブレーキの組み合わせ。後輪は2本ショック。公称最高速度170km/h、0→400mは13.8sec。その性能から750イーター、ドラッグスターの異名をとった。そのパワーユニットはロードレーサーTR3のベースとなった。


Sport RX350 (1971)

 空冷2stピストンリードバルブパラツイン 348cc。350RX (1970)は翌71年に車名をRX350に変更。カラーチェンジを受けているが仕様に変更はない。


Sport RX350PRO (1972)

 空冷2stピストンバルブパラツイン 347cc。RX350に1972年追加されたFディスクブレーキ仕様のモデル。対向1ポットピストンキャリパをFフォーク前に搭載する油圧式で、右側に一枚のディスクを装備。強力な制動力が評価されたが、当時のシステムでは雨天走行時の効きの甘さも指摘された。カラーリングが変更されているが基本的にはRX350 (1971)と共通でエンジンスペックにも変更はない。Rショックが不等ピッチのスポーツタイプと呼ばれるものに変更されており、上側と下側に密部分を持つスプリングが使用されている。公称最高速度170km/h、0→400mは13.8sec。この350PROの発売に1ヶ月遅れて兄弟車DX250にもFディスクブレーキ仕様車DX250PRO (1972)が発表された。RX350は翌1973年にRD350へモデルチェンジされる。