YAMAHA - RZ


RZ50 (1981)/RZ50(1983)/RZ50 (1985)/RZ50 (1998)/RZ125 (1982)/RZ125S (1983)/RZ125 (1985)/RZ201 (1972)/RZ250 (1980)/RZ250 (1982)/RZ250 YSP Limited Edition (1982)/RZ250R (1983)/RZ250R (1984)/RZ250RR (1984)/RZ250R (1986)/R1-Z (1990)/RZ350 (1981)/RZ350 (1982)/RZ350R (1983)/RZ350RR (1984)/RZV500R (1984)


RZ50 (1981)

  水冷2stピストンリードバルブシングル 49cc。初代RZ50。1981年RD50よりモデルチェンジ。国内量販ゼロハン初の水冷エンジンを鋼管ダブルクレードル+モノクロスの車体に搭載する。ロードモデル初のY.E.I.S.搭載エンジンは出力7.2ps/9000rpm、0.62kg*m/8000rpmでミッションは6速。これらの値は、同年4月に発売され国内ゼロハンクラスに初の本格ロードスポーツとして登場したカワサキのAR50と並ぶクラス最高値で、このパワーユニットは翌1982年発表のDT50のベースとなった。冷却はRZ250と同じプレッシャータイプでリザーブタンク付。点火方式は高速遅角型C.D.I.。このパワーユニットのマウント方式は、コンピュータ解析によりエンジン振動を低減するオーソゴナル・マウントで、エンジン後ろ側はボールベアリング、前側はラバーマウントとして、主としてピストンの往復運動が発生する振動を円弧運動に変換して抑え込む。ラバーの共振点は常用回転域下の2000rpmで設定されている。タンクからテールカウルまで一体となるようデザインされており、テールランプはビルトイン。ストッパ状のシート後方、テールカウルにはキー付収納スペースが用意された。タイヤは前輪2.50-18-4PR、後輪2.75-18-4PRのフルサイズで、渦巻き型キャストホイールにフロント油圧式シングルディスクブレーキ、後輪制動は防塵防水式のドラムで摩耗インジケータを備える。前輪テレスコピックフォークのストローク量は130mmと当時のクラス最長。後輪モノクロスのホイールトラベルは95mm。ヘッドライトは25/25Wの角型で、スピード、タコメーターのほか水温計を内蔵するメーターパネルは51°の傾斜角を付けた角型でオレンジ色の透過光式。コンチネンタルタイプのフラットハンドルを採用。チェンジペダルはリンク式。バンク角は右53°、左56°。乾燥重量75kg。燃料タンクとオイルタンクの給油口に施錠式キャップカバーを装備する。メーターは2眼式で水温計を備え、イグニッションスイッチでステアリングロックもできるキーはタンクキャップカバー、リアの小物入れのキーを兼ねるのも豪華装備だった。

型式: 発売:1981 全長:1910mm 全幅:685mm 全高:1000mm 軸間距離:1230mm シート高:-mm 最低地上高:200mm 重量:-kg 乾燥重量:75kg 整備重量:-kg エンジン型式:- エンジン種類:水冷2サイクル ピストンリードバルブ横置単気筒 トルクインダクション 49cc ボア*ストローク:40.0*39.7mm 圧縮比:6.9 最大出力:7.2ps/9000rpm 最大トルク:0.62kg ・m/8000rpm 始動方式:プライマリーキック 潤滑方式:分離給油(ヤマハオートルーブ) オイルポンプ型式:- オイルフィルター型式:- 点火方式:C.D.I. キャブレタ型式:VM18 点火プラグ:- クラッチ形式:湿式多板 変速機:6段リターン 変速比:3.250/2.125/1.550/1.227/1.040/0.923 1次減速比:3.578(ギヤ) 2次減速比:4.000(チェーン) フレーム形式:鋼管ダブルクレードル キャスター:26°20' トレール:85mm 前ブレーキ形式:油圧式ディスク 後ブレーキ形式:機械式ドラム 前懸架方式:テレスコピック 後懸架方式:スイングアーム 前タイヤサイズ:2.50-18-4PR 後タイヤサイズ:2.75-18-4PR タンク容量:10.0L オイル容量:1.1L バッテリ容量:6V 4Ah バッテリ型式:6N4-2A 制動停止距離:3.5m(20km/h) 最小回転半径:2.0m 登坂力(tanθ):18° 定地燃費:80km/L(30km/h) 最高速度:85km/h 車両価格:\176,000-(1983)japan カラー:ホワイト、ヤマハブラック

RZ50(1983)

 水冷2stピストンリードバルブシングル 49cc。諸元に変更はない。この年は赤色がラインナップされている。

型式:5R6(C/W) 5R2(S/W) 発売:1983 全長:1910mm 全幅:685mm 全高:1000mm 軸間距離:1230mm シート高:760mm 最低地上高:200mm 重量:-kg 乾燥重量:75kg 整備重量:-kg エンジン型式:- エンジン種類:水冷2サイクル ピストンリードバルブ横置単気筒 トルクインダクション 49cc ボア*ストローク:40.0*39.7mm 圧縮比:6.9 最大出力:7.2ps/9000rpm 最大トルク:0.62kg ・m/8000rpm 始動方式:プライマリーキック 潤滑方式:分離給油(ヤマハオートルーブ) オイルポンプ型式:- オイルフィルター型式:- 点火方式:C.D.I. キャブレタ型式:VM18 点火プラグ:- クラッチ形式:湿式多板 変速機:6段リターン 変速比:3.250/2.125/1.550/1.227/1.040/0.923 1次減速比:3.578(ギヤ) 2次減速比:4.000(チェーン) フレーム形式:鋼管ダブルクレードル キャスター:26°20' トレール:85mm 前ブレーキ形式:油圧式ディスク 後ブレーキ形式:機械式ドラム 前懸架方式:テレスコピック 後懸架方式:スイングアーム 前タイヤサイズ:2.50-18-4PR 後タイヤサイズ:2.75-18-4PR タンク容量:10.0L オイル容量:1.1L バッテリ容量:6V 4Ah バッテリ型式:6N4-2A 制動停止距離:3.5m(20km/h) 最小回転半径:2.0m 登坂力(tanθ):18° 定地燃費:80km/L(30km/h) 車両価格:\176,000-(1983)japan カラー:ホワイト、ヤマハブラック、サンシャインレッド

RZ50 (1985)

 水冷2stピストンリードバルブシングル 49cc。1985年はRZ50初めてのマイナーチェンジ。ビキニカウルとアンダーカウルを装備しカラー変更を受けるが、国内50ccの最高速度60km/h規制にうながされてのマイナーチェンジで60km/hでの点火カットが付加された。車体、エンジンスペックは基本的に変更ない。


RZ50 (1998)

 水冷2stクランクケースリードバルブ シングル 49cc。1998年発表。RZの名称をレトロ調デザインの車体に復活させたモデル。前後17インチのスポークホイールで前輪右側にシングルディスクを装着。後輪懸架は角型断面鋼管によるモノクロス。鋼管セミダブルクレードルフレームに搭載されるエンジンは7.2ps/10000rpm、0.63kg*m/7500rpmのスペック。カウルはなく、丸目1灯のヘッドライトに2眼メーター、ロングタンクにシートストッパー風のシートカウルよいうデザイン。


RZ125 (1982)

 水冷2stピストンリードバルブシングル 123cc。YEIS採用のシングルエンジンを鋼管ダブルクレードルフレームに搭載するロードスポーツ。クラス最高の出力、20.0ps/9500rpm、1.50kg*m/9250rpmを発生した水冷エンジンは、同1982年モデルチェンジしたオフロードモデルDT125 (1982)とベースを同じくする。後輪支持は角型断面材によるモノクロス。F2.75-18、R3.00-18の渦巻きキャストホイールにフロントシングルディスク。ヘッドライトは角型。テールカウルにはRZ250/350 (1982)のようなスチールのタンデムグリップが付き、カラーリングも準じたものが与えられた。


RZ125S (1983)

 水冷2stピストンリードバルブシングル 123cc。1983年モデルはマイナーチェンジ。ツートンカラーの採用、ミニカウル装備、エンジン出力のアップなどが変更点。1982年のスペック20.0ps/9500rpm、1.50kg*m/9250rpmに対して22.0ps/9500rpm、1.70kg*m/9250rpmとスペックアップした。


RZ125 (1985)

 水冷2stピストンリードバルブシングル 123cc。1985年モデルはYPVS装備と前輪16インチ化のモデルチェンジ。車体デザインはそのままだがビキニカウルはなくなり、ラジエータ下にアンダーカウルを装備。F80/100-16、R90/90-18と前輪を16インチに小径化、キャストホイールのデザインも改められた。軸間距離を20mm短縮した鋼管ダブルクレードルフレーム+鋼管モノクロスの車体に搭載するエンジンはRZ125S (1983)の22.0ps/9500rpm、1.70kg*m/9250rpmに対して22.0ps/9500rpm、1.70kg*m/9000rpmとほぼ同値だがYPVSの採用により中低速が太らされている。排気系はサイレンサを独立させたデザインに変更された。ハンドルまわりのデザインも改められており、パイプハンドルはセパレートハンドルに、ウインカは丸型から角型に変更された。このポジションの見直しにともないヘッドライト位置も下げられている。1987年にTZR125へモデルチェンジ。


RZ201 (1972)

 ロータリーエンジンの試作車。実走テストが行われるなど完成度は高かったようだがオイルショックの影響もあり生産には至らなかった。330cc2ローターのヴァンケル式ロータリーエンジンはヤンマーディーゼル社との共同開発。660ccで68ps/6500rpmを発生した。吸気方式はペリフェラルとサイドポートを併用する。エンジン前方を巨大なラジエーターが覆う。始動はキック兼用?。フレームは鋼管ダブルクレードル。F油圧ダブルのトリプルディスク。サイドカバーにはRZ201 CCRの文字が刻まれる。ホイールはスポーク。最終減速はチェーン。

発売 - 全長 - 全幅 - 全高 - 軸間距離 - シート高 - 最低地上高 - 重量 - 乾燥重量 - 整備重量 - 水冷横置並列2ローター 660cc(330cc*2)  圧縮比 - MaxP 68ps/6500rpm MaxT - 始動方式 キック/- 潤滑方式 - 点火方式 - 吸気方式 ペリフェラル/サイドポート キャブレタ - クラッチ - - 変速比 - 1次減速比 - 2次減速比 - フレーム 鋼管ダブルクレードル キャスター - トレール - Brake F 油圧ダブルディスク Brake R ディスク SusF テレスコピック Dumper F - SusR スイングアーム Dumper R - Tyre F - Tyre R - タンク容量 - オイル容量 - 車両価格 \-(1972試作車)

RZ250 (1980)

 水冷2stピストンリードバルブパラツイン 247cc。RDの後継として登場しセンセーションを巻き起こした初代RZ250。1979年東京モーターショーで発表。54*54mmの新設計パラツインをラバーを介して鋼管ダブルクレードルフレームに搭載するオーソゴナルマウントで特定の回転域の振動を積極的にシャットダウンする。35ps/8500rpm、3.0kg*m/8000rpmのスペックは発売当時クラス最高値。F3.00-18、R3.50-18のキャストホイールは渦巻きをモチーフとした新デザイン。フロントシングルディスク、後輪はドラム。後輪支持は鋼管モノクロスで、量販ロードスポーツとして初の採用。テールカウルにスチールのタンデムグリップが付く。


RZ250 (1982)

 水冷2stピストンリードバルブパラツイン 247cc。1982年の2型はマイナーチェンジ。グラフィックを350と同じ3本ストライプに変更し、ヘッドライトは60/55Wのハロゲン球に変更された。カラーリングが変更されたことにより350との外観の相違はフロントのダブルディスク程度になった。基本スペックに変更はない。


RZ250 YSP Limited Edition (1982)

 水冷2stピストンリードバルブパラツイン 247cc。ヤマハ契約店YSP(yamaha sport plaza)限定モデル。スペックに違いはないがビキニカウル、アンダーカウルを標準装備する。1982年型RZ250発表の半年後に発表された。


RZ250R (1983)

 水冷2stピストンリードバルブパラツイン 347cc。1983年モデルチェンジ。Y.P.V.S.装備など見直しを受けたエンジンは43.0ps/9500rpm、3.40kg*m/8500rpmへスペックアップ。新設計された車体は鋼管ダブルクレードルフレーム+ニューリンク式モノクロスで、クレードルフレームはステアリングヘッドからスイングアームピボットブロックまでトップチューブを直線的に結ぶ。丸型ヘッドライトにビキニカウルを標準装備した。F90/90-18、R110/80-18のキャストホイールは1983年のXJシリーズで採用されたものと同じデザイン。ブレーキはトリプルディスクとなった。この車体は基本的にRZ350R (1983)と共通。


RZ250R (1984)

 水冷2stピストンリードバルブパラツイン 247cc。RZ250の1984年モデルはビキニカウルをボディマウントのハーフカウルへ換装されたRZ250RRとカウルレスのRZ250Rの2機種がラインナップされた。ヘッドライトは丸型で3連メーターボックスを装備。エンジンは排気系のデザインが変わり、チャンバーの後ろにサイレンサを置くレプリカ仕様になった。エンジンスペックは83年型の43.0ps/9500rpm、3.40kg*m/8500rpmから45.0ps/9500rpm、3.50kg*m/9000rpmへと向上。ウインカのデザインも変更されている。RZ250RRとはカラーリングが異なり、シートは赤。タンデムグリップは省略された。


RZ250RR (1984)

 水冷2stピストンリードバルブパラツイン 247cc。RZ250の1984年モデルはビキニカウルをボディマウントのハーフカウルへ換装されたRZ250RRとカウルレスのRZ250Rの2機種がラインナップされた。ヘッドライトは角型になり、メーター類もあわせて車体側へのマウントとなった。エンジンは排気系のデザインが変わり、チャンバーの後ろにサイレンサを置くレプリカ仕様になった。エンジンスペックは83年型の43.0ps/9500rpm、3.40kg*m/8500rpmから45.0ps/9500rpm、3.50kg*m/9000rpmへと向上。ウインカのデザインも変更されている。RZ350RR (1984)とともに車名にRをふたつ重ねてダブルアールと読ませた最初のモデルだが、カウルサイドに入るロゴはRZ250R。


RZ250R (1986)

 水冷2stピストンリードバルブパラツイン 247cc。RZシリーズは1985年のTZR250の発表によりその役割をベーシックスポーツに変更。350はラインナップから姿を消した。1986年はスタイリング変更を中心としたマイナーチェンジ。タンク、シート、シートカウル形状をTZR風に変更。ホイールは1986年FZ系でも採用されているデザインで、F90/90-18、R110/80-18。基本スペックは84年モデルから変更ない。


R1-Z (1990)

 水冷2stクランクケースリードバルブパラツイン 249cc。2stレプリカであるTZRに対しベーシックスポーツとして発表されたノンカウルモデルで、事実上RZ250の後継車にあたる。パラレルツインのエンジンは1988年までのTZRに採用されていたパワーユニットがベース。黒塗りのサイレンサを右2本出しとする。スペックは45ps/9500rpm、3.7kg*m/8500rpm。ミッションは6速。このエンジンを搭載する新設計ダイヤモンドタイプ鋼管トラスフレームに積載。ヘッドライトは丸型1灯でこれに2眼メーターを頂くコックピットまわりはベーシックスポーツを主張する部分。シートもダブルシートだが、サイレンサ配置の関係でタンデム部分はやや高い。F110/70-17、R140/70-17サイズのタイヤを履くホイールはTZRタイプの中空3本スポークキャストホイール。制動はトリプルディスク。


RZ350 (1981)

 水冷2stピストンリードバルブパラツイン 347cc。RZ250と共通の車体にボアを10mm広げた347ccエンジンを搭載。45ps/8500rpm、3.8kkg*m/8000rpm。350専用色として白地に青2色のストライプのゴロワーズカラーが用意された。F3.00-18、R3.50-18とホイールサイズも250と同じだが、フロントブレーキをダブルディスク化し差別化を図っている。そのパフォーマンスからナナハンキラーの異名をとった。海外仕様はRD350LCで先行発売されていた。


RZ350 (1982)

 水冷2stピストンリードバルブパラツイン 347cc。1982年の2型はマイナーチェンジ。ストライプが3本の線のグラデーションになり、ヘッドライトは60/55Wのハロゲン球に変更された。カラーリングが変更されたことにより250との外観の相違はフロントのダブルディスク程度になった。基本スペックに変更はない。


RZ350R (1983)

「操ることが、快感だ。 PURE SPORTS RZ350R」

「2.63kg/ps。このパワーウエイトレシオは、エンスージャスト諸兄のために。」

 水冷2stピストンリードバルブパラツイン 347cc。1983年モデルチェンジ。Y.P.V.S.装備など見直しを受けたエンジンは55.0ps/9000rpm、4.40kg*m/9000rpmへスペックアップ、クラス最強のパワーと2.63kg/psのパワーウエイトレシオを誇った。密閉式水冷システムにはサーモスタットを備えオーバークールを防止する。排気系には多段膨張式チャンバー型マフラーは後端をリフトして51°のバンク角を稼ぐ。丸型ヘッドライトにビキニカウルを標準装備した。メーターはセンタータコの3連式。ヘッドライトは60/55Wの丸型1灯。テールランプは2球式。ミラーはパイプハンドルにマウント。

 新設計された車体は高張力鋼管ダブルクレードルフレーム+ニューリンク式モノクロスで、クレードルフレームはステアリングヘッドからスイングアームピボットブロックまでトップチューブを直線的に結ぶ。F90/90-18、R110/80-18のキャストホイールは1983年のXJシリーズで採用されたものと同じデザイン。ブレーキは穴あきディスクをキャストホイールにダイレクトマウント、セミメタルパッドを採用するキャリパの組み合わせのトリプルディスクとなった。後輪キャリパは対向ピストン式。車体は基本的にRZ250R (1983)と共通。フロントフォークはセミエア式で、バリアブルダンパーを装備。フォークの伸び側減衰力を変化させて乗車フィーリングを向上し、減衰力不足が生むフォークの過大な動きを抑制してコーナー立ち上がり時などの安定性に貢献する。後輪懸架のモノクロスはリンク機構の簡略化、コンパクト化したニューリンク式となり、クッションユニットには高圧窒素ガスを封入したド・カルボンタイプを採用する。バンク角は51°。

型式:29K 発売:1983 全長:2095mm 全幅:710mm 全高:1170mm 軸間距離:1385mm シート高:790mm 最低地上高:165mm 重量:-kg 乾燥重量:145kg 整備重量:-kg エンジン型式:- エンジン種類:水冷2サイクル ピストンリードバルブ 横置並列2気筒 347cc ボア*ストローク:64*54mm 圧縮比:6.1 最大出力:55ps/9000rpm 最大トルク:4.4kg ・m/9000rpm 始動方式:キック 潤滑方式:分離潤滑式 オイルポンプ型式 - オイルフィルター型式 - 点火方式:C.D.I. キャブレタ型式:- 点火プラグ:- クラッチ形式:湿式多板コイルスプリング 変速機形式:常時嚙合式6段リターン 変速比:2.571/1.777/1.318/1.083/0.961/0.888 1次減速比:ギヤ/2.869(66/23) 2次減速比:チェーン/2.294(39/17) フレーム形式:鋼管ダブルクレードル キャスター:26°30' トレール:99mm 前ブレーキ形式:油圧式ダブルディスク 後ブレーキ形式:油圧式ディスク 前懸架方式:テレスコピック 後懸架方式:スイングアーム(ニューリンク式モノクロス) 前タイヤサイズ:90/90-18 51H(チューブレス) 後タイヤサイズ:110/80-18 58H(チューブレス) かじ取角左右:- 燃料タンク容量:20.0L オイル容量:1.6L バッテリ容量:12V-5.5Ah バッテリ型式:12N5.5-3B 制動距離:13.5m(50km/h) 最小回転半径:2.5m 登坂力:-  定地燃費:33.0km/L(60km/h) 車両価格 \458,000-(1983)japan カラー:ニューヤマハブラック/ホワイト、チャピイレッド/ホワイト 

RZ350RR (1984)

 水冷2stピストンリードバルブパラツイン 347cc。1984年モデルはフルカウルへの換装を受ける。ヘッドライトは角型になり、メーター類もあわせて車体側へのマウントとなった。ウインカのデザインも変更されている。83年のRZ350Rから基本スペックに変更はない。RZ250RR (1984)とともに車名にRをふたつ重ねてダブルアールと読ませた最初のモデルだが、カウルサイドに入るロゴはRZ350R。


RZV500R (1984)

  水冷2st2軸V4 499cc。フルカウルのレーサーレプリカ。かたちとしては2stV4だが吸気方式の異なるパラツインエンジンを2基連結した特異な構成をとる。上バンク2気筒がピストンリードバルブ、下側2気筒がクランクケースリードバルブで、スペースの問題から考案されたものだった。分割した2基のエンジンをそれぞれ別のチームで開発し、合体させるという方法がとられた。2stスポーツブームに則って開発されたようになるが、同社はビッグバイクのピュアスポーツ車には否定的なスタンスで望んでおり、ラインナップのビックバイクはFJやXJなどのツアラーやベーシックスポーツしか揃えていなかった。そこであえて作られた500の2stスポーツは誕生そのものが文字通りヤマハの信念を語るものだった。直接のライバルはホンダNS400R、スズキRG400/500Γであるが、400ccモデルはついに用意されなかった。海外仕様は鋼管角パイプフレーム、国内仕様はアルミフレームという違いがあるが、これは国内市場の要求によるもの。海外仕様はRD500LC (88HP/9500rpm,180kg)。国内仕様は1984年春より販売が開始された。173kg。

 フレームは角断面アルミチューブによるダブルクレードルでメインチューブはステアリングヘッドからステアリングピボットへ直線的に向かうツインスパーの元祖のようなレイアウト。ステップはアルミ剥き出しでラバーはない。V4のレイアウトに苦労した跡はカウル内側のエアマネジメントの工夫や、スペースが取れずにエンジン下に追いやられた後輪ショックユニットからもうかがえる。スペックの64psの最高出力はメーカー自主規制値の上限。エンジンはYPVSを採用、マフラーは4本出しで上シリンダの2本はシートカウル後方から排気する。始動はキックのみでこれもスペースの問題から畳み込まれており、2回の操作で引き出す必要があった。Fフォークは正立式テレスコピックでアンチノーズダイブ機構が付く。Fホイールは16インチだが切れ込みを抑えた穏やかな設定とされる。ヘッドライトは角型1灯。

**参考文献  RIDERS CLUB No.234 1993/10 Ken's ride 根本 健 (株)竢o版社

発売 1984 全長 - 全幅 - 全高 - 軸間距離 1375mm シート高 - 最低地上高 - 重量 - 乾燥重量 - 整備重量 - 水冷2st横置2軸V型4気筒上バンク2気筒ピストンリードバルブ/下バンク2気筒クランクケースリードバルブ 499cc ボア*ストローク 56.4*50.0mm  圧縮比 - MaxP 64ps/8500rpm MaxT 5.7kg*m/7500rpm 始動方式 キック 潤滑方式 - 点火方式 - 吸気方式 - キャブレタ - クラッチ - - 変速比 - 1次減速比 - 2次減速比 - フレーム アルミ角断面ダブルクレードル キャスター - トレール - Brake F 油圧ダブルディスク Brake R シングルディスク SusF テレスコピック Dumper F - SusR スイングアーム Dumper R - Tyre F - Tyre R - タンク容量 - オイル容量 - 車両価格 \-(1984)japan